葉っぱ朴さん控訴審 第29回公判 2004.05.24
◆弁護側請求証拠一部採用、青木公判も弁論再開

5月24日(月)1時30分より開かれた朴公判では、これまで弁護団がさまざまな分野で多面的に収集し、裁判所に採用を迫っていた証拠の数々の採否の決定がなされました。
弁護側の事実取り調べ請求事項として申請された証拠は、自白の不合理性を証明する鑑定書、心理学的鑑定意見書、さらには消防局発行の文献の抜粋の数々、火災・漏洩事故事例集、実際のガソリン漏れ事故の報告書、そしてガソリンを用いた放火事件に関する新聞報道の記事の数々、さらにはアメリカのプライムタイムライブというニュース番組(温水器の種火に気化ガソリンが引火する事故についての特集)のビデオテープなどなど、合計45点にも及ぶものでした。
公判は裁判所へ鋭く迫ろうとの弁護側の姿勢がうかがえ、最初から緊張した雰囲気のもと開会されました。
傍聴席も弁護団の緊迫した姿勢を受けて、裁判官席に注目し、公判ニュース記載の証拠の数々をめぐるやり取りに聞き入りました。
弁護団は粘りました。結果、45分間の休廷、裁判官は合議に入ることになりました。
その間、弁護団よりやり取りの詳しい内容そして弁護団として獲得目標をどこに置いているかなどの説明を受けました。
特に、自然発火の可能性を明らかにする、アメリカのテレビニュースのプライムタイムライブ1996年9月18日放映の特集番組のビデオテープの採用については、風呂釜の給湯器の種火からの引火可能性を証明するもので、一審判決が、釜に損傷がなかったことや、煤のつき具合、警察実施の実験などから否定していたものだけに、重要であることが説明されました。
再開された法廷で証拠決定され放映されたビデオは、明快に、ガス釜の種火が、気化したガソリンを呼び込むようにして引火する状況を映し出していました。
しかしながら、裁判所はビデオと幾つかの書面の採用のみで、クラプトさんの意見書も含めあとは全て却下しました。クラプトさんの意見書は,アメリカで捜査官としても従事し、現在は車両火災等の事故調査事務所をされている,経験豊富な方で,本件火災が放火ではあり得ない,車から漏れたガソリンが風呂釜の種火によって発火したと考えられる,ということを論証するものでした。この人については来日して証言するという内諾を得ているというのに証人尋問請求を却下されました。さらに開廷の決まっていた2回の期日で最終弁論を促すという状況に、弁護団は今後の進行についての協議時間を設けて欲しいと要請、6月23日期日外での協議が決まりました。