葉っぱ朴さん控訴審 第27回公判 2004.02.23
◆更新弁論

2004年2月23日(月)1003号法廷で、5カ月ぶりに朴さんの公判が開かれました。
今回は、浜井裁判長から近江裁判長に交替したことよる更新弁論が3時間にわたって行われました。
冒頭で、後藤弁護士はこれは冤罪事件であるとはっきり言ったのち、これ迄の弁論の全般について述べました。
ガソリン漏れによる火災を放火事件との思いこみで捜査がなされた。自供によるガソリン7リットルを撒いて火をつけた火災の再現実験は、目撃証言による火災とは全く異なるものである。自白には秘密の暴露が無く、犯行に関することは曖昧で変遷がある、物的証拠もないと締めくくられました。
法廷には弁護団の机を車輛に見立て、ダンボールで壁を造り、壁と車輛の間には自転車が3台置かれ、車庫の現場が再現されておりました。この状況で、ビデオ4本が映されました。まず車庫の床に奥から水7リットルを撒いたもの、水は入口の排水溝に流れ込みました。次に再度の火災の再現実験では、撒いたガソリンは黒炎をあげて燃え上がりました。また、タンクの燃焼実験では給油口から液体が出ることが証明されました。最期の村田バスの火災は、車輛の自然発火の可能性を示唆しました。

森下弁護士から車輛のキャブレターあるいは給油口から漏れたガソリンに火がつき北壁に燃え移った状況と目撃証言(これはイラストを用いて説明がありました。)はよく一致するものであると説明がありました。

竹下弁護士からは自然発火の正当性について述べました。東京消防庁の調査報告、文献等から駐車中の車輌火災は少なくない。また、車輌火災の発生機序として、燃焼が漏れたところに、火種(火花、熱)により火災の発生が起こることを、ガソリンの性質を踏まえての説明がありました。

最期に森下弁護士から自白の信憑性について、まず、ガソリン7リットルを撒いて、2cmのところまでライターを近付けて火を着けていながらやけどもしていないのは疑問である。自供書は、放火であると決めつけられ、自白しないと死刑になると脅かされて作成されたものである。保険金のためにA子ちゃんを殺そうと共謀したこと、車輌火災を装うと決めた理由等の供述内容が変遷しており、後になるほど詳しくなる。これはおかしいではないか、との熱弁に傍聴席から拍手が起こりました。

次回第28回公判は4月19日(月)13:30〜15:30 検察側の意見書を出してきたH証人の尋問と弁護側の反対尋問の予定です。