朴さん第1回公判を傍聴して
弁護士 小川和恵(青木惠子さん 弁護人)
去る2000年7月19日、大阪高等裁判所1003号法廷において、朴龍晧さん(青木惠子さんの共犯者として起訴され、一審でやはり無期懲役の判決を受けた方)の控訴審第一回公判が開かれました。
私も傍聴することができましたので、その様子についてお伝えしたいと思います。
- 朴さんの方は大阪高裁の第六刑事部(西田元彦裁判長)に係属しています。
10:30、ほぼ定刻どおりに裁判は始まりました。傍聴席も、私たち青木さんの支援者をはじめ、8割方埋まっていました。
まず、予め提出されていた弁護人側の控訴趣意書、及び検察官側の答弁書が陳述されました。
といっても、実際にその中身を読み上げたわけではなく、「陳述します」と述べて、その中身が法廷で陳述されたことにしただけですが(この辺は、民事訴訟に似ています)。
- その後、朴さんの主任弁護人である乘井弥生(のりいやよい)弁護士から、10分ほど、控訴趣意書についてのエッセンスの陳述がありました。
これは、先の「陳述」とは違って、実際に口頭で内容が説明されました。この事件を考える上でのポイントが何なのか、乘井弁護士の迫力ある口調で語られました。このときには、実際の実況見分調書中の写真をコピーしたものなどを直接各裁判官にも示しながら説明が行われました。
傍聴席で聞いているだけのものにも、この事件の「おかしさ」と、朴さんの弁護人の気迫が十分に伝わってきました。
- その後、弁護人から証拠取調の請求がなされ、それに対して検察官の意見(書証なら同意するか否か、人証であれば要不要など)が述べられ、しばらくそのやりとりが続きました。
その後、裁判所が一度引っ込んで合議(相談)した結果、裁判所としては、まずH証人(火災直後の時期に出火原因の調査を行い報告書を作成している、また、本件火災の再現実験も行っている人物)の証人尋問を採用する旨の決定がなされました。
- 公判終了後、朴さんの弁護人である乘井弁護士、竹下政行弁護士と、私たち支援する会のメンバー、そして、朴さんのお母さん・ご親族の方と交流の時間が持てました。
朴さんのお母さんからは、朴さんのお父さんが、朴さんが逮捕されたころより体調を崩しずっと病気療養中であったところ、この日の1週間前に亡くなられたという事実が語られ、乘井弁護士も、何とかお葬式だけには出席させてあげたかったのに許されなかったと、非常に悔しそうに話されていました。
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