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『みちくさ』第21号(2004年4月11日発行)

『みちくさ』終刊のお知らせと、最後の投稿のお願い

2004年4月11日

大阪大学部落解放研究会

(文責:廣岡浄進)

『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙 『みちくさ』バックナンバー表紙

 『みちくさ』を終刊させることにしました。次に出す、今年7月発行予定の第22号を終刊号にします。1994年6月に創刊したこの部落問題・人権問題情報誌『みちくさ』は、多い年で年に3回、少ない年には年に1回と、文字通りの不定期刊ながらも、10年間続いてまいりました。あるいは、「続けてきた」と言うべきかもしれません。何よりも、刊行を続けてきたのは他ならぬわたしたちなのですから。

 じつに10年間なのだという事実に、今さらながら、我がことながら、歩んできた道のりの長さを思います。創刊号に広岡が匿名で記事を書いたときには、よもや自分が中心的な役割を担うとは、ましてや10年後にまでかかわっていることになるとは思いもよりませんでした。解放研がほかの活動をほとんど休止していても、『みちくさ』だけは出し続けていた頃もありました。解放研が『みちくさ』を拠り所にしていた、言いかえれば『みちくさ』を出すことで解放研という組織が、かつてと比べればおよそ組織とは言えないような緩やかな集合となりつつ、存続できてきたような印象さえあります。

 しかしここ数年、発行が途切れがちになっています。発行のペースを見れば歴然なのですが、2001年4月に第17号を出してから2002年3月に第18号を出すまでに1年間を超す空白があります。そして、第20号を2003年2月に出してからこの第21号の発行にこぎつけるまでに、また1年以上かかっています。『みちくさ』が大学のなかに基盤を置く媒体であるかぎり、この間隔は学生から雑誌としての存在さえ忘れられかねないほどの長さではないかと思われます。そしてじつは、この事態が広岡をふくめた個人の身をめぐる状況に由来してしまっているという編集体制の衰弱が、『みちくさ』終刊を決意した理由です。サークル活動が個々人の集まりである以上はこのような事態も仕方がないと言うべきかもしれませんが、いつのまにか事実上の編集長になってしまった広岡の個別事情に左右される雑誌ならば、後輩にゆだねていつの間にか途切れるよりは、切りの良いところできちんと幕を引こうと考えたのです。

 

 『みちくさ』という取り組みをやめて、またそれにともなって福嶋や広岡などの古株が抜けた結果、解放研の活動がどう変わるのかについては、まだはっきりした見通しはありません。別の媒体に取り組むかもしれませんし、まったく違う展開を見せるかもしれません。その課題についてはまた新しい世代が考えるべきことですし、数年後にはひょっとすると解放研も遂になくなっているかもしれません。

 かえりみて、『みちくさ』の編集とは、友人たちに原稿を依頼し、そして催促することでした。ページ数の勘定だけして、あとはバラバラに原稿を集めてきて、印刷直前に目次を組むということが、常でした。「まとまりがない」という感想を一再ならず聞かされましたが、いつしかそれが個性になっていました。その時々の解放研やそのメンバーと、周囲の運動や人間関係によって、『みちくさ』の誌面は成立していました。ある記事の掲載にたいする当事者性をめぐる批判から釜ヶ崎特集(第13号)を組んだこともありますが、論争それ自体はあまり深まらなかったように思います。運動情勢や啓発の記事もほぼ欠かさず載せていますが、むしろ『みちくさ』の特長は、書き手それぞれの思索を深める方向性にこそあったのではないかと思います。「何か書かへんか」という働きかけがひとつのきっかけになって、その人のテーマに向き合った原稿が出てくるということが、意外と多かったように思います。

 

 最後に読者の皆さまにお願いしたいのは、皆さまそれぞれにとって『みちくさ』とは何だったのかについてご投稿いただきたい、つまり読者との双方向の関係づくりをめざしてきた『みちくさ』がそのねらいをどれくらい達成できたのかというフィードバックを頂きたいということです。もちろん、「おしまいにするなら是非このことを」と独立した記事をお寄せくださるのも大歓迎です。

 皆さまからのご投稿が届けられるのを、お待ちいたしております。

 投稿は下記の宛て先にご送付ください。締め切りは2004年7月15日(木)です。400字詰め原稿用紙換算で3枚半程度を1ページとして、4ページ分までに収めてください。超える場合は早めにご相談ください。本名かペンネームかは自由です。

郵送の場合:

〒560-0043
豊中市待兼山町1-10
大阪大学学生部学生会館気付

大阪大学部落解放研究会

電子メールの場合:

liberty@list.jca.apc.org

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