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インターネットをキル!!

上野勝之

 

 

 今、インターネットでの人権のあり方が問われ始めています。去年、ここ「みちくさ」のホームページも紹介されていたNHK教育の特別番組を見た人は、いるかも知れませんが、そこで、表現の自由と人権の綱引きが話題になっていました。ここ、みちくさのインターネットのホームページ上にある伝言板でもいろいろな差別発言がされてきました。それを見て嫌な思いをされた人もたくさんいます。過去、みちくさ伝言板でもその伝言板に書き込みの規制を設けようという議論がなされ、そしてそれは今では規制をしないということに踏みとどまっています。

 

 さて、インターネットにおける、人権活動はどうして言ったらよいでしょうか。今回は自分の考えを部落問題を中心に少しだけ皆さんに伝えます。自分はまだ高校生で,勉強不足のところもあります。また,少しインターネットに関して知識が無いと分からないところがあります。インターネットについて分からない人など,読み飛ばして下さっても構いません。

 

 

1、インターネットは気まぐれ?

 

 僕がインターネットを始めたのは、一昨年の冬です。学校で部落問題に関する人権講話が開かれました。自分も部落問題に対していろいろな思い出があり、その人権講話、そしてちょうど購入したパソコン雑誌に分かりやすいインターネットの接続方法が載っていたので、インターネットで部落問題に関するホームページを見てみようということで、インターネットを始めました。僕も当時はインターネットに関しては初心者で、全然知識なんてありませんでしたが、とにかく、ホームページを検索するところで「部落」と入力して検索してみました。唖然としました。検索の結果5件ぐらいだったでしょうか。ここ「みちくさ」のホームページと、解放同盟の日の出支部のホームページとあと中学校のホームページぐらいでした。「みちくさ」に載せてもらっている身分なのに言わせてもらいますが、「みちくさ」もふくめて、僕を満足させるようなホームページは一つもありませんでした。この「みちくさ」や「みちくさ」伝言板にはいろいろな“専門用語”が書かれていますが、全然その注釈となるような情報がインターネットにはなく、その場の文脈で判断するしかありませんでした。(今では、面倒くさい本をいろいろ読んで、少しはマシになりました。)

 部落問題に限ったことなんですが、インターネットと言うのは活動をするのにかなり中途半端な場ではないかなと感じています。それは前述しましたが、基本的な情報が少く、僕としては、ただ単に、活動をする人の情報交換の場だけにはなっているきがします。部落の学習会が全国規模に広がっただけ、そんな気がします。

 そんな中、部落問題に関する基礎知識、例えば、差別の起源、今までの解放活動の疑問点など、部落問題で話題になっていることを中心に基本的なことを分かることができるようなホームページの必要性を感じました(ただ,部落問題というのは,扱うのがすごく難しい問題ですから,簡単じゃありません)最終的には,まわりの人の支えや言葉があってこそなんですが,そういう情報系ホームページを自分が開設しました(今思うと,「しまった」と思ってますが。)。

 

 インターネットの特性として、人は受け手と同時に発信者でもあります。誰かがやらないと始まりません。しかも、ホームページと言うものは、体験上、大人数で制作するようなものではないと思っています。。そのため、多くのホームページは少人数で作成されているようです。そして、ほとんどがボランティアで制作のようで、その制作者の都合次第になってしまうことが多いみたいです。「インターネットとは気まぐれである」僕の持論です。なんか無理して引っ張ってきてしまいました(笑)

 

 

2、インターネットは登竜門?

 

 これは、人権活動のみのことと思いますが、インターネットは限界があると考えています。

 まず一つに、情報提供の限界があります。インターネットの中の一つにWWW(ワールドワイドウェブ)があるのは衆知のとおりですが、今はそのWWWに限界があると感じています。それは、大量の文字情報が伝わりにくいということです。これは、インターネットを経験した方にしか分からないことなので、説明しにくいのですが、よく、とある伝言板に訪れて、過去の記事が沢山ありすぎて、読み込みも時間がかかり、そして、ディスプレイという目が疲れる機械を通じて見ることもあり、嫌になったことがあった人はいるでしょうか。(僕は嫌になりました)また僕は、遅い通信速度でしているせいもあってか,大量の画像があった場合も、カラフルなときもあるのですが、また読み込みに時間がかかってイライラもしました。。ただこれは、僕の場合だけかも知れませんが(笑)しかし,まだまだ、インターネットも一度に送れる情報量が少なく、技術も発展途上にあります(例えば、動画や音声が送りにくい等)この解決には,まだまだ時間が必要と考えています。

 もう一つの理由に、やはり、いわいる電脳世界と言うところに限界があると感じています。特に、人権問題のような人の心理を読み取る必要がある場合には、相手の姿が見えないと言うのはやりづらいところがあるひともる人もいるでしょう。ま、慣れてしまえば,“コツ”が分かればどうってことないでしょうが...(僕もその類です)。

 

 

3、今後のインターネットの人権活動

 

 これからどうして行ったらいいのか、今まで1年間しかインターネットをしてきていませんが、いろいろ試行錯誤をしてきました。僕としては、インターネットを、人権問題の登龍門として、使って行きたいと考えています。僕が人権問題、特に部落問題に興味を示したのは、学校での人権学習もありますが、一番の起因は、差別に苦しむ友達に出会ったからです。その友達に出会わなかったら、どんなに一生懸命に学校で人権学習を教わっても、全然「やってやろう」なんて思わなかったでしょう。

 すいません。話が少しそれてしまいました。つまり、いつかは、(これはかなり失礼で、申し訳ないことなんですが)いろんな意味での充実した情報の提供が必要だと考えています。部落問題について,おもしろく(興味深く),関心を持って貰うことが必要です。しかし、もちろん、「部落差別はこんなにひどいのか!!よし何とかしよう!」だけではいけません。基本的なところから発展的なところまで、理論的に必要になってきます。そのときに、学校での人権学習、こういうインターネットでの情報提供が必要なのではと思っています。僕も、中学校の人権学習の時、ときどき寝てしまいました(先生ごめんなさい!!)が,部落差別の事実を知ることができました。しかし、学校によっては、全然人権学習についていれ込みようが違うのも事実です。そんな人権学習をきちんと学べなくて、そして、部落問題をはじめとする、人権問題に興味をもった人々が、沢山の情報を気軽に知れる。そんな環境が必要ではないでしょうか。僕はインターネットでそういうことが出来ればと考えています。

 

 

4、あとがき

 

 今、僕は高校で行われる、人権ロングホームルームで、死刑問題を扱うためインターネットでいろいろ情報収集させてもらいました。僕は死刑問題に関してはど素人で、全然分かりませんでしたが、ある程度、インターネットで知ることができました。

 前にも少し触れましたが、自分をはじめ、知合いを誘って、「HumanLights」というホームページを作っています。部落問題に関しても、死刑関連のホームページぐらい充実した情報提供を目指して、がんばって行くつもりです。また、機会があったら見に来て下さい。最後に、こういう機会、文章を書いて寄稿するようなことは初めてでした。また、不手際な点がありましたら、お叱りの意見も大歓迎です。インターネットのメールアドレスは書いておきますので、どうぞインターネットが出来る人は送ってきてください。時間がある限り返事をさせていただきます(再試のない時に(笑))

 

 

※「Human Lights」ホームページ

http://www.myk.ilc.or.jp/~kat/human-lights/index-japanese.html

 <各検索サーチェンジからも「部落」などのキーワードから行けます。>

※(編集者注)筆者の留学にともない、人権研究会に運営が委託されています。移転先は下記の通りです。(1999年11月8日)

http://tokyo.cool.ne.jp/human_lights/ 

 

 

written by 上野勝之

(E-MAIL:kat@myk.ilc.or.jp

(HOMEPAGE:http://www.myk.ilc.or.jp/~kat/index-japanese.html

 


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