「死刑を止めよう」宗教者ネットワークから


 「死刑を止めよう」宗教者ネットワークについて

 「死刑の執行を止め、死刑についての議論を行い、命について考える機会をできるだけ多く設けよう」という願いのもと、日本の宗教者・宗教教団が結集した多宗教のネットワークです。
 イタリアのキリスト教信徒の団体の聖エジディオ共同体が主催した死刑廃止セミナー「共に命を考える(第1回死刑廃止セミナー)」(2003年5月23日 於 主婦会館、東京 四ツ谷)を契機として、2003年6月に設立しました。
 @ネットワーク内で情報交換や共同行動を行う、A毎年、セミナーを開催する、B機関紙を発行することを活動方針としています。
  2006年8月現在の賛同団体および賛同人

【運営 】
 ネットワークには、趣旨に賛同する個人・団体が参加しています。事務局はアムネスティ・インターナショナル日本内に置いています。活動経費は賛同団体からの賛同金で賄われています。

【活動 】
【死刑廃止セミナー】
@「生命のために連帯を」(2003年5月23日、東京・四谷、主婦会館プラザエフ、約100名) ・スピーカー/アルベルト・クワトルッチ(聖エジディオ共同体)柳下み咲(アムネ スティ・インターナショナル日本)古川龍樹(生命山シュバイツアー寺)菊田幸一 (明治大学)末廣哲(監獄人権センター)斎藤泰(大本教学研鑽室長)ホアン・マシア(上智大学・イエズス会)雨森慶為(真宗大谷派)保坂展人(死刑廃止を推進する議員連盟事務局長) ・意見交換コーディネーター/安田好弘(フォーラム90・弁護士) ・メッセージ/廣瀬靜水(大本総長)ホセ・ヨンパルト(上智大学名誉教授・イエズス会)西郊良光(天台宗宗務総長)左藤恵(元法務大臣)
A「共にいのちを考える」(2003年11月29日、東京・四谷、上智大学、約60名) ・あいさつ/ホアン・リベラ(上智大学社会正義研究所)アルベルト・クワトルッチ (聖エジディオ共同体)古川龍樹(生命山シュバイツアー寺) ・スピーカー/石井健治郎(福岡事件元死刑囚)八尋光秀(福岡事件再審弁護団代表)山口由美子(西鉄高速バスジャック事件被害者)山本俊正(日本キリスト教協議会)
B「犯罪被害者との対話に向けて」(2004年5月28日、東京・飯田橋、在日大韓基督東京教会、約60名) ・あいさつ/アゴスティーノ・ジョッバニョーリ(聖エジディオ共同体) ・スピーカー/菊田幸一(明治大学)高木日出喜(大本)池住圭(日本聖公会)玉光 順正(真宗大谷派) ・パネルディスカッション・コーディネーター/高田章子(フォーラム90)
C「米国少年死刑囚を撮り続ける写真家の講演」(2004年11月27日、東京・ 神田、日本聖公会神田キリスト教会、約35名) ・あいさつ/アルベルト・クワトルッチ(聖エジディオ共同体) ・スピーカー/トシ・カザマ(写真家)
D「共にいのちを考える」(2005年5月26日、神戸、カトリック神戸中央教会、約160名) ・スライドショー/トシ・カザマ(写真家) ・基調講演/ヘレン・プレジャン(カトリック修道女) ・あいさつ/アゴスティーノ・ジョッバニョーリ(聖エジディオ共同体)
E「罪のあがないとゆるし、そして再生」(2005年11月19日、東京・練馬、 東本願寺真宗会館、約30名) ・スピーカー/ブラザー・マヌエル・エルナンデス(イエズス会)高橋哲哉(東京大 学)片山徒有(あひる一会)永岡英子(オウム真理教家族の会) ・あいさつ/アルベルト・クワトルッチ(聖エジディオ共同体)
FNo one has right to kill(2006年5月20日、東京・四谷、上智大学、約100名)
・あいさつ/柴田幸範(イエズス会社会司牧センター) ・来賓挨拶/団藤重光(元最高裁判事)ホセ・ヨンパルト(上智大学名誉教授) ・講演/高橋哲哉(東京大学) ・メッセージ/谷大二(カトリックさいたま司教)廣瀬靜水(大本総長)日置恒正(天台宗)雨森慶為(真宗大谷派)アルベルト・クァトルッチ(聖エジディオ共同体)
G「米国の犯罪被害者支援−新聞記者の視点から」(2006年11月25日、大津、天台宗宗務庁、参加者約30名) ・スピーカー/布施勇如(読売新聞大阪本社記者)
H「宗教者と死刑廃止−米国の体験から」(2007年5月28日、福岡、大名町カ トリック教会) ・スピーカー/ヘレン・プレジャン(米国・メダイユ聖ヨゼフ修道女会)

【死刑執行停止を求める−諸宗教の祈りの集い】
@2004年9月3日、東京・上野、大本東京本部(約30名)
・発言と祈り/木村且哉(大本)大倉一美・岩田鐵夫(カトリック)根本和子(死刑廃止キリスト者連絡会)雨森慶為(真宗大谷派)古川龍樹(生命山シュバイツァー寺)西郊良光(天台宗)小山俊雄(日本キリスト教協議会) ・メッセージ/アムネスティ・インターナショナル日本、フォーラム90、死刑廃止議員連盟、死刑ストップ・キャンペーン岡山、聖エジディオ共同体
A2005年9月2日、福岡、大名町カトリック教会(約65名)
・「福岡事件」シンポジウム/ビデオ上映、対談:藤永清喜(福岡事件再審請求人) 八尋光秀(福岡事件再審弁護団代表) ・献曲/金子由美子(横笛奏者) ・発言と祈り/雨森慶為(真宗大谷派)古川龍樹(生命山シュバイツァー寺)西郊良光(天台宗)濱生正直(日本聖公会)柴田幸範(カトリック)高木日出喜(大本)根本和子(死刑廃止キリスト者連絡会)門間幸枝(袴田巌さんを救う会)
B2006年9月1日、岡山、岡山カトリック教会(約40名)
・あいさつ/高木唱洋(死刑ストップキャンペーン岡山)柴田幸範(「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク) ・ビデオ上映/著名人メッセージ:団藤重光、土井たか子 ・パイプオルガン演奏/大谷文彦  ・祈りとメッセージ/安藤伝融=代読(真宗大谷派)木村且哉(大本)後藤正史(カ トリック)濱中光礼=代読(天台宗)木谷英文(日本キリスト教協議会)古川龍樹 (生命山シュバイツァー寺)宮本光研(真言宗御室派)根本和子(死刑廃止キリスト者連絡会)谷川修真(真宗大谷派)門間幸枝(袴田巌さんを救う会)河原昭文=代読 (日本弁護士連合会死刑執行停止委員会)

【天台宗人権啓発公開講座(天台宗人権啓発中央研修会)の共催】
(2004年12月2日、大津、天台宗宗務庁)
・テーマ/“いのち”の尊厳について考える ・講師/原田正治 <署名・要請文・集会参加>

【共同行動】
*2004年5月28日、「死刑の執行を一時停止することを求める署名」1370 名分を集め、法務大臣に提出しました。6月には、大阪・福岡両拘置所長に死刑執行停止要請文を送り、9月14日に宅間守さん、嶋崎末男さんに死刑が執行された際には、抗議声明を発表しました。
*2005年5月28日に、日本弁護士連合会が主催した「死刑執行停止に関する全 国公聴会」東京公聴会『ともにいのちを考える』で、宗教者ネットワークの活動についてアピールしました。
*2005年8月に、フォーラム90など3団体と共に、死刑執行停止要請文を法務大臣、法務省刑事局長、矯正局長宛に送付しました。9月15日に北川晋さんに死刑が執行された際には、翌16日に法務省刑事局長を訪ねて抗議声明を手渡し、記者会見をしました。さらに、9月24日の死刑執行抗議集会に参加して、死刑執行への抗議と執行停止を訴えました。
*2006年9月1日の祈りの集いで、杉浦正健法務大臣への死刑執行停止要請文を 採択し、法務大臣に送付しました。
*11月23日には、後任の長勢甚遠法務大臣の地元事務所に、死刑執行停止要請文を手渡しました。
*11月から、「死刑の執行を一時 停止することを求める署名」をはじめました。
*12月16日には渋谷駅頭で、アムネスティ/フォーラム90主催の「法務大臣へ死刑執行停止要請と処刑パフォーマン ス」に参加しました。
*12月21日には、韓国大使館に「死刑廃止法案の採択を求める要請書」を提出しました。   
*12月25日の4名の死刑執行に対して抗議声明を発表し、07年1月19日には、聖公会牛込聖バルナバ教会で「死刑執行に抗議する宗教者の集い」を開催しまし た。執行当日の経過報告(アムネスティ・インターナショナル日本、柳下)、死刑執行された藤波芳夫さんの支援者からの報告(死刑廃止キリスト者連絡会、大河原礼三)の後、参加者が自由に発言しました。マスコミ7社や死刑廃止連絡会・みやぎの方も含め、30名ほどが参加しました。
*2007年4月27日の3名の執行に対して抗議声明を発表し、記者会見で訴えま した。
*5月13日に、フォーラム90など3団体と共に、死刑執行抗議集会を共催 し、「Stop! 死刑執行―6月共同行動」を立ち上げました。
*6月2日には東京で、6 月16日には長勢法務大臣の地元・富山で、「Stop! 死刑執行集会」を開催する予定 です。

【国際会議への参加】
*2004年9月3−5日に、イタリア・ミラノで聖エジディオ共同体が開催した 「世界宗教者平和のための祈りの集い」、10月6−8日にカナダ・モントリオール で開催された第2回「世界死刑廃止大会」にメンバーが参加して、日本での取り組みについて報告しました。
*2005年9月11−13日に、フランス・リヨンで開かれた第3回「世界宗教者平和のための祈りの集い」に、メンバーが参加しました。
*2006年9月4−5日に、イタリア・アシジで開かれた第4回「世界宗教者平和のための祈りの集い」に、メンバーが参加しました。

【キャンペーン・学習会・その他】
*2004年5月21−29日には、米国からレニー・クッシングさん(和解のため の殺人被害者遺族の会)、トシ・カザマさん(写真家)が来日、全国9ヶ所で講演会を開きました。同年11月15−29日には、再度トシ・カザマさんが来日、全国10ヶ所で講演会を開催しました。
*2005年5月21日−6月1日には、米国からシスター・ヘレン・プレジャン (カトリック修道女)が来日。全国9ヶ所11会場で講演会を開催しました。
*2005年12月9日、トシ・カザマ講演会を東京・神楽坂で開催しました(参加者約50名)。
*2006年7月5日、米国のハワード・ゼアさん(東部メノナイト大学教授)を講師に、「『罪の裁き』から『きずなの回復』へ−修復的司法の聖書的・霊的基礎」と題するセミナーを、東京・神楽坂で開催しました(参加者約50名)。
*単行本『宗教者が語る死刑廃止』(現代書館)2006年12月15日刊行。


【ミーティング/メーリングリスト】
情報交換や共同行動、集会の準備のため、月1回集まって話し合うほか、連絡・情報 交換のために、メーリングリストを開いています。参加を希望される方は、事務局までご連絡ください。

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク事務局 アムネスティ・インターナショナル日本/柳下み咲
101-0054千代田区神田錦町2−2 共同ビル(新錦町)4F Tel.03-3518-6777 Fax.03-3518-6778 e-mail:misakiy@amnesty.or.jp http://www.kiwi-us.com/~selasj/inochi/index.htm
2006年12月21日、韓国大使館へ大統領宛の要請文を提出

韓国大使館へ大統領宛の要請文を12月21日にフォーラム、アムネスティ、宗教者ネットの代表者が持参しました。フォーラム90からは安田弁護士、石川顕さん、宗教者 ネットは木谷英文さん、アムネスティからは柳下み咲さんが出席しました。
大韓民国 盧武鉉 大統領閣下

 拝啓  

 私たちは、日本で死刑廃止に取り組んでいる市民団体の有志として、このお手紙を差し上げます。
 私たちは、貴大韓民国の国会が「死刑廃止に関する特別法案」が上程され、法制司法委員会で提案説明や質疑が行われ、また国家人権委員会が死刑違憲論を表明するなど、死刑廃止への歩みが着実に進んでいることを知り、深く敬意の念を表するものです。また、10年近くに渡り、死刑の執行が行われていないことに重ねて敬意を表するものです。 貴国は、アジアの中で人権意識を主導する立場になられていると私たちは認識しております。特に死刑制度に関しては、執行をせずに、真摯な議論を重ねている点に大いに尊敬とともに羨望の気持ちを持つものです。 日本国内を見れば、マスコミが被害者感情を重視する報道を一方的に流し、加害者への重罰を求める声ばかりが拡大し続け、死刑廃止を議論するどころではないのが実情です。このような日本で活動している市民団体にとって、貴国で死刑制度の廃止が議論されていることは、本当に勇気づけられ、励まされる思いです。 しかし、せっかく上程された法案が可決にまで至っていないとの情報を聞き、私たちは非常に深く憂慮しております。
 韓国の憲法10条では「人間としての尊厳と価値」を宣言しており、それは生命権 を前提にしているとのことですから、ためらわず死刑廃止への道を歩まれること が、憲法にも合致した方針だと思います。
 次期国連事務総長も輩出し、いまや韓国は人権分野で日本を含むアジア地域を大きくリードする立場にあると思います。盧武鉉大統領閣下におかれましては、「死刑廃止に関する特別法案」が法制司法委員会で採択され、国会で決議されますようご尽力下さいますようお願い申し上げます。

敬具

2006年12月21日
               死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
               社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
               「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
【連絡先】 東京都港区赤坂2−14−13 港合同法律事務所 電話03−3585−2331 FAX03−3585−2330



 2006年12月。宗教者ネットワーク編集による『宗教者が語る死刑廃止』が刊行されました。
 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 編
 宗教者が語る死刑廃止


  現代書館発行 四六版 上製 232頁 定価2100円(税共)

【内容】
第1部 事例から考える シスターヘレンとの出会い(古川龍衍)/「福岡事件」と再審助命運動(古川龍樹)/袴田巌さんの再審を求めて(門間幸枝)/人権のための被害者遺族の会(千田和枝)/アミティー更生プログラムから見えてくるもの(柴田幸範)
第2部 死刑廃止の主張 死刑のない未来のために(廣瀬静水)/カトリック教会における死刑廃止(柴田幸範)/聖書と死刑廃止(大河原礼三)/死刑がないという「幻」(志村恵)/死刑廃止の国際基準と日本の現状(柳下み咲)/聞き取り「教誨師の働き」(木谷英文)/聖書的立場から見た被害者と加害者の和解(根本和子)
第3部 集会記録 第3回死刑廃止セミナー基調講演・犯罪被害者と加害者(菊田幸一) 発題・高木日出喜 池住圭  玉光順正/第5回死刑廃止セミナー基調講演・いのちを見つめて(ヘレン・プレジャン)/諸宗教の祈りの集い発言 真宗大谷派・雨森慶為  天台宗・西郊良光 日本聖公会・濱生正直  大本・高木日出喜 /法務大臣あて要請書・抗議文(3通)/
編者付記・杉浦法相の死刑執行拒否/死刑制度についてのアンケート(木村且哉)/「死刑を止めよう」宗教者ネットワークの歩み/文献リスト

●書店に注文して購入できますが、下記に申し込む場合は頒価1700円(送料共)です。

郵便振替 00190―8―606793 死刑廃止キリスト者連絡会
email: haikiren@jca.apc.org
2006年11月25日第8回定例セミナーが開かれる。長勢法相に死刑執行停止要請文を送る。

 11月25日、滋賀県坂本にある天台宗宗務庁にて、第8回目の定例セミナーを行いました。
 今回の講師は読売新聞記者の布施勇如さん。アメリカでの死刑問題の実態の報告に加え、マスコミ人の視点から、死刑をめぐる諸問題への指摘がありました。
 最後に、長瀬新法相への死刑執行停止要請文を発表しました。
 
法務大臣 長勢甚遠 殿

私たちは死刑執行停止を強く要請いたします。

「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、日本の宗教者、教団で構成するものです。私たちは、この世に同じ命は決して存在しないという生命の尊厳さを大切にする価値観に基づいて、死刑執行を停止することを広く世論に呼びかけています。

去る9月には、前杉浦正健法務大臣が、「どんなことがあっても命を奪ってはならない」という宗教的信念に基き、その宗教的信念を職責において全うされたことを、私たちとしては高く評価しております。 今回法務大臣に就任された長勢甚遠殿にも、宗教的価値の有無に関わらず、「世にひとつしか存在しないいのちの価値観」を尊重していただき、死刑を執行しないことを職責において全うしてくださるよう強く念願いたします。

長勢法務大臣が、今後、ご自身の決断によって死刑を執行することは、世に一つしかないいのちを個人の力で消し去ってしまった過ちを、今度は国家の力によって奪い去るという、暴力の連鎖につながることは、周知の事実だと思います。暴力の連鎖が犯罪を現象させることは決してありえないと思います。また世論が、特に死刑囚によって、最愛なる者を奪われた被害者とその家族が、いきなり悲しみ、怒り、憎しみ、痛みという生きる力を奪い去る衝撃を与えられるがゆえに、その衝撃は死刑囚への応報感情へと変わり、死刑制度存置の考え方をさらに強める結果しか招きません。この応報の感情から、何とか解放されたいという被害者たちの悲痛の叫びが、「なぜ命を奪ったのか?」を死刑囚から聞きたいという叫びなのです。

この被害者の応報感情を癒す唯一の方法は、被害者とその家族が、加害者である死刑囚との関係を遮断しないことです。そして死刑囚が被害者の声に耳を傾け続け、自ら犯した過ちを心から理解、謝罪し、被害者と和解の関係に向かえるような「関係の修復」ができる「生き直し」の機会を与える制度の確立です。その大前提が、まさに死刑執行停止なのです。

過去の歴史において、日本政府の軍事的暴力で、何千万の民衆のいのちを奪われた台湾、韓国においても、新たな加害者にならないことを念願し、死刑を廃止の方向に向けて新たな歩み出しを始めています。この努力に応えるためにも、死刑執行を停止くださることを強く要請いたします。           2006年11月25日

 死刑を止めよう宗教者ネットワーク    
 2006年9月1日、岡山カトリック教会にて、「死刑執行停止を願う宗教者」〜諸宗教による祈りの集い2006◆岡山〜が開かれる。

 新内閣成立を直前に控えて、死刑執行の懸念の声が上がり、岡山カトリック教会で死刑執行停止を求める祈りの集いを開きました。
 同日3:00には、岡山県政記者クラブにて記者会見を行い、ネットワークの趣旨、今回祈りの会を開く意義など、記者からの質問に答えました。
 祈りの集いは岡山カトリック教会で午後6時半から、各団体からメッセージと祈りが捧げられ、飛び入りの方の祈りもあり、予定を超過して午後9時まで行われました。 参加者は約40人と少なめでしたが、最後まで席を立つ人もおらず、熱い思いが聖堂に満ちていました。最後に、一人ひとりがキャンドルを献灯し、杉浦法相へ死刑執行停止を求める声明文を読み上げ、集会を終えました。

死刑廃止キリスト者連絡会の祈りとメッセージ

2004年9月16日、記者会見で抗議声明を発表。
 
 同日の午前、大阪拘置所で北川晋さんが死刑に処せられたことに抗議し、記者会見で抗議声明を発表しました。
死刑執行に抗議します

法務大臣・南野知恵子殿

 本日の死刑執行に抗議します。
 私たちは、「死刑の執行を止め、死刑についての議論を行い、命について考える機会をできるだけ多く設けよう」という願いのもと、日本の宗教者・宗教教団が結集した「死刑を止めよう」宗教者ネットワークです。
 国会の閉会中に法務大臣が死刑を執行することが、日本では慣行化しています。しかし、あなたは見識ある法務大臣として、このような日本の悪しき慣行に従うことなく、世界の趨勢に目を向けて、日本の死刑制度を見直す名誉ある仕事を開始されることを心から要請致します。
 あなたは、これまで多くの命の誕生を見つめてこられました。あなたが抱えあげられた命のどれも尊く、あなたの腕の中でそれぞれ輝いていたに違いありません。 死刑は、犯罪を犯した人が新しく生き直すことを国家が不可能ときめつけて、社会から排除・抹殺することであり、それは人と人が「共に生 きる」という最も大切な関係を国家が否定する、恐ろしい犯罪行為です。国家自身がその抹殺行為を犯していて、どうして社会から犯罪をな くすことができるでしょうか。
 また、人間の行なう裁判は誤判を免れ得ず、無実の人を処刑する可能性を含んでいます。
 拘置所の刑務官が死刑執行の仕事を職務として命じられることも、「意に反する苦役」を強いられ「思想・良心の自由」を侵害されることであって、到底認めることはできません。
 犯罪被害者家族に対する経済的・精神的救済も法務大臣に関係のある重要な仕事ですから、あなたがその仕事とも充分に取り組まれることを 要請いたします。

2005年9月16日 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 賛同人・賛同団体一同

 2004年9月14日、記者会見で抗議声明を発表。
 2004年9月14日に二人の死刑囚に刑が執行されたことに抗議して、 午後4時半から司法記者クラブで、死刑廃止を推進する議員連盟 山花事務局長ほか、フォーラム90、(社)アムネスティ・インターナショナル日本とともに記者会見を開きました。
 会見の席で、以下の抗議声明を発表しました。
死刑執行に抗議します

法務大臣 野沢太三殿

私たち「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、法務省が9月14日、大阪拘置所で宅間守さんと福岡拘置所で嶋崎末男さんに死刑を執行したことに、強く抗議します。

私たちは宗教者として、人が人のいのちを奪ってはならないこと、死刑は加害者の悔い改めと償いの機会を奪うこと、死刑によって加害者を排除することは決して被害者の救いにはならないこと−などの信念に基づいて、死刑の執行を停止して、死刑の存廃について国民的な議論を尽くすよう呼びかけてまいりました。去る5月28日には法務大臣に面会し、死刑執行の一時停止を求める署名1,370名分をお渡しして、死刑を執行しないよう請願いたしました。

にもかかわらず、法務省は今回も、あたかも国民の目を逃れるように、秘密裏に死刑を執行いたしました。これは、死刑確定者やその家族の人権を、まさに死の間際まで踏みにじるものであり、法務省が主張する「被害者感情や世論への配慮」(私たちはそうした主張に大いに疑問を抱いていますが)とも大きく矛盾していると言わざるを 得ません。

私たち「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、重大犯罪が人心を不安に陥れる今こそ、死刑の執行によって秩序を維持しようとする排除の論理に反対し、いのちへの尊敬や人と人とのつながりの回復によって、すべての人々の傷や痛みを引き受けていこうとする社会づくりを目指しています。 私たちの願いをご賢察いただき、今後一人も死刑の執行がなされることのないよう尽力されますことを、重ねて要請いたします。

2004年9月14日

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 賛同人・賛同団体一同



 2004年9月3日、死刑執行停止を求める〜諸宗教の祈りの集い〜を開催。


 2004年9月3日、大本東京本部にて、宗教者ネットワーク主催で、死刑執行停止を求める〜諸宗教の祈りの集い〜が開かれ、約30人が出席しました。
 まず、大本からお払いの儀式と開会の挨拶ではじまりました。そのあと、参加している宗教団体から、メッセージや祈りが順々に披露されました。
 続いてアムネスティ、フォーラム90、死刑廃止議員連盟、聖エジディオ共同体などの団体から送られたメッセージを、みなで読み上げました。
 メッセージが一通り読み上げられた後は、めいめいがキャンドルに火をともし、死刑執行停止への決意と願いを確かめ合いました。
 最後はNCCから閉会の挨拶。「今日の祈りの言葉をみなで隣人に伝えていきましょう」というメッセージを胸に抱き、集いを終えました。


 (死刑廃止キリスト者連絡会のメッセージと祈りはこちら)


2004年5月28日、野沢法務大臣に1370名の「死刑の執行停止を求める署名」を提出

 2004年5月28日、午後3時15分より約20分間、死刑廃止議連の金田誠一議員と山花郁夫議員と共に、宗教者ネットワークは野沢法務大臣と面会し、「死刑の執行停止を求める署名」1370名分を手渡ししました。以下はそのときの模様です。
議連:国会会期終了後、死刑執行の可能性が高いので、本日は申し入れに来た。死刑廃止議連として、申入書のような書いたものは持参していないが、亀井会長はじめ国会終了後の執行を大変懸念している。ぜひとも考慮いただき、 万が一にも執行のないようお願いしたい。
野沢法務大臣:お気持ちは了解しました。
議連:本日は、宗教者ネットワークの方たちが署名を持ってきたとのことで一緒に来ている。
[宗教者ネットワークより趣旨説明および署名の手渡し]
イタリアから聖エジディオ共同体の方も来ているので一言。
ジョバニョーリ教授:聖エジディオ共同体はカトリック信徒の団体で、死刑廃止にも取り組んできた。執行停止を求める署名を500万人分集めた。 日本は執行を停止し、死刑についての話し合いをするべきではないか。 イタリアは日本を尊敬している。
法務大臣:本日は皆様、ようこそお出で頂きました。私自身、法務大臣となって以来、(死刑は)一番大事な仕事の一つとして考えてきた。日頃から死刑廃止や停止を求めて努力されている方々に敬意を表します。報復という事でなく すべてのいのちを大事にし、死刑の必要のない社会を望んでいる。しかし、法務大臣の仕事をしていると、現在の日本は(死刑)制度に対する裁判官などの 努力と、残念ながら国民の世論に距離があると思う。 凶悪事件が発生するなどのこともあり、残念ながら(死刑制度に)意義があると 認めざるを得ない。国会で法律体系の見なおしが行なわれ、状況ができあがることを 祈っているが、廃止論が多数派になることは難しいのではないか。
議連:死刑を廃止した国々では、世論が必ずしも多数派になったわけではない。 政治家がリーダーシップを取って廃止した。死刑の廃止は人類の進歩であり、 死刑廃止の流れは世界的な潮流である。参院選挙後、議連は死刑臨調設置を目指した 法案を提出する準備を進めている。執行があれば、この法案に水をさすことになる。 ご英断をもって、死刑を執行しないでほしい。亀井会長も法務大臣を信頼している、と言っている。
法務大臣:
評価していただきありがとうございます。趣旨は分かりますが、厳しい状況が出てくるかもしれない。最善を尽くすつもりではある。法務省は日本の治安回復のハードルを越えなくてはならない。慎重に判断していく。 本日はお出で頂き、ありがとうございました。
[一同立つ]
せっかく来ていただいたので、この彫像の紹介をしたい。これは法務大臣が代々受け継いできている彫像で、ギリシャ神話のテーミスという女神の像である。ご覧の通り、この女神 は目隠しをしているが、片手には秤、もう片手には剣を持っている。これは公平公正な 判断をしなさいという意味で歴代法務大臣が引き継いでいるものだ。 こちらは平山郁夫さんの絵。仏様の心で私たちもやっている。
議連:日本も平安時代、長らく死刑がなく、極刑が島流しの時もあったこともあることを ご存知かと思う。よろしくお願いしたい。

※このあと3時半より、法務省内の記者クラブで記者会見を行いました。

賛同のお願い

2003年11月29日(土) 於 上智大学(東京・四ツ谷)
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク主催「共に命を考える 第2回死刑廃止セミナー」への賛同をお願いいたします。

2003年9月現在の同ネットワーク賛同団体および賛同人は以下の通りです。

<賛同団体>イエズス会社会司牧センター、カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)メルキゼデクの会、死刑廃止キリスト者連絡会、生命山シュバイツァー寺、日本カトリック正義と平和協議会、日本キリスト教協議会
<賛同人>雨森慶為(真宗大谷派(東本願寺)同和推進本部 本部委員)、ホアン・マシア(カトリック・イエズス会神学院)、松田一(大本・人類愛善会「生命倫理問題対策会議」事務局長)
<事務局>(社)アムネスティ・インーナショナル日本

賛同金:1口2000円(団体は5口以上でお願いします)
振替用紙に11.29セミナー賛同金と明記しお振込み下さい。その際、賛同団体名・賛同個人名の公表の可否も合わせてお知らせ下さい。
郵便振替口座番号:00130-1-408377
加入者名:「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク

署名活動のお知らせ

  「死刑を止めよう」宗教者ネットワークでは、法務大臣に宛てて死刑の執行を一時停止することを求める署名活動を行っています。署名活動にご協力いただける方は、連絡会までメールでご一報ください。署名用紙を送ります。
 第一次集約締め切りは2003年末。第二次以降は、各月末です。
  署名用紙の申し込み
   「今こそ、死刑執行を止めよう」キャンペーン〜呼びかけ文〜

生まれた時から日本には死刑がありました。死刑があって当たり前と思ってきました。でも、ふと気がつくと、世界の過半数の国では死刑を廃止しています。ヨーロッパのほとんどの国には死刑がなくなりました。韓国でも、死刑の執行がもう4年もなく、死刑廃止法案が国会に上程され議論されています。台湾も2004年までに死刑をなくすとの公約を内閣が掲げています。では、日本はどうなのでしょう。このまま死刑があっていいのでしょうか。立ち止まって考える時が来たのではないでしょうか。

法務省は、名古屋刑務所での暴行事件が明るみに出たことを受けて、行刑改革会議を設置し、行刑制度全体の見直しを始めました。国民の行刑に対する不信感が高まっている、このような時期に、死刑の執行のみを着々と行って良いのでしょうか。死刑も行刑制度の一部であり、見直しをすすめるべきではないでしょうか。

国会では、超党派の国会議員による「死刑廃止を推進する議員連盟」が約10年かけて練りに練った法案(終身刑を導入し、死刑臨時調査会を設置し、死刑臨調が結論を出すまでは死刑の執行を停止する)を提出し、国会においても死刑に関して議論する場を設けようと しています。

日本弁護士連合会も2002年11月に「死刑制度の存廃につき国民的諭議を尽くし、また死刑制度に関する改善を行うまでの一定期間、死刑確定者に対する死刑の執行を停止する旨の時限立法(死刑執行停止法)の制定を提唱する」とした提言を発表しました。この提言では、このほか、死刑に関する刑事司法制度の改善、死刑に関する情報開示の実現、死刑に代わる最高刑の提案が求められていると共に、犯罪被害者・遺族に対する支援・被害回復・権利の確立も求められています。

まずは、死刑の執行を停止し、日本に死刑があっていいのか、一人一人が考えてみませんか?死刑が存置されていることのみで、被害者遺族の問題は解決するのでしょうか?死刑について立ち止まって考えたい、すべての皆さんに参加と署名を呼びかけます。


「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク賛同団体・賛同人一同
(2003 9 28)

 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク設立。

 2003年6月、聖エジディオ共同体が死刑廃止主催したセミナー(共にいのちを考える)の開催をきっかけに、出席者の間から、宗教者のネットワークが結成される声が生まれました。下に設立趣意書を掲載します。
 このような、多宗教間の垣根を越えた、宗教者によるネットワークは、日本でも画期的な試みといえるでしょう。このネットワークの働きから、日本での死刑問題に対する意識が多角的な方面で高まっていくことを願います。
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク設立趣意書

「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、「死刑の執行を止め、死刑についての議論を行い、命について考える機会をできるだけ多く設けよう」という願いのもと、日本の宗教者・宗教教団が結集したネットワークです。

このネットワークは、イタリアのキリスト教信徒の団体の聖エジディオ共同体が主催した死刑廃止セミナー「共に命を考える」(2003年5月23日、 於 主婦会館、東京 四ツ谷)を契機として設立されました。このセミナーには約100名が参加し、死刑廃止に取り組んできた非政府組織(NGO)、個人、大学教授、弁護士、国会議員のほか、宗派を超えて多くの宗教者が参加しました。

セミナー終了後、当日の出席者を中心に宗教者のネットワークをつくることが提案され、今回の呼びかけとなりました。ネットワークの活動方針として、@ネットワーク内で情報交換や共同行動を行う、A毎年、集会を行うことが予定されています。

ご存知のように、日本には死刑制度があります。しかし、世界の潮流は死刑を廃止する方向にあります。世界の過半数の国々では死刑を廃止しております。アジアにおいても、韓国や台湾では死刑廃止を目指す動きが国政レベルで起きています。そして日本でも、「死刑廃止を推進する議員連盟(亀井静香会長)」が、廃止を目指す一里塚として「仮釈放のない終身刑を導入する一方、議論を尽くすための臨時調査会を設置し、その間、執行を停止する」という法案を国会に提出する予定となっております。また、日本弁護士連合会も2002年11月に「死刑制度に関する提言」をまとめ、@一定期間、死刑確定者に対する死刑の執行を停止する死刑執行停止法の制定、A死刑制度に関し(1)死刑に関する刑事司法制度の改善、(2)死刑存廃論議について国民的論議の提起、(3)死刑に関する情報開示の実現、(4)死刑に代わる最高刑についての提言、(5)犯罪被害者遺族に対する支援・被害回復・権利の確立を提言しています。さらに、海外の宗教界からも日本の死刑に反対する声があがっています。

凶悪犯罪が起きている昨今、命の問題、生と死や罪と贖罪の問題などをもっとも身近にもっとも深くお考えの宗教者が命の大切さを訴えることは、大変重要なことです。他方、日本では凶悪犯罪の加害者に対し厳罰を課すことを求める声も多いことから、「死刑は存置すべき」との世論が過半数を占めている事実があります。しかし、過半数の国民が死刑を支持しているからといって、死刑制度について考えることを止めてしまってよいのでしょうか。どんな命も一人ひとりの人間が尊重される社会を目指すにあたって、死刑制度の維持は矛盾しないでしょうか。また、犯罪被害者救済制度の見直しと充実を訴えることも死刑制度の是非を議論するのと同様に重要なことではないでしょうか。

以下に前述のセミナーにおける宗教者からのメッセージの一部をご紹介いたします:
天台宗では、平成9年に「死刑制度に関する特別委員会」を設置し、3年の論議を経て、平成11年3月31日付で、基本的に死刑制度反対の答申を得ている。(中略)自然と共存、共栄していかねばならない。今、社会倫理と共生の倫理が改めて問われる時代である。そうした中で、<生命の尊厳>と<悉有仏性>そして他者への<寛容と慈悲>を主張する仏教の教えに生きる仏教者として、死刑制度の廃止を望むのが当然である(天台宗宗務総長 西郊良光氏が寄せたメッセージより抜粋)。

死刑制度は、応報感情をあおり、人々を分断する制度であります。加害者の悔悟や反省が成し遂げられることも、被害者遺族の悲しみや怒りが癒されることも、死刑制度を持つ社会では困難です。親鸞は全てのものを「同朋(どうぼう)」と呼んでいます。同朋とは、具体的にいえば自分自身を尊重し、他者を尊重して共生するということです。「同朋」とは自分にとって都合の良い人だけをそう呼ぶのではありません。憎しみを持つ相手もまた、私たちにとって「同朋」なのです。だれひとり排除されない、だれひとり排除しないという関係が「同朋」なのです。私たちは、私たちの社会が、罪を犯したものを排除するのではなく、反省や悔悟や償いを共に生きる、同朋の共同体となることを願い、死刑廃止を訴えます(真宗大谷派・東本願寺 雨森慶為氏のスピーチより抜粋)。

命は不可侵である、宗教者としてこのことは当然ご理解いただけると思いますし、命の尊さを伝えることが宗教者の真の姿であるならば死刑廃止は世界平和と同じように宗教者の願いであり、人類の願いであると思います。「二十世紀は戦争の世紀、虐殺の世紀」と呼ばれています。二十一世紀こそは宗教者は本来の命の尊さに目覚め、「人命尊重の夜明け」を目指さなければなりません(生命山シュバイツァー寺 古川龍樹氏のスピーチより抜粋)。

死刑廃止をめぐる日本の現状は、国民世論が死刑廃止に否定的だといわれています。その背景には近年罪のない幼児が殺害されるなど凶悪犯罪が続発し、犯人への憤りと被害者への同情があります。しかし宗教者としてはその心情を理解してもなお、人間の生命を人間自身が恣意的に奪う死刑制度は、断じて認められるものではありません。「人は人を殺してはならない」。今日この倫理の確立が切実に求められています。死刑の廃止は、あらゆる生命が尊ばれる理想社会へ向かう一里塚でありましょう。またそれと同時に、被害にあった方々を物心両面であたたかく支援できる仕組みが必要です(大本総長、人類愛善会名誉会長 廣瀬静水氏発題より抜粋)。

死刑について、私たちはもっと語る必要があるのではないかと思います。とくに、日本において、死刑は秘密に行われているということがありますので、もっと話す必要があると思います。ですから、弱者を守るための第一の手段として、「話すこと」があります。沈黙にとどまるのではなくて、話すこと、ことばを用いることです。私たちは沈黙はよいことだと思っています。イタリアのことわざにも「沈黙は金である」とあります。でも、これには賛成できません。沈黙はとても危険なものでもあるからです。ひじょうに危険であるともいえます。実際、人類の歴史の中で、沈黙によってひじょうに残酷なできごとが起こったという事実があります。第一次世界大戦において、人々が沈黙したことにより、アルメニアの民族がたいへん大きな被害を受けたということがあります。第二次世界大戦においては、沈黙によって、ユダヤ教徒たちが大量虐殺されたということがありました。ですから、今日、私たちははっきり言いたいと思います。沈黙はもう充分だと。私たちは、死刑についてもっともっと語りたい、話したいと思います。日本の国民のみなさんがもっと死刑について話すようになってくださればと(聖エジディオ共同体 アルベルト・クアトルッチ事務局長挨拶より抜粋)。

一人でも多くの宗教者が「共に命を考え」「死刑について語る」そんなきっかけをつかむために、「死刑を止めよう」宗教者ネットワークの趣旨に賛同し参加してくださることを、私たちは願っています。

 2003年6月吉日

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク賛同団体・賛同人一同

賛同団体: イエズス会社会司牧センター カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)メルキゼデクの会 生命山シュバイツァー寺 日本カトリック正義と平和協議会 日本キリスト教協議会
賛同人: 雨森慶為(真宗大谷派(東本願寺)同和推進本部 本部委員) ホアン・マシア(カトリック・イエズス会神学院) 松田一(大本・人類愛善会「生命倫理問題対策会議」事務局長)
事務局: (社)アムネスティ・インターナショナル日本

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