英文雑誌TIME記事翻訳 登録ファイル一覧

 翻訳記事の概要は、★訳者コメントとして記事タイトルの下に掲載してあります。記事から読みとれる記事の背景、日本との比較、豊富な知識に裏打ちされた訳者ならではのコメントをお楽しみください。
 記事タイトル及び訳者コメントは、なるべく頻繁に更新するつもりですが、最近、講演会や、「在宅ワーク能力開発講座」の開催が全国で相次いでおりまして、なかなかタイムリーな更新ができません。
 訳者コメントは、BIGLOBE(PCVAN) 「草の根連携と在宅ワーク」のフォーラム12番「TIME問答」ですと、訳文(こちらは有料)のアップ、訳者からのコメントアップと同時に、無料で読むことができます。

    1. 1999/08/09 P.33 訳者:皆川 「癌発生の鍵、発見」
    2. 1999/08/09 P.56 訳者:皆川 「ウッドストックと群衆の狂気」
    3. 1999/08/09 P.56 訳者:貞森 「芸能:アメリカの話題」
    4. 1999/08/09 P.53 訳者:貞森 「健康情報」
    5. 1999/08/09 P.44,46-48 訳者:貞森 「映画情報:今週のトップ
    6. 1999/08/09 P.34-37 訳者:貞森 「米時事:環境問題」
    7. 1999/08/09 P.33 訳者:貞森 「医学情報」
    8. 1999/08/09 P.32 訳者:貞森 「国際時事:中南米」
    9. 1999/08/09 P.30-31 訳者:貞森 「米話題:事件簿-2」
    10. 1999/08/09 P.29 訳者:貞森 「米話題:法律」
    11. 1999/08/09 P.24-28 訳者:貞森 「米話題:事件簿-1」
    12. 1999/08/09 P.23 訳者:貞森 「日本の話題:経済」
    13. 1999/08/09 P.22 訳者:貞森 「日本の話題:流行」
    14. 1999/08/09 P.21 訳者:貞森 「日本の話題:社会問題」
    15. 1999/08/09 P.20 訳者:貞森 「国際時事:韓国」
    16. 1999/08/09 P.16-18 訳者:貞森 「国際時事:中国」
    17. 1999/08/02 P.54 訳者:海老沢 「今週のピープル」
    18. 1999/08/02 P.9 訳者:海老沢 「今週の一言&勝者・敗者」
    19. 1999/08/02 P.53 訳者:貞森 「健康情報」
    20. 1999/08/02 P.46-47 訳者:貞森 「アメリカ映画」
    21. 1999/08/02 P.45 訳者:貞森 「アメリカ内政:大統領選」
    22. 1999/08/02 P.42-44 訳者:貞森 「米話題:今週のトップ-3」
    23. 1999/08/02 P.36-40 訳者:貞森 「米話題:今週のトップ-2」
    24. 1999/08/02 P.31-35 訳者:貞森 「米話題:今週のトップ-1」
    25. 1999/08/02 P.24-25 訳者:貞森 「国際時事:ベトナム」
    26. 1999/08/02 P.22-23 訳者:貞森 「日本経済」
    27. 1999/08/02 P.21 訳者:貞森 「国際政治:韓国」
    28. 1999/08/02 P.19-20 訳者:貞森 「国際政治:台湾」
    29. 1999/08/02 P.16-18 訳者:貞森 「国際政治:中国」
    30. 1999/07/26 P.36 訳者:海老沢 「JFK Jr.は離陸すべきだった
    31. 1999/07/26 P.39-45 訳者:海老沢 「JFK Jr.としての人生」
    32. 1999/07/26 P.33-35 訳者:海老沢 「水平線に消えたJFK Jr.」
    33. 1999/07/26 P.68 訳者:海老沢 「今週のピープル」
    34. 1999/07/26 P.66 訳者:貞森 「健康情報」
    35. 1999/07/26 P.61 訳者:貞森 「スポーツ:アジアの話題」
    36. 1999/07/26 P.58-59 訳者:貞森 「ビジネス:インターネット
    37. 1999/07/26 P.25 訳者:貞森 「北アイルランド問題」
    38. 1999/07/26 P.24 訳者:貞森 「中東情勢」
    39. 1999/07/26 P.22-23 訳者:貞森 「イランで学生運動広がる」
    40. 1999/07/26 P.20-21 訳者:貞森 「東南アジアの麻薬問題」
    41. 1999/07/26 P.19 訳者:貞森 「インドネシア問題」
    42. 1999/07/26 P.16-18 訳者:貞森 「台湾問題」
    43. 1999/07/26 P.53 訳者:貞森 「ケネディ・Jr関連-5」
    44. 1999/07/26 P.46-49 訳者:貞森 「ケネディ・Jr関連-4」
    45. 1999/07/26 P.39-45 訳者:貞森 「ケネディ・Jr関連-3」
    46. 1999/07/26 P.36 訳者:貞森 「ケネディ・Jr関連-2」
    47. 1999/07/26 P.33-35 訳者:貞森 「ケネディ・Jr関連-1」
    48. 1999/07/19 P.36-37 訳者:海老沢 「NYはジュリアーニ市長の
    49. 1999/07/19 P.39 訳者:海老沢 「憎しみが増えている?」
    50. 1999/07/19 P.32-36 訳者:海老沢 「ニューヨーク州はヒラリ
    51. 1999/07/19 P.56 訳者:海老沢 「今週のピープル」
    52. 1999/07/19 P.40-43 訳者:海老沢 「アポロから30年」
    53. 1999/07/19 P.11 訳者:海老沢 「今週の一言&勝者・敗者」
    54. 1999/07/19 P.55 訳者:貞森 「健康情報1-5」
    55. 1999/07/19 P.54 訳者:貞森 「CD-Rの時代来る!」
    56. 1999/07/19 P.46-50 訳者:貞森 「米、女子W・カップを制す
    57. 1999/07/19 P.40,42-43 訳者:貞森 「月旅行はどうなった?」
    58. 1999/07/19 P.39 訳者:貞森 「米国内:人種差別主義」
    59. 1999/07/19 P.38 訳者:貞森 「米経済:浮いたお金の使い道」
    60. 1999/07/19 P.32-36 訳者:貞森 「ヒラリー夫人、上院へ」
    61. 1999/07/19 P.31 訳者:貞森 「インド:死人に土地なし」
    62. 1999/07/19 P.30 訳者:貞森 「パキスタン問題」
    63. 1999/07/19 P.26-29 訳者:貞森 「中国の未来を予測する」
    64. 1999/07/19 P.19-24 訳者:貞森 「今、シンガポールが熱い!
    65. 1999/07/12 P.49 訳者:海老沢 「日もまた昇る」
    66. 1999/07/12 P.27 訳者:海老沢 「日の丸に包まれて」
    67. 1999/07/12 P.51-52 訳者:海老沢 「ホラー映画に首ったけ!
    68. 1999/07/12 P.58 訳者:海老沢 「今週のピープル」
    69. 1999/07/12 P.12 訳者:海老沢 「今週の一言&勝者・敗者」
    70. 1999/07/12 P.30-31 訳者:貞森 「北アイルランド問題」
    71. 1999/07/12 P.60 訳者:貞森 「オカマのキック・ボクサー」
    72. 1999/07/12 P.56 訳者:貞森 「葉巻は安全か?」
    73. 1999/07/12 P.49 訳者:貞森 「日はまた昇る」
    74. 1999/07/12 P.44-45 訳者:貞森 「大統領候補者達の台所事情
    75. 1999/07/12 P.33-34 訳者:貞森 「ミロシェビッチを倒せ」
    76. 1999/07/12 P.29 訳者:貞森 「イスラエル、バラク政権誕生」
    77. 1999/07/12 P.28-29 訳者:貞森 「トルコ問題」
    78. 1999/07/12 P.27 訳者:貞森 「日の丸・君が代問題」
    79. 1999/07/12 P.26 訳者:貞森 「殺人者と牧師」
    80. 1999/07/12 P.48 訳者:貞森 「エイズ患者を救うための強硬手
    81. 1999/07/12 P.36-43 訳者:貞森 「ジョージはどうやってブー
    82. 1999/07/12 P.36-43 訳者:貞森 「ジョージはどうやってブー
    83. 1999/07/12 P.24-25 訳者:貞森 「カシミールの戦闘現場を歩
    84. 1999/07/12 P.22-23 訳者:貞森 「印・パのカシミール紛争」
    85. 1999/07/05 P.46-49 訳者:海老沢 「サマー・ムービーでマヌ
    86. 1999/07/05 P.43 訳者:海老沢 「マーガリンは本当に大丈夫?
    87. 1999/07/05 P.43 訳者:海老沢 「今日は火曜日、ターザンにな
    88. 1999/07/05 P.58 訳者:海老沢 「今週のピープル」
    89. 1999/07/05 P.40-42 訳者:海老沢 「都会のゴリラ」
    90. 1999/07/05 P.13 訳者:海老沢 「今週の一言&勝者・敗者」
    91. 1999/07/05 P.57 訳者:貞森 「筋肉増強剤は有効か?」
    92. 1999/07/05 P.44-45 訳者:貞森 「オーストラリアのオパール
    93. 1999/07/05 P.43 訳者:貞森 「女を口説くのに適した時期?」
    94. 1999/07/05 P.43 訳者:貞森 「マーガリンよ、お前もか?」
    95. 1999/07/05 P.40-42 訳者:貞森 「都会のゴリラ達」
    96. 1999/07/05 P.38-39 訳者:貞森 「脳の再訓練」
    97. 1999/07/05 P.36-37 訳者:貞森 「史上最大のペテン師」
    98. 1999/07/05 P.35 訳者:貞森 「イスラエルとシリアの関係に変
    99. 1999/07/05 P.34 訳者:貞森 「コソボの平和維持活動」
    100. 1999/07/05 P.32-33 訳者:貞森 「コソボに自治は認められる
    101. 1999/07/05 P.29-31 訳者:貞森 「東ティモール」
    102. 1999/07/05 P.27 訳者:貞森 「董建華のつまづき」
    103. 1999/07/05 P.26 訳者:貞森 「韓国人女性拘束事件」
    104. 1999/07/05 P.24-25 訳者:貞森 「オウム真理教」
    105. 1999/07/05 P.18-23 訳者:貞森 「ノストラダムス運命の日迫
    106. 1999/06/28 訳者:海老沢 「ジョージW.レーガン」
    107. 1999/06/28 訳者:海老沢 「ラテン・ミュージック爆発!」
    108. 1999/06/28 訳者:海老沢 「ラテン・ミュージック爆発!」
    109. 1999/06/28 訳者:海老沢 「アル・ゴアの幸運」
    110. 1999/06/28 P.47 訳者:貞森 「チェスの王者、世界と対局」
    111. 1999/06/28 P.10 訳者:貞森 「自家用超音速機」
    112. 1999/06/28 P.48,50-53 訳者:貞森 「米のラテン音楽事情」
    113. 1999/06/28 P.47 訳者:貞森 「第2のバイアグラか?」
    114. 1999/06/28 P.60 訳者:貞森 「健康情報」
    115. 1999/06/28 P.46 訳者:貞森 「アインシュタインの脳」
    116. 1999/06/28 P.43-44 訳者:貞森 「地上軍コソボへ入る」
    117. 1999/06/28 P.33 訳者:貞森 「死刑囚の姉の願い」
    118. 1999/06/28 P.34,36-42 訳者:貞森 「コソボ問題1・戦争犯罪
    119. 1999/06/28 P.30-31 訳者:貞森 「アル・ゴア副大統領に追い
    120. 1999/06/28 P.28-29 訳者:貞森 「タイの仏教騒動」
    121. 1999/06/28 P.27 訳者:貞森 「アジア経済:ネットで商売」
    122. 1999/06/28 P.24-26 訳者:貞森 「インド・パキスタンの火薬
    123. 1999/06/28 P.23 訳者:貞森 「揺れる三峡ダム開発」
    124. 1999/06/28 P.20-22 訳者:貞森 「黄海洋上、波高し」
    125. 1999/06/21 P.56 訳者:貞森 「健康情報」
    126. 1999/06/21 P.32-33 訳者:貞森 「暴力シーン制限の動き」
    127. 1999/06/21 P.49,54 訳者:貞森 「コンピュータ関連の話題1-
    128. 1999/06/21 P.48 訳者:貞森 「環境と医学の話題1-2」
    129. 1999/06/21 P.44-47 訳者:貞森 「アメリカのトピックス1-4
    130. 1999/06/21 P.34,36-39 訳者:貞森 「アジア経済は回復したか
    131. 1999/06/21 P.24-29 訳者:貞森 「コソボ問題1-2」
    132. 1999/06/21 P.18-19,21-23 訳者:貞森 「インドネシア情勢1-2
    133. 1999/06/14 P.57-59 訳者:貞森 「今世紀の百人[8]」
    134. 1999/06/14 P.28-29 訳者:貞森 「今世紀の百人[7]」
    135. 1999/06/14 P.108-109,112 訳者:貞森 「今世紀の百人[6]」
    136. 1999/06/14 P.104-107 訳者:貞森 「今世紀の百人[5]」
    137. 1999/06/14 P.83-85 訳者:貞森 「今世紀の百人[4]」
    138. 1999/06/14 P.78,80 訳者:貞森 「今世紀の百人[3]」
    139. 1999/06/14 P.65-67 訳者:貞森 「今世紀の百人[2]」
    140. 1999/06/14 P.42-44 訳者:貞森 「今世紀の百人[1]」
    141. 1999/06/14 P.22-23 訳者:貞森 「新しい始まり」
    142. 1999/06/14 P.14-21 訳者:貞森 「コソボ危機1-2」
    143. 1999/06/07 訳者:堀江 「大豆の恵」
    144. 1999/06/07 訳者:貞森 「ビル・ゲイツ対AOL」
      ★訳者コメント
       これはマイクロソフト社が、連邦政府から独禁法違反容疑で訴えられたのに対抗する中から、派生的に生じた問題です。要するに自分を叩けば、AOLがのさばるのだから、俺達を叩くのは止めろ、というわけでしょう。裁判所がどう判断を下すかわかりませんが、この記事を読んで感じるのは、むしろ、OS(オペレーティング・システム)をめぐる争いは、もう終わったんじゃないかということです。それよりはいかに情報を早く送るか、そのインフラを整備することに重点が移っていくような気がします。特に注目すべきはケーブルでしょう。記事中にでてくるブロードバンドという言葉が、これからの通信のキー・ワードになると思います。
    145. 1999/06/07 訳者:貞森 「テクノトレンド 1−3」
      ★訳者コメント
      『テクノトレンド 1-3』では次の記事を扱っています。『1 エイリアンの探索』『2 さよなら、ドリー』『3 コインのいらないジューク・ボックス』
       『1 エイリアンの探索』は各家庭のコンピュータをつないで、宇宙外から飛んでくる電波を解析する事に協力してもらおうという、アメリカの研究機関の話です。スーパーコンピュータといっても。所詮はCPUが多数集まったものですから、理屈の上では、機能は大したことないコンピュータでも、それらを多数つなぐことができれば、スパーコンピュータができるわけです。これは、これからもいろんな分野で応用のきく考え方かもしれません。しかし、口でそう言うのは簡単ですが、よくそんなソフトのプログラムが作れるものだと思います。MS-DOSさえよくわからないうちに、ウィンドウズに移った者としては、ただただ感心するばかりです。
       『2 さよなら、ドリー』は日本でも報道されたので、ご存じの方も多いでしょう。動物の大人の細胞を使ってクローンされた羊は、寿命が短いという調査結果が発表されたことに関する記事です。
       『3 コインのいらないジューク・ボックス』はジュークボックスという、新しいMP3対応フリー・ソフトの話題です。従来のMAP3ソフトは、使ったことがある人はご存じでしょうが、コピーの製作に非常に時間がかかります。このジュークボックスは、それが非常に早くなったというのです。でも、どうなんでしょう、こういうのが出回れば、ますます海賊版のCDが増えることになるんじゃないでしょうか。くれぐれも悪用することのないように。
    146. 1999/06/07 訳者:貞森 「日本の幼児虐待」
      ★訳者コメント
       日本の親子関係は、欧米に比べお互い甘えられる関係で、ほほえましいように思う向きもありますが、それがかえって良くない結果をもたらすこともあるという例でしょう。欧米では子供も1個の個人とみなされますから、子供を虐待したすると、親権を取り上げられます。また、アメリカなどでは、兄が妹のお尻に鉛筆を刺しただけでも、カウンセラーが飛んできて、兄妹の間さえ分けようとすることもある社会です。まして子供を殺したりすると、大変な重罪になってしまいます。懲役15年とか下手をすると無期懲役です。日本はその点甘いので、親子だから殴るのは当然だとか、しつけのためならしかたないという見方をしてしまいがちですが、それがかえって問題の解決を遅らせてしまうこともあるように思います。また、日本の行政機関も、この問題に対してあまり熱心でないのだなということを、この記事を読んで初めて知りました。
    147. 1999/06/07 訳者:貞森 「健康情報1−2」
      ★訳者コメント
      『健康情報 1-2』では次の記事を扱っています。『1 大豆の恵み』『2 明かりを消して』
       『1 大豆の恵み』は大豆が心臓病や乳ガンの予防に役立つという記事です。日本人は普段から植物タンパク源として豆類を食べてきましたから、別に改めてそんなことを教えてもらわなくてもいいわけですが、最近の日本人の食生活も欧風化してきて、「魚は骨があるから嫌い」「納豆は臭いからいや」とか言うお子さんも増えています。そういう風潮に走りすぎることを見直し、日本人が大切にしてきた食文化を再評価する気にさせてくれる記事です。それにしても、アメリカでは、国内生産の大豆の95%が家畜の餌として利用されるというのは驚きです。日本では大豆の絞りかすで豆腐を作っているくらいなのに、アメリカでは丸ごと牛や馬に食わせて入るんですね。牛肉1キロ作るのに、確か、飼料が8キロ要るはずですが、道理でアメリカ人の体格がいいわけです。
       『2 明かりを消して』は、2歳までの幼児が寝る時は、部屋を暗くしておいた方がいいという記事です。明るくすると近視になる確率が高くなるのだそうです。ただまだこの調査は、はっきりした結論が出ているのではありません。
       その他、『乳ガンの新治療法』『魚から治療薬』『店頭から消える経口避妊薬』『脂肪吸引法による死亡例』など4つの小記事。
    148. 1999/06/07 訳者:貞森 「インドネシア分裂の危機」
      ★訳者コメント
       今、インドネシアは総選挙一色ですが、国民の誰もがこの選挙に期待を寄せているわけではありません。ジャカルタのあるジャワ島では、さすがに選挙への熱気は感じられますが、地方へ行けば、むしろ住民が望むのは、自治権拡大、あるいは分離独立です。特にイリアン・ジャヤ、アチェ、東チモールといった中央から遠く離れた州や特別区でその傾向が強いのです。またジャワ島に近いバリ島ですら、中央に対する不満は強いようです。彼らは、自分達の地域にある石油や天然ガスなどの資源から上がる利益が、ほとんど全て中央に吸い上げられていくのに長年不満を感じてきました。ジャカルタの政府は、こうした住民の不満を軍隊を使うことで押さえ込んできました。今、インドネシアが経済危機を迎え、中央の求心力がゆるんでいます。それに乗じて、これから分離独立を求める動きが活発化するかもしれません。選挙戦では、どの政党も地方の地位向上を約束すると言ってますが、どれだけ本気かわからないのです。選挙が終わっても、インドネシアが落ちつきを取り戻すのは、まだまだ先の話のようです。
    149. 1999/06/07 訳者:貞森 「インド・パキスタン問題」
      ★訳者コメント
       カシミールをめぐる両国の争いは、ずいぶんと昔からあるような気がしましたが、1947年から断続的に続いているのですね。いつこの地の紛争が、本格的な戦争に発展するのかと思っていましたが、いつも何となく拡大することなく終わってしまうようです。確かに領土問題が対立の原因になっているとは思いますが、両国とも国内の政情は、決して安定しているとは言えない国です。対外的な緊張状態を時々作って、国内の意見をまとめる1つの契機にするために、戦争のパフォーマンスをやっているだけだと考えるのは、うがちすぎでしょうか。
    150. 1999/06/07 訳者:貞森 「超大国の誕生」
      ★訳者コメント
       中国の軍事力は、本当にこんなものなの? と、思わせる記事です。中国の軍隊というと、どうしても朝鮮戦争の時のことを思い浮かべる世代の者としては、意外に感じてしまいます。あの時はものすごい人海戦術作戦で、マッカーサー率いる国連軍を38度線まで押し返してしまいましたから、中国はさすがに大国だなぁと思ったものでした。でも、この記事によると、あれ以来ほとんど作戦の進歩が見られたないのです。また、作戦のみならず、兵器の近代化も大幅に遅れています。兵士のモラルも低く、とても戦争ができるような状態にないことが推察されます。近代化を急ぐ中国にとって、もはや軍隊はお荷物的な存在になっているのではないか、そんな印象を受ける記事です。
    151. 1999/06/07 訳者:貞森 「第2の冷戦か?」
      ★訳者コメント
       最近中国が、アメリカでスパイ活動をしていると話題になっています。その発生源になったのがコックス・リポートですが、今回の記事はこの報告書を元に、実際に中国は、スパイ活動をアメリカ国内でしているのかどうか、詳細に検証しています。ただ、改めてスパイ活動云々の話を聞かなくても、ニクソンが中国に行き毛沢東と会見して以来、米中は貿易関係国になっています。経済活動があるのだから、当然、かなり高度な内容を含んだ製品も中国に運び出されます。それを調べれば、何もわざわざスパイ活動などしなくても、情報は手にはいるわけですから、不自由はないはずです。多少はスパイ活動らしきものはあったでしょうが、本当にそんな危ない橋を中国が渡る必要があったのでしょうか? 
       実際、コックス・レポートの中身を調べても、特に確証をつかんだというほどのものはでてきません。だいたいこういう中国がどうのこうのという問題は、大統領の選挙戦が近づいて来ると、いつも取り上げられる問題のような気がします。しかし、民主党の大統領も、共和党の大統領も、自分が大統領になれば、中国の脅威を訴えることは止めて、貿易関係の方に力を入れ始めます。その方が国益に利することが大だからです。
       コックスが共和党員であることを考えると、今回のスパイ疑惑騒動も、大統領の選挙戦に向けて、民主党を揺さぶろうという作戦の1つではないかという気もしてきます。中国の軍事力がそれほど米国の存立に関わるほどのものでないことは、次の『超大国の誕生』の記事を読めばわかります。
    152. 1999/05/31 訳者:貞森 「10代の子の宗教熱」
      ★訳者コメント
       先のコランバイン高校銃乱射事件以来、ある少女の死をめぐって全米に宗教熱が高まっていることを伝える記事です。彼女が殺される間際に「神を信じる」と言ったことが、大きな感動の輪を広げているようです。ちょっと日本人の私達には信じられないのですが、彼らにとっては神を信じるかどうか、また神のためなら命を捧げてもいいかどうかというのは、非常に重要な問題なのでしょう。
       彼らは生まれた時から個室で寝かされます。夜が怖いから一緒に寝てと言っても、両親はそれを許しません。そして早いうちから、社会に責任を持った人間に育つよう、個人の自立を求められるのです。日本では個人主義というと、何やらわがままで自分勝手という見方をされますが、本当は厳しくて、強い個人の存在なくしては成り立たない主義なのです。それはある意味で人の孤独感を招来します。勢い、人々は自分の心のよりどころを宗教に求めるようになるのです。
       アメリカ国内にも、テレバンジェリスト(テレビで布教活動をする人)がいっぱいいて、盛んな宗教活動をしています。自前のラジオ局を持っている布教師などは、朝から聖書の文句を流しています。同じキリスト教でも、宗派がいろいろあって、アメリカの人達は流行の服を着替えるように、あれこれ自分の好みにあった宗教に参加します。自分に合わないとなれば、また別のに移っていきます。宗教家達も自分の特色を出して、信徒を集めようとします。宗教活動が、一種のビジネスになっているような面があるのです。
       大人でさえそんな世界に生きているのですから、子供だって何かショックなことがあると、宗教の世界に走りたくなるのが人情というものでしょう。記事はそのような子供達の世界の、大規模な宗教的集会の模様なども伝えております。日本の大学などにある聖書研究会などとは、桁違いのスケールの大きさです。アメリカは物質万能社会の典型みたいな国ですが、意外なことに、神という形而上学的な問題にも関心が深い国民性を有しているのですね。
    153. 1999/05/31 訳者:貞森 「健康情報」
      ★訳者コメント
      『健康情報』では主に2つの記事を取り上げました。『1 バイオ作物と環境の問 題』と『2 ガン予防』です
       『1 バイオ作物と環境の問題』では遺伝子改良された食物の、環境に与える弊害について述べています。従来こうした問題は、バイオ食品は人間が食べても安全か? という視点から論じられることが多かったのですが、この記事では、バイオ・トウモロコシの花粉の影響で、貴重な蝶の品種が絶滅する危険性が出てきたと警告しています。これからもバイオ食品は増えていくと思われますので、こうした食品の、環境や人間の健康面への影響は、注意深く観察される必要があるでしょう。
       『2 ガン予防』は前立腺ガン検査の有効性についての記事です。前立腺ガンは日本ではなじみが薄いのですが、欧米では比較的よく聞く病名です。記事ではガン検査結果の取り扱いの難しさについて述べています。日本の病院でもよく検査が行われますが、それを患者になった時どう受け止めるか、その参考になるような一文だと思います。
       他に『消えたレイア症候群』『水を飲もう』『腎臓にご用心』『自転車に乗るのもほどほどに』の小記事4点。
    154. 1999/05/31 訳者:貞森 「アジア問題 1−4」
      ★訳者コメント
       ここでは4つの記事を訳しています。
      『1 中国系インドネシア人問題』
      『2 香港の自治はなくなるのか?』、
      『3 アジア人に考える力がないというのは本当だ』、
      『4 謎の国日本の謎を解く』の4点です。
       『1 中国系インドネシア人問題』では、迫害されるインドネシアの中国系住民の問題が取り上げられています。この記事は3つのなぜに答えています。即ち「1.なぜ中国人は長い歴史の中で、インドネシア社会には溶け込まなかったのか?」「2.なぜ中国人は嫌われるのか?」「3.にもかかわらず、なぜインドネシア社会には中国人が必要なのか?」です。
       日本人はよく国防問題というと、アレルギー反応を示す人が多いようですが、ある民族にとって、その所属する国家があるというのは大変ありがたいことだと思います。国という自己の存立基盤がなくなれば、その上に立つ個人の財産、地位、名誉、あるいは家族関係さえも崩壊してしまうのですから。
       『2 香港の自治はなくなるのか?』は、ややこしい問題です。中国本土にいる香港人の子供に、香港での永住権を認めると、香港の裁判所が判断を下したのです。しかし、そうなると、香港に大量の人間がなだれ込んでくることになります。そこで香港の行政長官董建華が、北京政府に裁定を頼むことにしたのです。ところが香港の法律家達は猛反発します。それでは、香港の司法権の独立が脅かされるというわけです。これはどうなるんでしょう? もし香港の司法権の独立を守ろうとすれば、流民が大量に香港に押し寄せます。かといって北京政府に対応策を委ねれば、香港の司法権の独立は失われてまいます。一国二制度とは、所詮絵に描いた餅だったのでしょうか。
       『3 アジア人に考える力がないというのは本当だ』と『4 謎の国日本の謎を解く』の記事は、両方読むと非常に面白い記事です。『考える力がない』では、儒教思想がはびこるアジア諸国はどこも見込みがない、こんなことでは駄目だと猛烈にアジアの人々を批判しています。ところが『謎を解く』では、「日本が素晴らしい国なのは儒教思想があるからだ」とする、ワシントン・ポスト紙、前東京支局長のT.R.レイドの著書を紹介しているのです。レイドは日本をベタほめしています。同時に、「こういう思想があるアジア全地域は、これからも発展するだろう」と驚きの感想を述べているのです。ただしレイドの本の書評を書いた人は、この内容に批判的です。
       それからロバート・ホワイティングの本も紹介されています。彼は野球関係の話で、日本のマスコミにもたびたび登場しましたから、ご存じの方も多いと思います。その彼が日本の裏社会のことを書いた本を出したと、紹介されています。
       ところで、話がちょっと横道にそれるのですが、『謎を解く』を執筆した人が、これからアジアで唯一伸びる可能性のある国は、×××だと述べているのです。×××の名は記事をお読みいただくとして、私はインドだと思うのですが。あそこは20×20のかけ算まで暗記させているとかで、かなりコンピュータなど理科系の教育に力を入れているようです。それに英語にもほとんど抵抗感はないから、これから伸びるのではないかと思うのですが、みなさんはいかがお考えでしょうか?
    155. 1999/05/31 訳者:貞森 「イスラエルの新首相」
      ★訳者コメント
       今度イスラエルの新首相になった、エフード・バラクのプロフィールを紹介する記事です。前首相のネタニヤフと違って、ハト派で和平交渉の推進者というふれこみなんですが、どうも記事を読んでいると「本当にハト派かな?」という気持になります。何より彼は軍人上がりだし、特殊部隊を指揮して、何人ものパレスチナ人を殺した人間です。殺されたパレスチナ人の中には、ゲリラもいましたが、何の罪もない民間人もいたのです。彼は口よりも、手の方が先に出てしまうような人物ではないか、という印象を受けます。確かに軍人としての彼の行動は大胆で、前例にとらわれませんでした。政界にうって出た時もそういう傾向は見られました。
       しかし、どうでしょう、こういう一刀両断に行動で片を付けるというタイプの人は、政治交渉に向くのでしょうか。政治家というのは軍人とは違います。粘り強く相手の言うことを聞いたり、こちらの言い分を話したりで、何回もしつこいくらいに会談を重ねられるだけの、精神的タフさが要ります。すぐに、「ぐだぐだ言うな、表へ出ろ! 殴り合いで決着をつけようぜ」と啖呵を切る人には向かない仕事だと思います。彼がそうだというのではありませんが、どうも経歴を追っていくと、自分の気にくわないことがあると、すぐに暗殺者を差し向ける人間ではないかと心配になります。まぁ、杞憂でしょうが。
       それにしても高校時代は怠けてばかりで放校された人なのに、その後大学を出て、スタンフォード大学の大学院まで留学しているんですから、人というのはわからないものだと思います。「地位が人を作る」とかいいますし、ひょっとして首相になると、またそれなりの風格も出て、考え方も変わってくるかも知れません。
    156. 1999/05/31 訳者:貞森 「ファントム・メナースを観て」
      ★訳者コメント
       これはメナースの映画批評ですが、はっきり言ってゴミ評論です。これは私が言ってるのでなく、書いた本人が自ら公言しています。どこがゴミかというと、メナースを、けちょんけちょんにけなしているからです。でもその表現の仕方が面白いので訳してみました。それにしても向こうの人って、かなりどぎついことを書くもんですね、こんなこと日本の映画批評なんかで書いたら、もう二度と映画批評の仕事は、まわってこなくなるかも知れないですよ。さすがは自由の国アメリカですね。
    157. 1999/05/31 訳者:貞森 「スター・ウオーズ」
      ★訳者コメント
       言わずと知れたスター・ウオーズ・シリーズの最新作です。これで第4作目になりますが、今回の舞台設定は、最初のスター・ウオーズの世界より、30年前ということになっています。従ってルーク・スカイウオーカーのお父さんで、後にダース・ベーダーになるアナキン少年や、若き日のオビ・ワンなどが登場して来ます。また、新たなデジタル宇宙生物達も健在です。この記事では彼らの活躍ぶりや、その辺の筋立てを簡単に説明しています。また、コンピュータ技術を駆使した撮影現場での苦労話や裏話、今回初めてメガホンをとったルーカス監督の横顔なども紹介されています。なお、これはエピソード1ということで、この後2,3と続くそうです。
    158. 1999/05/24 訳者:貞森 「ニュー・トレンド」
      ★訳者コメント
       この稿では3つの話題を取り上げました。
       1つは暴力シーンの多いビデオゲームの話題です。米国内でも、高校銃乱射事件と暴力的なビデオゲームとの関連性が指摘され、そういうゲームを規制した方がいいのでは、との声も上がっています。しかし、最近行われたゲームショーの会場は、いつもと変わらぬ盛況ぶりだったようです。そして人気を博していたのは、やはり暴力的で、流血シーンの多いゲームでした。
       こういう議論を聞いている時、いつも思うのですが、自分達が小学生の頃のことです。当時はテレビの弊害がやかましく唱えられていました。1日何時間以上見てはいけない、夜何時以降はダメ、テレビの芸人の真似はするな、と、よく親や先生達から指導されたものです。グループサウンズなんかも流行ってましたが、あんなのは若いうちはよくても、年をとったら貧乏になるとか言われてました。あれから30年経ちましたが、結果はご存じの通りです。テレビタレントやミュージシャンは、今や現代のあこがれの職業、ナンバーワンです。特にあれほどやかましく、テレビ画面を長く見続けるな、と言っていた学校教育現場に、インターネットが導入されるというのですから驚きです。
       ビデオゲームに暴力シーンが多いというのも、コンピュータが、何かもっと生産的な使われ方をするための、過渡的現象ではないでしょうか。ガラス窓にとまったハエを叩いて、ガラス全体を壊しては、何にもならないと思いますが・・・。

       もう1つはコンピュータを使った心理療法士の話題。一部にはインターネットを診療に使うという、医学的な試みもなされていますから、こうした流行が生まれてきたのも当然でしょう。それにしても、アメリカ人というのは、何にでも説明を求めたがります。どうしてこうなるのか、なぜそうなるのか、しつこいくらいです。生活態度は日本人に比べればはるかにおおらかなのに、どうして考え方がこうも理屈っぽいのか、理解に苦しみます。「まぁいいじゃないか」という考え方は、彼らには通用しないのでしょうか。だからこそ、こんな心理学上のサイトが大流行なのだろうとも思いますが、日本ではどうでしょうか、少し形式を変えたものにしないといけないでしょう。それにしても、生活態度はこせこせした人が多いのが日本人なのに、逆に考え方に理屈を付けるのは嫌いというのも面白い話です。それから、別の意味で、米国内でもこうした療法に批判する声が強いのですが、その主な理由は相手の顔が見れないことです。でもこれからはCPUの性能や、通信速度の改良などで、各家庭にテレビ送信機がつけられるようになれば、こうした問題は解決されていくようになると思います。

       最後は電子ブックの話題です。まだ問題点もあるようですが、百科事典などもCD-ROM化されていく時代ですし、もし電子ブックに本を読むことの出来る能力が加わるようになれば、この分野の需要は急速に伸びていくと思われます。

    159. 1999/05/24 訳者:貞森 「体によいパスタを食べよう」
      ★訳者コメント
       無精白穀類が、健康にとって大切であることを述べています。日本でも、玄米、胚芽米、粟、ヒエ、キビ、きな粉などが、健康に良いということで、もてはやされています。アメリカの場合は、大麦、小麦などの麦製品ということでしょうか。もっとも、大豆やエンドウ豆などの、豆類の重要性についても述べていますから、その点は同じでしょう。いずれにせよ、麦のところを米に置き換えて読めば、結果は同じことになると思います。そうした食品の、血圧を下げたり、お腹の調子を良くしたりする働きのことについて述べています。
       ただ、こういう記事を読む時に気をつけないといけないのは、日本人の主食は米であっても、アメリカ人の主食は麦ではないということです。アメリカ人の主食は肉です。パンとかパスタは、お肉をおいしく食べるための付け足しに過ぎません。従ってアメリカ人ライターが、無精白穀類の重要性を強調するにあたっても、どちらかというと、コレステロールや便秘に繊維分が良く効くとか、栄養素よりも穀類の持つ繊維分を重視した内容になっています。ところが日本人にとっては、穀類とはまさに、日常摂るほとんど唯一といってもいい栄養分ですから、こうした問題はもっと切実な内容を含んでいるかも知れません。肉、ハム、卵や、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの各種乳製品を、日本人が本格的に食べるようになったのは、ほんのここ2〜30年のことです。それ以前は蛋白質を摂取するには、豆類、あるいは豆から作った豆腐とか納豆を食べるしかなかったのです。魚もあるにはありましたが、とても高価でした。最近は急激な食生活の変化についていけないことが原因と思われる病気も多発しています。子供でもアトビー性皮膚炎はもとより、肥満症、糖尿病などさえも見られるようになりました。ある国の食文化は長年かけて培われてきたものですから、あまりにその習慣が激変してしまうと、ついていけない人達が、体調不良を訴えるようになると思います。日本人こそは、もっと穀類の正しい摂取の仕方に目を向けるべきだと思います。
       それから、話がくどくなって申し訳ないのですが、もう1つ気になったことがあります。記事中で、胚芽の部分が健康に良いと述べられているのですが、これはどうでしょうか。土壌に含まれる農薬や有害物質(カドミウム、ダイオキシン)などを一番多く吸収しているのは、胚芽の部分です。それを食するというのは、ちょっと気になります。確か10年くらい前に、胚芽米がブームになったことがありますが、最近その声が聞かれなくなって、無農薬野菜や有機栽培農法の食品がもてはやされるようになったのも、こうした事情が背景になっているのではないかと思います。しかし、麦飯などは、私も時々食べるのですが、口当たりも悪くないですし、やっぱり何となく胃腸の調子が良くなったような気もします。それとこれはしゃれですが、きな粉と、キビ粉とゴマをまぶした、団子三兄弟というのはいかがでしょうか。合成甘味料や合成着色料だらけのお菓子よりは良いと思うのですが・・・。
       その他、「老人の肥満は害でない」「不妊治療とアスピリン」「いびきと高血圧」「骨にはビタミンD」などを掲載。
    160. 1999/05/24 訳者:貞森 「スハルト株式会社・下」
    161. 1999/05/24 訳者:貞森 「スハルト株式会社・上」
      ★訳者コメント
       この記事は、その内容をめぐって、スハルトの弁護団から、TIME誌を名誉毀損で訴える動きが出ています。「スハルト一族が、150億ドルも不正蓄財をしているとは、書き過ぎだ」というわけです。日本でも報道されたので、ご存じの方も多いでしょうが、それだけ記事にインパクトがあったのだと思います。
       実際、TIMEの記者達は、たくさんの人とのインタビューや資料を調べることでこの記事を書いています。さすがはTIMEと思わせる取材力です。そして、スハルト夫妻や、その子供達、及びスハルトの取り巻き連中が、どのようにしてインドネシアという国を私物化していったか、その詳細を赤裸々に暴いて見せています。
       もっともこういう話は、フィリピンのマルコス元大統領の例を出すまでもなく、アジアやその他の発展途上国には、よく見られる社会現象です。ただ幸か不幸か、インドネシアには天然資源が豊富にありました。石油、ボーキサイト、砂糖、スズ、天然ゴムなどです。長いオランダの植民地としての重縛を解かれ ― 途中日本軍による迫害も経験しました ― やっと自国の富を、国民が手にすることができるようになったまでは良かったのですが、軍部の独裁によって、国の富は一部の特権階級だけの所有物になってしまったのです。その代表格がスハルトで、彼は、石油、砂糖、小麦などの生活必需品はもとより、航空機、通信、自動車などのそれぞれの分野での許認可権を握ることで、莫大な富を手にしたのです。特に石油などは、ダミー会社をいくつも作り、それに、1バレルあたり数十セント程度の仲介手数料を取らせることで、濡れ手に粟式のぼろ儲けをしています。
       しかし、こうした指導者を頂く国民こそいい面の皮です。せっかく集めた国の富も、国民にはいきわたりません。そして一部の富裕層が貯め込んだお金も、国際投資機関ヘッジ・ファンドの狙うところとなり、一挙に国外に持ち出されてしまいました。国民の手元に残ったのは、価値の大幅に下がったインドネシア通貨、ルピアだけです。諸物価は高騰し、日用品まで不足するわ、失業率は増えるわで、まさに一般国民は踏んだり蹴ったりです。せめて金のある時に、住宅、電話、上・下水道、道路、橋、港湾施設、空港、ダムなどの社会基盤整備に力を注いでいれば良かったのですが、金を持っている人間が、これでもかこれでもかと、貯め込むことばかりに熱心なのですから、どうしようもありません。
       インドネシアの貧しい子供達は、通行中の車が赤信号などで停止すると、窓を拭きに走り寄ってきます、そしてなにがしかの金をせびるのです。それでも1日100円にもなりません。こんな状態がいつまで続くのでしょうか? ハビビ大統領はスハルト前大統領の責任を追及すると言ってますが、所詮、スハルトは彼の元親分です。どこまで実行されるか、あまり期待は持てないでしょう。
       ただ、記事中ではあまり触れられてませんが、インドネシアの資源ほしさに、ここまでスハルトの跳梁を許し、甘やかした、先進国(日本も含まれる)の経済援助のあり方についても、問題が追求されるべきではないでしょうか。
    162. 1999/05/24 訳者:貞森 「北京大使館誤爆事件」
      ★訳者コメント
       今回の誤爆事件は、アメリカにとっても、中国にとっても、外交上本当に大きな痛手になりました。当初から中国はロシアと共に、NATO軍のコソボ介入には反対していました。どちらの国も、国内に複雑な民族間の対立を抱えている国ですから、反対の態度をとるのも当然です。もしNATOの理屈が通るのなら、中国のチベット問題や、ロシアのチェチェン紛争に、NATOあるいは国連の軍隊を、派遣してよいことになるからです。
       そういう反対の声を押し切る形で、NATO軍は空爆をしていたのですが、よりによって、ベルグラード市内の中国大使館を誤爆してしまったのですから大変です。しかも死者まで出してしまった。これを好機とばかりに中国側が、空爆の即時停止を求めだしたのも、自然の成り行きでしょう。そして米中関係にもかなり大きな溝ができてしまいました。
       江沢民総書記も朱鎔基首相も、故・トウ(字は、登るにおおざと、ですがJISにないためカタカナにします)小平の路線を引き継ぎ、中国の改革開放を押し進めてきた指導者達です。アメリカとの対話を深め、中国の主張をある程度譲歩 ― 人権問題、武器輸出制限問題など ― することで、貿易関係改善や技術協力を求めようとしていたのです。それをきっかけにして、世界市場へ躍進することも狙っていました。今年4月の朱首相の訪米では、WTOへの参加は認められませんでしたが、クリントンとの会談は友好ムードに終始したのです。
       だが、2人の中国側指導者達の指導力も、国内的には万全とは言い難い面があるのも事実です。中国内部の政治権力争いの中では、「なぜそこまでアメリカと仲良くするのか、中国は中国でやっていけばいいじゃないか」という、守旧派の勢力も強いのです。そういう勢力を江総書記達は押さえ込みながら、頑張ってきていたのに、今回の事件です。2人が情けない気持ちになるのも無理はありません。守旧派からの突き上げも勢いを増すでしょうし、対米関係の見直しも迫られるでしょう。
       こうなるとアメリカ側が、中国に何か相当な見返りを与えない限り、両者の関係を早期に修復するのは困難でしょう。しかし、クリントン政権も、中国同様、対中強硬派が多数を占める議会の圧力を、無視できない立場にあります。そう簡単には、中国側の面子が立つような譲歩はできないでしょう。米中関係が険悪になって得する者は誰もいないのです。せいぜい軍事関係者くらいのものです。戦争とは理不尽なもの、とよく言いますが、それだけで割り切るには、あまりに残念な今回の事件でした。
    163. 1999/05/17 訳者:高島 「一番乗りは誰だ?」
    164. 1999/05/17 訳者:貞森 「AT&Tの野望」
      ★訳者コメント
       こういう記事を読むと、もうビル・ゲイツの時代は終わったのかなと、ふと思います。パソコンソフトも、リナックスなんかがでてきて、ほぼ基本ソフトについては行き着くところまで行き着いたようだし、CPUの性能面でも500メガヘルツが実用化されました。500メガヘルツあれば、テレビの映像を流すのに不自由しないそうですから、パソコン本体の性能も行き着くところまで行き着いた感じです。
       トランプのカード、車のワイパーを例にあげるまでもなく、もうこれ以上発展ようがない状態に達したものは、それ以上大した変化は見られないのではないでしょうか。無論多少の改良はあるでしょうが、そんなに急激に市場が伸びるとも思われません。この間まで1,000ドル・パソコンと話題になっていたのが、今では500ドル・パソコンです。399ドルなんてのもあるし、来年は250ドルパソコンが出るのではないかと言われています。パソコンはもう、どこにでもある道具の時代になったのでしょう。問題は、それを使って何をするかだと思います。いくら高性能の車を作っても、それを走らす道が整備されなくては、何にもなりません。いわゆる情報ハイ・ウェイの問題で、アメリカはその点、日本の、一歩も二歩も先を行っているようです。これからパソコンが本当に活用されるためには、インターネットに常に接続された状態が、安価、かつ手軽に保てるようにならないといけません。スイッチ1つでネット・サーフィンを楽しめ、ビデオ、見たい番組、電話、電子メールと、何でもすぐに切り替えられるようなシステムの早期実現が望まれます。アメリカはその夢の実現に近づいています。素晴らしい行動力を持った、AT&Tの会長アームストロングという人物を得た、アメリカ人は幸せだと思います。日本にもかって、電力の鬼と称された、松永安左衛門(1875-1971)という人物がいたのですが、この人の存在がなかったら、今の日本の電力産業の実現はなかっただろうと言われています。現代の日本の通信業界にも、松永安左衛門の再来のような人が出てきてくれたらなぁ、と思うのは私だけなんでしょうか?
    165. 1999/05/17 訳者:貞森 「健康情報」
      ★訳者コメント
       『健康情報』では、健康に関する記事で面白そうなのを2〜3ピック・アップしました。
       「ムード・ドラッグ(気分を変える薬)は有効か?」では、アメリカで売られている抗うつ用薬品のことが話題になっています。アメリカ人は、何でも1つの結果が生じた場合、それには何か原因があるはずだ、と考えるようです。その原因が文字化、図式化、あるいは数式化され、きちんと説明されないと納得しない傾向があると思います。
       例えば、我々日本人は、「何となく気分が乗らないな」とか、「どうも今日は調子がすぐれないな」などと、「何となく」、「どうも」ですましがちですが、彼らにはそれでは我慢ならないのでしょう。「気分がふさぐ」、「世の中が面白くない」、そう思うのは、脳内の化学物質がそうさせるのだ。だから、それを調節する薬を服用すれば、毎日が楽しく、愉快な気分で過ごせるようになる。と、こういう理屈で問題を解決するようです。
       そのことの是非は、ここで論じても仕方ないのですが、記事中、人見知りに効く薬とあったのには驚きました。私事で恐縮ですが、実は私もこれに悩んでいるからです。最近はだいぶ落ち着いてきたのですが、今でもやっぱり、見知らぬ人と口を利くのは大の苦手です。それに私の場合、場所見知りも激しいのです。見知らぬ場所に行ったりすると、激しい不安感に襲われ、情緒障害を起こしたこともあります。
       就職の面接や、異性との交際、初対面の人との商談など、自分のこの性格 ― 記事の論旨に従えば精神病ということになるのでしょうが ― のおかげで随分損をしたような気もします。しかも、これが異常なのだと、本人にはなかなか理解しにくいのですからやっかいです。記事中のような薬が、もっと早く日本で手に入るようになっていれば、私の人生も変わっていたのでしょうか? 案外、同じような悩みをお持ちの方も多いのではないかと考え、訳してみた次第です。
       蛇足ながら、人見知り、即ち対人恐怖症は、本人の脳の扁桃葉部に異常、もしくは発育不全があるからだ、との説も耳にしたことがあります。いずれTIME誌で取り上げられそうな気もしますので、その時は是非ご紹介したいと思っています。
       次に「卵好きな方に朗報」の記事ですが、卵を食べても、コレステロール値は変化しない、という最近の研究成果について述べています。日本でもよく言われていることですので、さして目新しい記事ではないのですが、精製食品の危険性について警鐘を鳴らしているのが注目されます。白砂糖(それを含む人工飲料水、お菓子など)ばかり食べている子は、非行に走りやすい、暴力的になる、あるいは自閉症に陥るとか言われています。飽和脂肪酸とか、非加工食品という言葉は、これからの健康的食生活を語る上で、キー・ワードになっていくものと思われます。なお記事中で不飽和脂肪酸のことについては触れていませんが、不飽和脂肪酸は善玉です。天然の食品に多く含まれており、コレステロールを分解除去する働きがります。
      その他、小記事を数点。
    166. 1999/05/17 訳者:貞森 「小渕首相の訪米」
      ★訳者コメント
       小渕首相のアメリカでの評判はいいようです。なにしろ、原文通りの記事の表題訳は「パーフェクトなピッチングを見せた小渕首相」ですから。えらく買いかぶられたものだ、などと言ってはいけないのでしょう。まぁ、訳者としては、そういう風にストレートに訳してしまうと、鼻白んで内容を読もうとする気をなくされる方もいるかも知れないと思い、あえて控えめな表題訳にしました。
       それはともかく、アメリカでの小渕首相は、演説でジョークを交えたり、意見を率直に述べたり、プロ野球の試合で始球式を行ったりと、それまでの堅苦しさ一辺倒の、日本の歴代首相とは、ひと味違う印象を米国民に与えたようです。アメリカ人は良かれ悪しかれ、個性のある人が好きですし、小渕さんの官僚的答弁に終始しない人間くささが、彼らの共感を呼んだのでしょう。
       日本でも彼の支持率は上がっています。日本の失業率は過去最高だし、今年度の実質経済成長率も、マイナス0,5%くらいになるのではないか、と言われているのに、不思議な現象です。やはり困難な時に困難そうな顔をする人より、困難な時でも、困難そうな顔を表に出さない人の方が、国民も後をついて行きやすいということなのでしょうか?
    167. 1999/05/17 訳者:貞森 「エベレストに消えた登山家」
      ★訳者コメント
       マルロイの名前は知らなくても、「山がそこにあるからだ」という言葉を耳にした日本人は多いでしょう。最近その言葉を残した彼の遺体が、エベレストで発見されました。「木は登る時より、降りる時の方が恐い。」徒然草(第一〇九段・高名の木登り)にある有名な話です。マルロイ達は登頂に成功したのではないか? だが、その成功に気をよくし、下山する彼らを、ほんのちょっとした心のスキが襲い、最悪の事態を生んでしまった。そんなことを感じさせる記事です。
       それにしてもマルロイという人の勇気には感服します。今でこそ、普通の主婦でさえ登頂できるようになったエベレスト山ですが、よくもまぁ、75年も前に、あの貧弱な装備で挑戦する気になったものだと思います。アムンゼンといい、リビングストンといい、リンドバーグといい、こうも前人未到のことを白人ばかりがやってくれたのでは、彼らがこの地球上を大手を振って歩くのも、むべなるかなとあきらめる以外ないのかも知れません。
       なお、記事中に捜索隊のWebサイト情報があります。興味をお持ちの方はアクセスをどうぞ。
    168. 1999/05/17 訳者:貞森 「オルブライト国務長官の戦い・下」
    169. 1999/05/17 訳者:貞森 「オルブライト国務長官の戦い・上」
      ★訳者コメント
      『コソボ危機:オルブライト国務長官の戦い』
       アメリカの国務長官といえば、日本の外務大臣にあたりますが、すごい女性がいるものだと思います。さしずめアメリカ版サッチャー、「鉄の女」といったところでしょうか。ほとんど男性ばかりの外交舞台で、紅一点の人物ながら、外国の外相や、国連事務総長を手玉にとって、自分の外交方針を貫く姿勢には、感嘆の念を禁じ得ません。
       最近では、コソボの戦いはオルブライトの戦いだと言われているようです。気乗りしないNATO諸国の尻を叩き、まとまらないホワイトハウス内部の意見調整をして、コソボに軍隊を差し向けることが成功したのは、彼女の功績によるところが大きいからです。あれだけあくの強いヨーロッパ諸国が、オルブライトの言うことを聞いているというのは、不思議にも思えますが、彼女の経歴を知ると、それもむべなるかなと思います。
       彼女はチェコスロバキアの外交官の娘として、幼少期をヨーロッパで過ごし、ナチスの横暴や、スターリンの迫害を肌身で経験しています。その後逃れるようにアメリカに渡り、苦学して博士号を取り、学者から、国連大使、国務大臣と出世街道を登り詰めた人ですが、勉強だけの人ではなく、母親として妻としての役割も果たしてきた人です。もっとも結婚の方は離婚に終わっていますが。それはともかく、彼女が民衆を苦しめる圧政というものの残虐性の体験者だけに、彼女が今回のコソボの問題を見過ごすことはできないと発言する態度に、説得力があるのではないでしょうか。しかも彼女はユダヤ系です。ミロシェビッチがアルバニア系住民を迫害する様を見る時、自分の脳裏にナチスのやったユダヤ人大量虐殺のおぞましい光景が浮かばないはずがありません。時にムキになったように、各国外相にくってかかる態度も見せますが、よほど幼い頃の辛い体験によって、土性骨をすえられたのでしょう。その迫力に、さしもの男性陣もたじたじです。
       キッシンジャーもそうでしたが、ヨーロッパ出身の人物がアメリカの国務大臣になると、優れた人物になることが多いようです。外交のセンスが違います。やはりヨーロッパという風土が、人格形成に強い影響を与えているのでしょう。
       ヨーロッパは過去何度となく、戦火にまみれ、国境線もしょっちゅう移動し、使う言語、通貨、習慣、宗教が制限されたり、昨日までの政治体制が今日はもう変わるという、めまぐるしい変化を経験してきています。まさに国と国とのやりとりが、たちまち明日の国民生活に影響を及ぼすのです。そういう事情がありますから、外務大臣というのは、一国の命運を左右する、重要な職務と言っても過言ではないのです。諸国間の利害関係を考慮に入れ、あっちの国を引き寄せたり、こっちの国と手を結んだり、時には、はったりをかますぐらいの度胸も要ります。情報操作や裏工作もいるでしょう。相当神経がタフでなくては務まらない職分だし、とても生半可な人物がなれるような地位ではありません。
       オルブライトがロシア外相イワノフと、丁々発止のやりとりをする場面は、見応えがあります。実際、こういうのはヨーロッパ外交でないと味わえない醍醐味だし、ヨーロッパ出身で、6カ国語を操れる彼女だからこそ、演出できたのだと思います。ヨーロッパでは、こんなことが何百年も前から行われてきているとはいえ、さすがの伝統を感じさせる一場面でした。
       今も彼女は世界各国の要人と連絡を取り合いながら、紛争解決に向けた努力を重ねています。もしこのコソボ紛争がうまく解決すれば、彼女はひょっとしてノーベル平和賞を受賞するかも知れません。
    170. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「米高校銃乱射事件 下」
    171. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「米高校銃乱射事件 上」
      ★訳者コメント
      『米高校銃乱射事件 上・下』
       事件は2人の男子高校生によって引き起こされました。事件の舞台となった高校では、阿鼻叫喚の地獄絵が展開され、記事はその一部始終を克明に追っています。テレビなどの報道では「ああ、またか」という程度の感覚で聞き流してしまいますが、この記事をよく読むと、表面的な事件報道だけでは分からない、色々な人間ドラマが背景にあったことが理解できます。
       それにしてもアメリカの高校生は豊かな生活を送っています。日本の大人でもうらやむような生活を、すでに15,6歳の時からできるのです。車やバイクで学校に通い、大きな家に住み、小遣いもたっぷりあるし、化粧、デート、外食、スポーツ観戦と幅広く人生をエンジョイしてます。もちろん、事件を引き起こした少年達もそうした生活を送っていました。どこにも不満はなかったはずですが・・。
       TIME誌には犯人達の顔写真が2種類掲載されています。一方を見ると、両者ともさわやかなアメリカの若者という感じですが、事件約1カ月前の写真では、明らかに目つきがおかしくなっています。本当に、パソコンのオカルトゲームに出てくる、悪魔チックな顔そっくりになっているのです。彼らをそこまで変貌させたものの原因は、一体何だったのでしょうか。質の悪いゲームにのめり込み過ぎて、洗脳された結果、狂気の行動に出たというのでは、あまりに情けない話のような気がします。
      ただ、記事の内容をよく読むと、外見の豊かさからだけでは想像のつかない、ドロドロした人間関係が、アメリカの高校にもあることがわかります。事件の舞台は小さな街です。しかし小さな街では、高校生達はもちろん、大人達でも、出かける場所は限られてきます。遊ぶ場所も同じだし、買い物をする場所も、公園とか、映画館などのレジャー施設だってそうでしょう。だから、高校生などの学生にとって、学校内の対人関係は、そのまま彼らの日常生活全般を支配してしまうのです。事件を起こした2人は、学校の鼻つまみ者で、かねてより体育会系の生徒達から目の敵にされていました。そうなると、彼らは追いつめられます。しかも、学校を離れても、常に追いかけ回される状況に変わりありません。そんな中で、行き場を失った少年達が、自暴自棄的な今回の凶行に及んだ、ということに真相の一端はあると思います。また、銃の乱射というと衝撃的に聞こえますが、アメリカでは、簡単に銃が手にはいることを考えると、日本の学校内でもナイフやこん棒を使った傷害事件が発生していますし、手段が違うだけで、精神的な病理は同じだと思います。一見豊かそうに見えるアメリカの高校生達ですが、金や物だけでは人間の幸せは買えないのだということを、まざまざと思い知らせてくれた事件でした。
       しかし悲劇的事件とはいえ、被害を受けたアメリカの高校生達が、先生や仲間を救おうと、懸命に頑張る姿には胸を打たれます。そのために自分の命を落としたり、負傷した生徒や先生もいるのです。そしていかなる時にも神への信頼を失おうとしない彼らの態度には、敬服しました。もしこの記事の中で、救われる部分があるとすれば、そうした高校生達のヒューマンな活動を描いた部分だと思います。

    172. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「変わる日本の球界体質」
      ★訳者コメント
       こういう記事を待つまでもなく、日本のプロ野球の選手を観ていると確かに気の毒に思えることもある。契約とか、所属球団に縛られ、身動きもつかない。きついダラダラした練習をやらされるし、グランド上では、監督やコーチの言いなりに、ロボットのようにプレーしなくてはいけない。ドラフト制度や不完全なフリー・エージェントのせいで、職業選択の自由もままならない。観客が来てなんぼの世界がプロのはずなのに、大した経営努力もしない球団が、なぜか存続できる。こうしたTIMEの記事が契機になって、少しは日本の野球界の体質も変わってくれないかと思う。

    173. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「工藤夕貴の日本人論」
      ★訳者コメント
       かなり辛口の日本人批判。主体性のない日本人は駄目だと迫る。しかし、彼女がこうした考えに強く染まったのも、結局、自己をはっきりと主張しなければ、生きていけないアメリカ社会を経験したからではないか。そういう意味では、この文章は、彼女自身に言い聞かせ、自らを励ますために書いたものと言えなくもない。そういう観点から読んでみるのも一興。ただ、彼女が若干17歳で渡米し、あの競争の激しいアメリカの映画界で、女優として自分の主張を貫いたのは、立派としか言いようがない。

    174. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「日本のマテリアル・ガール」
      ★訳者コメント
       日本の女子高生世代の購買力は凄い。ある1人の女子高生の日常を追った。その生活ぶりを見れば、なぜ、ファッション、ゲーム、化粧品など、多くの業界が、彼女たちの心をつかむことに必死になるか、その理由が浮かび上がってくる。彼女たちの行動を決めるのは、「カワイイ」かどうか。しかし、その実体が摘めない。そして、そのことは彼女たち自身にもわかってはいないのだ。
       ただ、驚くのは、高3くらいの女の子達は、もうボーイ・フレンドの家に寝泊まりしていると伝えている点。もうそんな時代なのだろうか。

    175. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「海外で人気の日本商品」
      ★訳者コメント
       アジアの若者達の間で、日本の商品、特に文化的なものが大受けしている。音楽、ファッション、漫画、キャラクター・グッズ。そのどれもに、西洋的なものにはない、東洋人好みの感性がある。記事の中で、そうした商品の人気の秘密を詳しく解説。その他に小室哲哉の活躍ぶりを紹介する記事も訳している。台湾の12歳の少女までスターにしてしまうとは、彼はまさに、天才なのだろう。

    176. 1999/05/03-10 訳者:貞森 「日本の若者達」
      ★訳者コメント
       今週号は日本の若者を特集してあります。その中のいくつかを訳しました。従来も、外国紙が日本特集を組むことはありましたが、どちらかというと、会社とか経済中心の記事が多かったように思います。若者の生態に重点が置かれているとはいえ、日本人が新たな文化を生み出すかもしれないということに、注目が集まるようになったのは、おもしろいことではないでしょうか。常に働き、常に経済成長を続けなくてはいけない生活だけでは、息が詰まりそうです。日本人も一個の生身の人間なのだ、決してエコノミック・アニマルの存在だけではない。そういうことを世界に発信してくれたら、一見無軌道に見える日本の若者の行動にも意味はある、と言えるでしょう
      『日本の若者達』
      物質的には豊かになったが、心の空虚さが埋まらない日本の若者が増えている。彼らは自分達のエネルギーを何かにぶつけたいのだが、それを受け入れてくれる場が見いだせない。「先が見えた人生なんかイヤだ、変化を起こしたい。」そうした欲求が受け入れてもらえない時、若者達は極端な行動に走る。
       しかし、前向きに自分の人生を切り開こうとする若者もいる。主にビジネス、コンピュータ、政治の3分野で活躍する若者達を紹介。彼らはなぜ成功したか、あるいは成功しつつあるのか、これからの人生にゆきつまりを感じている若者世代に、特に参考になる記事。

    177. 1999/04/26 訳者:岩田 「女性と保険会社が乳がん治療で論争」
    178. 1999/04/26 訳者:貞森 「動物にも同性愛がある」
      ★訳者コメント
       同性愛は人間社会では不自然な性的活動とみなされがちだが、自然の動物達はごく当たり前のように、それを楽しんでいる。この動物活動を観察することで、人間世界でも同性愛に対する見方が変わってくるかも知れない。

    179. 1999/04/26 訳者:貞森 「子供に良い食べ物」
      ★訳者コメント
       子供に間違った食生活をつけさせないために、親は彼らが日常摂取するものに気を配ってやらないといけない。子供が喜んでよい食品を口にするよう工夫をし、運動を奨励し、炭酸飲料の飲み過ぎに注意してあげよう、と述べている。その他健康問題に関する記事4点。

    180. 1999/04/26 訳者:貞森 「小渕首相の遊泳術」
      ★訳者コメント
       「冷めたピザ」だと、内閣発足当時、あまり高い支持率を得られなかった小渕総理。しかしその彼も最近では人気もでて、天然ボケなのか演技なのかよくわからない政界遊泳術で、不景気にあえぐ日本社会の中を悠々と泳いでいる。
       TIMEの記者達は小渕に直接取材して、この文章を書いているが、外国人の目に彼がどう映るかを知るのも興味深い。記事は、小渕という人間を、ほほえみを絶やさない、打たれ強く、気配りの上手な政治家だと何度も協調している。批判者には直接感謝の電話をするとも。しかし、ここで気になったのは、彼の部下達が報復行動に出ると記されている点。詳細は本文に譲るが、こういうことが書かれると、「やっぱり日本人は信用できない、表面的には、にこにこ笑っていながら、後ろにまわってバッサリやる、得体の知れない民族だ」と、疑われはしまいかと思ってしまう。

    181. 1999/04/26 訳者:貞森 「コソボ危機」
      ★訳者コメント
       今週の記事でも、あまり、進展が見られない様子は伝わってくる。ただ、軍事問題の記事は興味深い。戦闘の仕方、パイロットの苦悩などが具体的に記されている。また、NATO軍の最高司令官クラークの横顔も紹介。彼はベトナム戦争の経験者であるだけに、あのような二の舞だけはご免だという気持が強いよう。彼が心に描いている戦略は、敵を撃破できるだけの大量の軍隊を、集中的に投入することのようだが、NATOがこの作戦に投入する航空機の数も1000機に増えた。
       それにしても、この記事を読むと、現代の戦争がいかに金がかかるかよくわかる。1機の戦闘機が行動するのにも、それを支援する空中給油機や、哨戒機など、大量の航空機が必要になる。さらに、巡航ミサイルや、レーザー誘導爆弾の高価なこと。いずれこのツケが、日本にまわってこなければいいが、などと余計な心配をしてしまう。

    182. 1999/04/19 訳者:貞森 「もっと睡眠を」
      ★訳者コメント
       不眠症で悩む人は多いが、その治療法としては、自己の生活習慣を、しっかり管理することが大切。睡眠薬やお酒に頼っていては、ぐっすりとしたよい睡眠は得られない。

    183. 1999/04/19 訳者:貞森 「コソボ問題」
      ★訳者コメント
      『コソボ問題:クリントンの苦悩』
       NATO側の思惑通りに進まないコソボ情勢を受け、クリントン政権内部でも意見の相違が目立つようになった。クリントン大統領はあくまで戦争継続の意志を固めたようであるが、地上戦は避けたい気持が強いようである。彼もようやく弾劾裁判の痛手から立ち直りかけているだけに、米兵の死傷者を出して、国内世論の支持を失いたくない様子がよくわかる。
       しかし、このまま効果の上がらない戦闘を続け、難民の数ばかりが増えるということになると、やる気の少ない一部のNATO構成国の中からは、不協和音が響いてくるだろう。また、仮にNATO側が勝利したとして、その後コソボの平和をどのようにして維持するか、その展望も見えてこない。
       そんな中で、いよいよ地上攻撃用の世界最強ヘリコプター、アパッチのコソボ派遣が始まった。表面上のクリントンの対応ぶりとは裏腹に、地上戦の準備が着々と進む。

    184. 1999/04/19 訳者:貞森 「新種の遺伝形態『メーム』」
      ★訳者コメント
       人々の間で、何世代にもわたり受け継がれる生活習慣や、ものに対する考え方がある。捨てても、捨てても、なお心の奥底に捨てきれず残っていくもの。それを筆者はメームと名付けた。人の肉体を決定するのは通常の遺伝子だが、人の心を決定する遺伝子は、ひょっとしてこのメームかも知れない。
       この記事は、メームという言葉の生みの親リチャード・ドーキンスがスザン・ブラックモアの著書「メーム・マシン」という本の紹介のために書いたものである。ブラックモアは徹底したメーム論者で、なんと人の心は全てメームの集合体だとまで言い切っている。
       メームに関する批判的考えの囲み記事も、合わせて訳している。

    185. 1999/04/19 訳者:貞森 「ビル・ゲーツの12章」
      ★訳者コメント
       デジタル化時代に対応できない企業は滅びる。ゲーツはそう断言する。時代の流れに乗り遅れないためには、どうしたらよいか、またデジタル・インフラをどう構築し、それをどう活用するか。常に時代の最先端を切り開いてきた、コンピュータ業界の天才が、その問題を12章に分けて具体的に解説している。
       その中で、彼はいろいろおもしろいことを書いているが、特に目を引くのは彼が縦から横への社会ということを意識している点である。つまり、これからは部長、課長という硬直した組織運営をしていては駄目で、仕事をするのは、むしろ、横への展開を考えた方がいいと、言っている部分である。
       彼の提言によると、1つの仕事をやる時はその目的に応じて、電子ネットワーク上で必要な人材をピックアップし、それでやればいい。そして、仕事の目的を達成したら、また解散し、次の新しいチームを作ればいいと言うのである。
       これなど、読んでいて、なるほどと思ってしまう。実際、大きなビルを建て、大量の社員を雇い、給料ばかりか、福利厚生の面倒を見て、巨額の退職金をプールし、世界一高い法人税を払わされ、仕事もしないで高額の給与を取る重役連中をおいとかなくてはいけない日本の大部分の大企業にとって、これは一考の余地ある記事ではないか。

    186. 1999/04/12 訳者:貞森 「儲かる遺伝子事業」
      ★訳者コメント
       従来は費用がかかりすぎ、普通の人には手のでなかったDNA鑑定だが、最近、手軽で安価な鑑定法が発明された。それにより、多くの人が鑑定を受けられるようになり、今やDNA鑑定産業は急成長している。日本にもこの新商売が進出しているそうだが、やはりアメリカやその他の国のように人気が出るのだろうか。そんなことを考えさせられる記事。

    187. 1999/04/12 訳者:貞森 「今週の健康」
      ★訳者コメント
      『体脂肪を減らす薬』
       服用するだけでやせられる。そんな薬があったらこんなに嬉しいことはない。アメリカで発売されたセラセンというやせ薬は、余分な脂肪を燃やしてくれるという、うたい文句で爆発的なヒットとなった。しかし、よく調べていくと、どうも真相は製薬メーカー側の巧みな宣伝戦略にのっただけというオチのようで。

    188. 1999/04/12 訳者:貞森 「泥沼化のコソボ問題」
      ★訳者コメント
       NATO軍が恐れていた泥沼化の事態が現実化しそうである。ミロシェビッチは不気味なまでに、空からの攻撃に沈黙を守り、ひたすら地上でアルバニア系住民を迫害している。しかも、その度合いはエスカレートする一方で、NATOの攻撃は全く逆効果を生んでいる。また、連日連夜激しい空爆を受けても、セルビア国民はひるまず、かえってミロシェビッチに対する支持は強まる一方である。以前はミロシェビッチ打倒を叫んでいた学生運動家達まで彼の支持にまわりだした。
       この記事を読むと、ミロシェビッチという人間が、いかに巧妙な戦略家であるかがわかる。NATO軍の最新鋭兵器と真正面と戦うことは避け、コソボ領内の民間人を人間の盾に使うという卑劣なやり方で、NATO側の攻撃の足並みを乱れさせようとしているのだ。また、仮に、この戦争にNATO側が勝利しても、ミロシェビッチを戦争犯罪人として処罰できない可能性も出てきている。
       空爆だけでは現状を打破できない以上、地上軍を派遣しなくてはならないのか、ホワイトハウス、NATO内部は、今、厳しい決断を迫られている。

    189. 1999/04/05 訳者:貞森 「豚の招いた地獄」
      ★訳者コメント
       マレーシアでは、新種のウィルスにかかった豚を次々に処分している。しかも、このウィルスは人間にも感染する危険性があるが、有効なワクチンの開発は後手に回っている。国内の養豚業者も大打撃を受けているが、重要な外貨の獲得源である観光産業への影響も出始めている。また、この病気がマレーシアだけにとどまらず、シンガポールなど他の地域にも飛び火しそうな気配を帯びてきた。

    190. 1999/04/05 訳者:貞森 「コソボ危機」
      ★訳者コメント
       ミロシェビッチのしたたかな瀬戸際戦略にしびれを切らし、NATO軍はついにコソボに軍事介入した。しかしこの地では、スラブ系、アラブ系など複数の民族が入り乱れ、オスマン・トルコ帝国の昔より抗争を繰り返してきた場所である。かってはヨーロッパの火薬庫とも呼ばれた。果たして、NATO軍は空爆だけで、この抗争の根を断ち切れるだろうか。この記事を読むと、バルカン諸国の抱える根深い苦悩と、最初、それを外交努力によって解決しようとした西側諸国のありさまが浮かび上がってくる。また、攻撃に踏み切りはしたが、民間人の犠牲者を極力少なくするため、思うように軍事行動をとれない、NATO軍のイライラの様子が分かる。

    191. 1999/04/05 訳者:井上 「割礼は残酷?」
    192. 1999/03/29 訳者:貞森 「SFの時代]
    193. 1999/03/22 訳者:貞森 「DNAマッピング競争」
    194. 1999/03/22 訳者:井上 「投薬と放射線の複合治療」
    195. 1999/03/15 訳者:井上 「ジョーダン式のストレッチ」
    196. 1999/03/15 訳者:井上 「ニートップ−コンピューター」
    197. 1999/03/10 訳者:緒方 「女性の身体についての本当の真実」
      ★訳者コメント
       このバーバラ・アーレンライチさんの書いた「女性の身体についての本当の真実」という記事は、この記事が発表されてから、2週間後に出る号で掲載される読者からの反響も大きかったように、非常に興味深い内容となっています。例えば、最新の生物学、考古学の研究成果により、古代において、これまで、常識的に考えられてきた、女性は弱く、男性のみが勇敢に狩りをして女性を養っていたとする、学説を根底からひっくり返したり、男性のみが浮気性で、女性はいつも泣かされている、といったパターンにも疑問をなげかけてみたり、とその内容はバラエティに富んでいて、文章も風刺とユーモアにあふれていて、楽しめる読み物だと思います。
       私を含めてこれまでの男は、実は女に「もてたい」がゆえに「フェミニスト」ぶっていましたが、この「フェミニスト」という概念自体が古いとアーレンライチはばっさり切ってしまいます。男女平等をみんな標榜しますが、多くの知識は過去の男性優位論に立脚したものにすぎない、ということを思わざるをえません。フロイトにせよ、多くの今世紀はじめの人類学者にせよ、彼らは自分が「男性優位論者」だということさえ、意識の中になかったのではないでしょうか。
       コンピュータが職業的ヒエラルヒー(階層)を消滅させている現在、男女の性差異によるいわゆる「男女の役割分担」も、コンピュータによりどんどん縮小していると思います。そうした状況で、この記事がでたことは、我々の未来における男女の関係を考える上で非常に興味深いと私は思っています。どうか、わかりにくい訳で恐縮ですが、多くの人(女性、男性)に読んで頂いて議論百出していただければ、と願っております。

    198. 1999/03/01 訳者:緒方 「君は音楽をゲットした!」
    199. 1999/02/15 訳者:瀧野 「私は破産した。これがビジネスの教祖
    200. 1999/02/01 訳者:瀧野 「未来の色」
    201. 1999/01/25 訳者:瀧野 「今週の数字」
    202. 1999/01/25 訳者:瀧野 「真珠が危ない?」
    203. 1999/01/20 訳者:中津 「自由になって、窓の外へ飛んで行けた
    204. 1999/01/11 訳者:瀧野 「奇跡の血」
    205. 1998/12/28 訳者:中津 「マーク・マグワイヤ」
    206. 1998/12/28 訳者:瀧野 「狙われた街」
    207. 1998/12/21 訳者:瀧野 「手術の前に」
    208. 1998/12/14 訳者:瀧野 「1億ドルのありかは? 種明かしはこ
    209. 1998/12/14 訳者:塚谷 「モーゼの研究」(前半)
    210. 1998/12/14 訳者:堀田 「1億ドルを隠す方法」
    211. 1998/11/30 訳者:瀧野 「アブドゥルとアブドゥルの対決」
    212. 1998/11/23 訳者:堀田 「家族の再会」
    213. 1998/11/16 訳者:塚谷 「地獄からのタクシー」
    214. 1998/11/09 訳者:清水 「ダンベル挙げ」
    215. 1998/11/09 訳者:塚谷 「スーパーモデルの凋落」
    216. 1998/11/09 訳者:脇田 「日本経済が乗り越えねばならない道」
    217. 1998/11/09 訳者:堀田 「遺伝子海賊戦」
    218. 1998/11/02 訳者:塚谷 「アメリカの反逆者、イスラエルの愛国
    219. 1998/11/02 訳者:高井 「格安電話」
    220. 1998/11/02 訳者:脇田 「挑戦の言葉」
    221. 1998/11/02 訳者:堀田 「マイクロソフト最強の敵」
    222. 1998/10/26 訳者:高井 「日本の「ミスター円」氏」
    223. 1998/10/26 訳者:目谷 「エッセイ・貧しき者の味方」
    224. 1998/10/26 訳者:堀田 「貧者の友」
    225. 1998/10/12 訳者:高井 「タダで音楽をget!」
    226. 1998/10/12 訳者:脇田 「現代における豊かな緑陰とは」
    227. 1998/10/12 訳者:植木 「宇宙爆弾」
    228. 1998/10/12 訳者:植木 「イオン動力での飛行」
    229. 1998/10/05 訳者:高井 「宇宙へ飛び出す観光旅行」
    230. 1998/10/05 訳者:目谷 「イスラエル人が礼儀正しくなった?」
    231. 1998/10/05 訳者:堀田 「臓器移植の新方式」
    232. 1998/09/28 訳者:高井 「やっかいな通貨」
    233. 1998/09/28 訳者:目谷 「エッセイ・私の家で起きた阿片戦争」
    234. 1998/09/28 訳者:坂本 「お腹が空いたよー」
    235. 1998/09/28 訳者:緒方 「市場の変動」
    236. 1998/09/28 訳者:堀田 「私の教えを守りなさい。私と同じこと
    237. 1998/09/21 訳者:高井 「動き出した中国の海外旅行ブーム」
    238. 1998/09/21 訳者:目谷 「舌にピアス、やばいですよ」
    239. 1998/09/21 訳者:脇田 「鵜呑みにするのは、よしなさい」
    240. 1998/09/21 訳者:植木 「この上なく無情な仕打ち」
    241. 1998/09/21 訳者:緒方 「ひとつの名前には何があるのか?」
    242. 1998/09/14 訳者:目谷 「米大統領と、和平という名の栄養剤」
    243. 1998/09/14 訳者:坂本 「毒入りカレー事件」
    244. 1998/09/14 訳者:脇田 「北朝鮮が考えていることは何か?」
    245. 1998/09/14 訳者:植木 「迷子の衛星を軌道で発見」
    246. 1998/09/14 訳者:堀田 「大統領の黄昏」
    247. 1998/09/07 訳者:高井 「北朝鮮の秘められた素顔」
    248. 1998/09/07 訳者:目谷 「ロシア経済自由落下」
    249. 1998/09/07 訳者:坂本 「襲撃の原因はチェン氏の毒舌か?」
    250. 1998/09/07 訳者:脇田 「表舞台に現れた影武者」
    251. 1998/09/07 訳者:植木 「バグに気を付けろ」
    252. 1998/09/07 訳者:緒方 「ウエブでの次のビッグアイデア」
    253. 1998/09/07 訳者:堀田 「スポーツ少女とステロイド」
    254. 1998/08/31 訳者:高井 「大統領は忙しい」
    255. 1998/08/31 訳者:目谷 「映画:キャメロン・ディアズが魅力」
    256. 1998/08/31 訳者:目谷 「映画:活劇マスク・オブ・ゾロ」
    257. 1998/08/31 訳者:坂本 「怒れる中国人」
    258. 1998/08/31 訳者:植木 「幼児ベッドでの死を防ぐ」
    259. 1998/08/31 訳者:堀田 「賓客」
    260. 1998/08/24 訳者:高井 「東京からの手紙」
    261. 1998/08/24 訳者:目谷 「アジア通貨が崩壊すると?」
    262. 1998/08/24 訳者:坂本 「バンガロールに追いつけ追い越せ」
    263. 1998/08/24 訳者:植木 「世界最悪の遺産」
    264. 1998/08/24 訳者:緒方 「通過が崩壊すると」
    265. 1998/08/24 訳者:堀田 「オサマ・ビン・ラディン」
    266. 1998/08/17 訳者:目谷 「星対馬、駅をめぐる親密な戦い」
    267. 1998/08/17 訳者:目谷 「ボウイーに続け:有名人債で金集め」
    268. 1998/08/17 訳者:脇田 「このタンゴは、トリオで演奏しよう」
    269. 1998/08/17 訳者:植木 「揚子江との闘いで」
    270. 1998/08/17 訳者:緒方 「弱気派がお楽しみをだいなしにするの
    271. 1998/08/17 訳者:堀田 「ワニの主人」
    272. 1998/08/10 訳者:高井 「恐るべき接合術」
    273. 1998/08/10 訳者:目谷 「ソニーのラップトップ、アメリカへ」
    274. 1998/08/10 訳者:坂本 「薬のレース」
    275. 1998/08/10 訳者:脇田 「大いなる慈父」
    276. 1998/08/10 訳者:堀田 「金がすべて」
    277. 1998/08/03 訳者:高井 「相も変わらぬジャパン節」
    278. 1998/08/03 訳者:目谷 「ネット株ロデオで残るのは誰だ」
    279. 1998/08/03 訳者:坂本 「悪夢のような経済の中での生活」
    280. 1998/08/03 訳者:脇田 「ハビビ大統領は本物になれるか?」
    281. 1998/08/03 訳者:緒方 「見つけるまでクリックしましょう」
    282. 1998/07/27 訳者:高井 「ねじれの伝統。」
    283. 1998/07/27 訳者:目谷 「大統領ボディガードは証言義務あり」
    284. 1998/07/27 訳者:坂本 「ディズニー映画ミュラン」
    285. 1998/07/27 訳者:脇田 「人民の選択にゆだねる。」
    286. 1998/07/27 訳者:緒方 「ぎゃーぎゃーわめくのは止めよ」
    287. 1998/07/27 訳者:堀田 「二人では多すぎる」
    288. 1998/07/20 訳者:高井 「Business」
    289. 1998/07/20 訳者:目谷 「建築展 今世紀の景観は何だったか」
    290. 1998/07/20 訳者:坂本 「カマラの涙」
    291. 1998/07/20 訳者:脇田 「日韓ホーム・ゲームで有利か?」
    292. 1998/07/20 訳者:堀田 「アメリカの子どもと武器」
    293. 1998/07/13 訳者:坂本 「ベトナムの致命的な問題」
    294. 1998/07/13 訳者:脇田 「キャッチボール」
    295. 1998/07/06 訳者:高井 「アーミッシュに潜む悪。」
    296. 1998/07/06 訳者:坂本 「羽のある恐竜」
    297. 1998/07/06 訳者:脇田 「返還後一年、香港は今,」
    298. 1998/07/06 訳者:緒方 「500年間の断絶」
    299. 1998/07/06 訳者:堀田 「東京郊外に米資本のショッピングモー
    300. 1998/06/29 訳者:高井 「小さくなったIMAXで、もっとでっかい
    301. 1998/06/29 訳者:目谷 「すねに傷持つ国が日本叩きですか?」
    302. 1998/06/29 訳者:坂本 「安定したウインドウズ 98」
    303. 1998/06/29 訳者:堀田 「ヒトDNAマップに挑戦」
    304. 1998/06/22 訳者:高井 「より速く、より快適に、より身軽に。
    305. 1998/06/22 訳者:目谷 「米国の虐殺事件と白人至上主義運動」
    306. 1998/06/22 訳者:脇田 「この惑星を見守ろう ― 大洋のすべて
    307. 1998/06/22 訳者:植木 「狼煙」
    308. 1998/06/22 訳者:緒方 「ベッグと苦境のはざまで」
    309. 1998/06/22 訳者:堀田 「牛乳の害?」
    310. 1998/06/15 訳者:堀田 「バイアグラ・ブーム(続)」
    311. 1998/06/15 訳者:高井 「はやく、日本でも売り出して.....」
    312. 1998/06/15 訳者:目谷 (誤報)「米軍はベトナムにサリンを撒いたか」
    313. 1998/06/15 訳者:坂本 「豊かな生活のための薬」
    314. 1998/06/15 訳者:脇田 「スハルトよ、返済の時が来た。」
    315. 1998/06/15 訳者:植木 「宇宙を秤量する」
    316. 1998/06/15 訳者:緒方 「ほんとうのアメリカのジレンマ」
    317. 1998/06/15 訳者:堀田 「バイアグラ・ブーム」
    318. 1998/06/08 訳者:高井 「ロシア経済は溶解する?」
    319. 1998/06/08 訳者:目谷 「コルビュジエの創った物、壊した物」
    320. 1998/06/08 訳者:目谷 「テクノロジーがアートを動かす」
    321. 1998/06/08 訳者:坂本 「核の狂気」
    322. 1998/06/08 訳者:脇田 「日本経済よ、大丈夫か?」
    323. 1998/06/08 訳者:植木 「無名の人、クランフォード・グリムプ
    324. 1998/06/08 訳者:堀田 「洋上の街」
    325. 1998/06/01 訳者:高井 「過熱するクルーズ戦争」
    326. 1998/06/01 訳者:目谷 「スハルト退陣はIMFのおかげか?」 
    327. 1998/06/01 訳者:目谷 「大統領交代劇はいかにして起きたか」
    328. 1998/06/01 訳者:坂本 「核実験、するべきかやめるべきか?」
    329. 1998/06/01 訳者:脇田 「注目の人物、ウィラント将軍」
    330. 1998/06/01 訳者:脇田 「スハルト引退 ― この後に真の危機が
    331. 1998/06/01 訳者:植木 「E.R.で見た麻薬中毒の迅速解毒は有効
    332. 1998/06/01 訳者:緒方 「メインイベント」
    333. 1998/06/01 訳者:堀田 「米最高裁の内部告発」
    334. 1998/05/25 訳者:高井 「フランク・シナトラ」
    335. 1998/05/25 訳者:目谷 「ハッカー記事の嘘発覚と米出版界」
    336. 1998/05/25 訳者:坂本 「歴史に色づけ」
    337. 1998/05/25 訳者:脇田 「インド核実験が打ち壊した幻想」
    338. 1998/05/25 訳者:緒方 「ロバーツが最高」
    339. 1998/05/25 訳者:堀田 「空のスパイ衛星はなぜ核実験を見逃し
    340. 1998/05/18 訳者:目谷 「希望と失望―がん治療の新しい展開」
    341. 1998/05/18 訳者:坂本 「新薬、早く使わせて!!」
    342. 1998/05/18 訳者:脇田 「ビール戦争発泡中」
    343. 1998/05/18 訳者:植木 「病原菌に感染して」
    344. 1998/05/18 訳者:緒方 「ダイムラーとクライスラーの合併」
    345. 1998/05/18 訳者:堀田 「分子革命」
    346. 1998/05/11 訳者:高井 「グローバル化」
    347. 1998/05/11 訳者:目谷 「北京の仮の春―中国言論規制最新」
    348. 1998/05/11 訳者:堀田 「カスピ海のオイルラッシュ」
    349. 1998/05/04 訳者:高井 「建設への遥かな道のり」
    350. 1998/05/04 訳者:目谷 「セックスと陸軍と二重基準」
    351. 1998/05/04 訳者:坂本 「WIN98(ウインドウズ98)になると、
    352. 1998/05/04 訳者:植木 「ドリーさんの仔羊」
    353. 1998/05/04 訳者:緒方 「ルースの『価値』、昔と今」
    354. 1998/05/04 訳者:堀田 「環境保護、森の中へ」
    355. 1998/04/27 訳者:目谷 「NBAから議会へ、そして党の僧侶」
    356. 1998/04/27 訳者:坂本 「人格形成遺伝子」
    357. 1998/04/27 訳者:脇田 「S.ストーンも絶賛、らくらく痩身」
    358. 1998/04/27 訳者:植木 「愛憎関係」
    359. 1998/04/27 訳者:緒方 「下落待ち」
    360. 1998/04/27 訳者:堀田 「人格と遺伝子TIME」
    361. 1998/04/20 訳者:目谷 「これで終結か」
    362. 1998/04/20 訳者:坂本 「インドネシアの活動家失踪事件」
    363. 1998/04/20 訳者:脇田 「小説はこの為に書かれた」
    364. 1998/04/20 訳者:植木 「究極の代価を支払って」
    365. 1998/04/20 訳者:緒方 「金融マシーンの創造」
    366. 1998/04/20 訳者:堀田 「第三のショック」
    367. 1998/04/13 訳者:目谷 「祖国への険しい道のり」
    368. 1998/04/13 訳者:植木 「偉大な女性、苦境の時代」
    369. 1998/04/13 訳者:堀田 「不沈の毛沢東」
    370. 1998/04/06 訳者:坂本 「拷問に使われる電気ショック機器」
    371. 1998/04/06 訳者:脇田 「よそ者は去れ」
    372. 1998/04/06 訳者:植木 「働く庶民の遺体」
    373. 1998/04/06 訳者:堀田 「イェリツィン大統領、首相の首をすげ
    374. 1998/03/30 訳者:坂本 「エルニーショによる巨大な波がおしよ
    375. 1998/03/30 訳者:脇田 「箸文化とヨーロッパ文化」
    376. 1998/03/23 訳者:坂本 「ほっと一安心。」
    377. 1998/03/23 訳者:脇田 「ワシントンはこう見る」
    378. 1998/03/23 訳者:緒方 「金融の今」
    379. 1998/03/16 訳者:目谷 「ポケットサイズの激しい戦い」
    380. 1998/03/16 訳者:坂本 「ビル・ゲイツ氏ワシントンへ」
    381. 1998/03/16 訳者:脇田 「『アジアの価値観』と経済危機の関係
    382. 1998/03/16 訳者:植木 「氷交じりの海に異星人がいる?」
    383. 1998/03/16 訳者:緒方 「視点」
    384. 1998/03/16 訳者:堀田 「ミ・ライのこだま」
    385. 1998/03/09 訳者:脇田 「輸出ブームなんて、何処に起きた ?
    386. 1998/03/09 訳者:植木 「変革の始まりを感じながら。ヴェトナ
    387. 1998/03/09 訳者:緒方 「新しい消費者物価指数の測定方法」
    388. 1998/03/02 訳者:脇田 「日本の金融界スキャンダル」
    389. 1998/03/02 訳者:植木 「ドリーは間違いだった?」
    390. 1998/03/02 訳者:緒方 「何故われわれはサダムを排除しなかっ
    391. 1998/03/02 訳者:堀田 「アメリカは金大中の命を二度救った」
    392. 1998/02/23 訳者:脇田 「健康食品が大繁盛」
    393. 1998/02/23 訳者:植木 「インドネシアの民衆は語っている」
    394. 1998/02/23 訳者:緒方 「ウエッブサイトとサウンド」
    395. 1998/02/23 訳者:緒方 「イラクへの攻撃計画」
    396. 1998/02/23 訳者:堀田 「ニール・ジョーダン、境界線上の芸術
    397. 1998/02/16 訳者:坂本 「あの子に夢中」
    398. 1998/02/16 訳者:植木 「エイズは何時始まったか?」
    399. 1998/02/16 訳者:緒方 「最後の時間」
    400. 1998/02/16 訳者:堀田 「バフェット氏の銀脈」
    401. 1998/02/09 訳者:植木 「米国で酷使されて」
    402. 1998/02/09 訳者:緒方 「フランス人よりもフランス的」
    403. 1998/02/09 訳者:堀田 「出番が来るか、ゴア副大統領」
    404. 1998/02/02 訳者:脇田 「怒りの波をかぶるプリンス」
    405. 1998/02/02 訳者:植木 「B−52爆撃機」
    406. 1998/02/02 訳者:緒方 「クリントンの危機 2」
    407. 1998/02/02 訳者:緒方 「クリントンの危機 1」
    408. 1998/02/02 訳者:堀田 「虎、牡牛それに熊、アジアのボスたち
    409. 1998/01/26 訳者:植木 「老化防止へのある試み」
    410. 1998/01/26 訳者:緒方 「時間との競争」
    411. 1998/01/26 訳者:堀田 「メカジキを救え!」
    412. 1998/01/19 訳者:植木 「クローニングのタブーを破る人」
    413. 1998/01/19 訳者:緒方 「アジアの危機」
    414. 1998/01/19 訳者:堀田 「これが『パラダイス』だ」
    415. 1998/01/12 訳者:植木 「これは深刻な問題だ」
    416. 1998/01/12 訳者:緒方 「ルービンの救済」
    417. 1998/01/12 訳者:堀田 「北アイルランドの過激派テロ」
    418. 1997/12/29 訳者:植木 「1997年科学10大ニュース」
    419. 1997/12/29 訳者:緒方 「豊かさの逆説」
    420. 1997/12/29 訳者:金沢 「タイムの見出しの中の隠し文字」
    421. 1997/12/29 訳者:堀田 「同性愛夫婦(?)に正式養子」
    422. 1997/12/22 訳者:植木 「中国養禽地帯での危機」
    423. 1997/12/22 訳者:緒方 「最も小さなー極小世界ーの恐怖」
    424. 1997/12/22 訳者:金沢 「タイムの見出しの中の隠し文字」
    425. 1997/12/22 訳者:堀田 「温暖化条約はどうなる」
    426. 1997/12/15 訳者:植木 「ハンバーガーへの「核利用」」
    427. 1997/12/15 訳者:緒方 「アジアの連鎖とは?」
    428. 1997/12/15 訳者:金沢 「タイムの見出しの中の隠し文字」
    429. 1997/12/15 訳者:堀田 「ゴア副大統領は心を開けるか?」