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ビルマ(ミャンマー)軍事政権は、全土に広がる僧侶と市民による平和的なデモに対し銃弾と棍棒で応え、
多くの死傷者や拘束者を出している。私たちは軍政に対し、ただちに弾圧をやめ、民衆の声を聴いて、
すみやかな真の民主化を受け入れるよう強く求める。
今回の僧侶たちの行動に触発された民衆の抗議の拡大は、軍政による燃料費の大幅値上げが端緒だったが、
実際は1988年の血のクーデタ以来、約20年に及ぶ軍事独裁によって自由と人権を奪われてきたビルマ民衆の
怒りのエネルギーが噴出したものである。
軍部は、1990年の総選挙でアウン・サン・スー・チー女史が率いる国民民主連盟(NLD)が圧倒的勝利を得るや、
「新憲法制定」を口実に選挙結果を否定し、スー・チーさんをはじめNLD幹部や民主派を大量に逮捕・拘束してきた。
今月初めに閉幕した「ミャンマー国民会議」は新憲法の基本原則を採択したというが、これから起草される新憲法には、
政府における軍の役割が盛り込まれ、退役軍人も大統領になれることになる一方でスー・チーさんは排除され、
国会議席の4分の1は軍司令官が指名した軍人になるといわれており、これは軍政の延長にほかならない。
軍事政権はこれまで、国際社会の声をまったく無視し続け、スー・チーさんの軟禁さえ解除しようとしてこなかった。
1988年の国連人権委員会への特別報告官のレポートは、軍政による人権と民主主義の破壊、
民衆の生命と生活の無視がいかに広範で深刻なものであるかを具体的に物語っている。
それ以来、今日まで、状況は何も改善されていない。
軍部は、力と恐怖で民衆を支配することはいつまでもは続かないことを知るべきである。
私たちの最大の力は、全世界の市民がビルマ民衆に連帯の声をあげ、物心両面のあらゆる形の支援の手をさしのべることである。
私たちアジア人権基金は、1996年に第1回アジア人権賞を「アウン・サン・スー・チーさんとともに歩む人々」に贈り、
2001年にはビルマ難民を助ける「シンシア・マウン医師とメータオ診療所」に女性・人権特別賞を贈り、
その後もスー・チーさんの解放と自由を国際世論に働きかけてきた。
私たちは、ビルマ民衆の苦悩と闘いに変わらぬ共感を寄せ続ける。
ビルマ(ミャンマー)軍政は民衆に対する弾圧をただちにやめよ。
軍政は民衆の声を聴き、真の民主化を受け入れよ。
2007年9月27日
アジア人権基金
共同代表 土井たか子
村井吉敬
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