原発輸出・ウラン鉱山


●台湾

建設中の「第4原発」。日本の原発メーカーによる初の原発輸出である。1号機は2004年、2号機はその翌年に運転開始の予定。共に出力135万KwのABWR炉が使われる。

「第4原発」建設中止と脱原発を求め、住民ら10万人がデモをした。建設現場は、首都・台北市と直線距離で約30kmしか離れていない。

「第2原発」排水口付近で背骨の曲がった魚が大量に見つかった。原発管理には大きな問題があるとして、台湾での原発への不信の声は大きい。

「第4原発」建設現場のすぐそばに「抗日記念碑」が建つ。台湾植民地支配のために日本軍がここへ上陸した。「日本の原発輸出は第2の侵略」と住民たちは厳しく批判する。日本は、国内で売れなくなった原発をアジア諸国へ売りつけようとしている。



●オーストラリア

オーストラリア北部に広がるカカドゥ国立公園。すばらしい自然と、先住民族・アボリジニーたちの岩絵がユネスコの「世界自然遺産・文化遺産」に登録されている。

岩絵で描かれているのは精霊や動物。カカドゥ国立公園の真ん中で、ウラン鉱山が操業の準備をしてきた。その「ジャビルカ鉱山」で採掘・精錬されるウラン燃料の多くを輸入するのは日本である。

アボリジニーの人口は約35万人で、オーストラリア総人口の1.9%。ジャビルカ鉱山の土地を所有するのはミラル・グンジェイミ氏族。代表のイボンヌ・マルガルラさんは鉱山の操業に強く反対している。

上空から見た「ジャビルカ鉱山」。放射能汚染水を溜める巨大な池が目につく。坑道の入り口も見える。「世界遺産」の中に建設したことが間違いだったのは一目瞭然だ。日本の原発を稼動させるために、人類の遺産が破壊されようとしている。

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