学生YMCA夏期ゼミ 
2000年度報告
 


< 学生YMCAメーリングリストからの転載です >

関西地区共働スタッフのあかまむしコト水谷 憲です。

8月18(金)〜20(日)に静岡は御殿場のYMCA東山荘で行われました、第28回学生YMCA全国夏期ゼミナールの報告をします。

<今回の参加者>
福地晴男(北大) 岸本帰一(北大)
杉本恵里奈:エナ?(フェリス) 斉藤広将:マサ(慶応)
宮川知己:ミヤ?(京大) 山下健太郎:もち(京大)
久木田崇:くっきー(京大) 増田隆史:ますだっち(京大)
日野慎二郎(鳥大) 清沢太貴:キヨ(鳥大)
原江里奈:エリナ(聖和) 原田誠二:ギャバン(九大)
加藤久幸(学生部委員) 市原創(鳥大シニア)
熊切拓(関東地区シニア) 小出雅生(慶応シニア)
神崎典子(活水女子YWシニア) 森下聖子(社事大シニア)
宮田葵(活水女子YWシニア) 宇津宮尚子:うっちぃ(岡大シニア)
川崎潤子(活水女子YWシニア) 長倉望(部分参加)
水谷憲(関西地区共働スタッフ) 森永希(九州地区共働スタッフ)
吉村亜紀子(九州地区共働スタッフ) 本田真也(同盟事務局)
横山由利亜(同盟事務局) 金子啓一(講師)
  以上28名

前回までは、学生とスタッフで夏期ゼミ運営委員会を行ってきましたが、今年は学生部委員と共働スタッフとシニアと学生(活推協)と同盟から運営委員を出し合い、夏期ゼミを創るという形になりました。

今年のテーマは「物語ろう、聴こう、そして・・・」学Yのプログラムや、自分の今かかわっている様々な現場について、それに対する思いを自分史とからめてみんなにさらしてもらおう、またそれを聴くことによって、聴いている人それぞれの立場や問題意識から応答してもらおう、そしてその中で、皆が共有できる思いが見つかるかもしれない、そしてそのようなものを見つけることができれば、また明日からそれぞれが日々を力強く歩んでいくことができる力を得ることができるのではないか、というものではなかったかと私は理解しています。


<主な発題>
1)大島青松園訪問より (聖和大Y・原 江里奈)
2)日韓学Y交流プログラムより (京大Y・山下健太郎)
3)釜ヶ崎での経験から (活水女子大Yシニア・神崎典子)
4)バングラデシュの体験より 〜MANDIにかかわって〜
(フェリス女学院大Y・杉本恵里奈)
5)インド・スタディキャンプより (京大Y・増田隆史)

みんなそれぞれ、自分のかかわっている活動について、厳しく突っ込まれたりしながらも力強く語ってくれました。本当にみんなすげェ。
それに比べて俺は…って考えると、自分の周りへの関わりについての不真面目さに、へこむことしきりでした。くそ。俺も負けねェゾ。


<神山復生病院(こうやまふくせいびょういん)訪問>
2日目にみんなで、東山荘から車で20分ほどの所にある、神山復生病院を訪ねました。110年にわたりハンセン病の患者を受け入れてきた所なのだそうです。国立療養所と異なり、「隔離」というニュアンスを含んだ塀や垣根のようなものはありませんでした。神山復生病院についてのビデオを見た後、在院者の方にお話を聴きました。
自分が若い頃に親兄弟から離されて病院に入って以来、一度も親兄弟とは再会していない、母親ももう死んでいるんだろうなあ、と静かに話されていたのを思い出すと少し苦しいです。なぜ苦しいのかは良く分かりません。


<「聖書を語る」「聖書を読む」>
講師の金子啓一さんに「聖書をどう読むか」ということで「読みの流儀」と「読みの実践」というお話をして頂きました。

学Yに聖研は必要あるか?ないのか?という問いかけから、現場にかかわる者は聖書を必要としていないのか?
現場にいる人の方が聖書の本質を見抜くことができるはずだ、現場にいる人の方が聖書に響き合うはずだ、聖書は馬鹿にならないんだ、ということを言っていました。

聖書の読み方については、私達は高度に発達した聖書学的読み方と、逐語霊感説的読み方との間を揺れ動いているんだ、という話から、読みの方法、そしてそのために必要なことを示して下さいました。

そして「読みの実践」では、実際に聖書箇所を提示しながら、このように読むことができるんだ、的なお話をして下さいました。(うまく説明できん!)


夏期ゼミの柱としてはこのようなものでしたが、その他にも、みんなでおにぎりを握って食べたり、熊切さんのWSCF総会報告、熊切さん・市原君コンビによる映画「シニア惑星応答せよ!」など楽しい企画がありましたし、各礼拝も、開会礼拝は学生部委員の加藤先生、2日目の早天礼拝はシニアの宇津宮さん、閉会礼拝は京大の山下君を中心とする学生の面々でと、みんなで一緒になって夏期ゼミを創っていけたんじゃないかと思っています。
本当は1つ1つコメントしていければいいんだけれど、とりあえずは他の参加者のみんなからの感想をお待ちします。

全体の司会や運営も、活推協の日野君などが頑張ってくれて(日野君の院試のために心からお祈りします)、何もしなくて本当にごめんなさい。

個人的には、もっともっとお話をしたい人がたくさんいたのに、時間が取れなかったのがとっても残念です。俺がとろうとしてなかったのカモ…

何にせよ、今回私はいかに自分がまじめに生きれてないかを痛感しました。
真面目に生きようと思っていても、ふと気付くと真面目にやっていない、
真面目にやっていると思われていない自分。
真面目にやりたいのに、できていない、でも、それでも真面目に生きたいよ、
誠実に生きたいよ、この世のたくさんの隣人と向き合っていきたいよ、という思いだけは捨て切れない自分がいて、だから、「どーせ俺は」といってその思いまでも捨ててしまうことはせずに前に進んでいきたいと思っています。
金子先生が、話の中で
「偽善者であることを担う」ということを言っていましたが、
この今の私の思いが金子先生の言葉についての私の解釈です。

ではまた。



みなさん、こんにちは。
夏期ゼミを終えた四ッ谷から横山です。

さて、18日〜昨日20日まで東山荘にて行われた夏期ゼミのホカホカの感想が日本社会事業大学Yシニアの森下聖子さんより早速アップされました。
取り急ぎ転送をします。参加者名、プログラムの様子などはまた追ってご報告しますね。
他の参加者の皆さんも感想をよろしく♪

****************ここから転送***********************
ごぶさたしています。
日本社会事業大学Yシニアの森下です。

8月18〜20日に行われた夏期ゼミに、6〜7年ぶりくらいに行ってきました。

きっとこれからどんどん感想がこのメールにも登場すると思いますが、とりあえず、私もHOTな時に感想を送ります。

学Yに関わって10年近い私ですが、実は東山荘に行くのは初めてで、今回が東山デビューです。

いやーさすが避暑地。
涼しくて、緑もたくさんあって、ご飯もおいしくて環境にも恵まれたなかでの夏期ゼミでした。

講師の金子啓一さんにとにかく会いたいという思いで、ずっと遠ざかっていた夏期ゼミに、今回足を運びましたが、足を運んでよかったなーと、率直にそう思います。

ヤングシニアも多く参加してて、ほとんどは知っている顔でしたが、そのほかに、北は北海道、南は福岡まで、遠いところから何人かの学生も参加してくれていました。

毎日の仕事ばかりに追われて、自分の足元を見つめてないこと、
自分の感性を麻痺させてしまっていたこと、
自分の意見を、自分自身きちんと聞いていなかったこと、

そして、いままで学Yに関わる中で得たもの、そしてさまざまな人たちとの出会いが、
今の自分にとってどんな意味があったのか、今の自分にどんな影響を及ぼしたのか、
今その出会いを、自分はどうつなげていっているのか・・。

そんなことを問われた夏期ゼミでした。

講師の方も含め、一人一人の人間としての弱さ、迷い。
そんなものをさらけ出して、私達に語りかけてくれたみんなに感謝します。

私自身は、自分の弱さ、迷いそんなものを語れたのか、自分の中でその弱さを引きうけれているのか、そんな問いが、今なぜか沸いてきています。

ひさしぶりに人と、ほんとに”出会って”、あつくなって、連日3時過ぎまで、語ってしまいました。

夏期ゼミ直後で、かなりひさしぶりに心を熱くしているので、若干暴走している文かもしれませんが、お許しを。

そして 発題で、今の自分を語ってくれたみんな、
きびしくそして深く私達に接し、語ってくださった金子さん、
そしてその思いに、一生懸命答えようとしていたみんな、
そして、この会を準備してくれた運営委員会のみんな、
そしてゆりあさん、本田さん、
みんなみんな、ほんとうにありがとうございました。

森下聖子