日本女性学研究会 1月例会のご案内

「宗教右派とフェミニズム――バックラッシュの制度化に対抗するために」


・日時:2024年1月27日(土)13:30〜16:30
・お話:斉藤正美さん
・コメント:牧野良成さん
・場所:ドーンセンター4階 大会議室3
 (大阪府立男女共同参画・青少年センター。京阪「天満橋」駅、Osaka Metro谷町線「天満橋」駅 @番出入口から東へ約350m)
・参加費:1000円(当日、受付でお願いします。日本女性学研究会会員は無料)
★参加申込みは1月20日(土)までに、お名前とご所属(もしあれば)を明記のうえ、下のアドレスにお願いいたします。
wssj.voice@gmail.com  定員:60名
当日参加も可能です。ただし、定員に達した場合、締め切らせていただくこともあります。

この例会では、ポリタスTV編、山口智美・斉藤正美著『宗教右派とフェミニズム』(青弓社 2023年 1800円+税)を扱います。同書は、1990年代から現在に至るまでの男女共同参画や性教育、夫婦別姓、LGBTQ+などへのバックラッシュ(反動)や、それを推進した宗教右派と政治との関係について具体的に論じたものです。

2000年代のバックラッシュでは、フェミニストはうまく反撃できませんでした。その後は性教育の萎縮、官製婚活の推進、「慰安婦」問題をめぐる「歴史戦」の展開など右派的な政策としてバックラッシュが「制度化」されています。その結果、ジェンダー平等やLGBTQ+の権利がなかなか進まず、排外主義が広がっています。特に最近は、トランスジェンダー差別が重要な問題になっています。

当日は、斉藤正美さんに、これまでのバックラッシュの事例を振り返りつつ、それに対するフェミニズムの対応の問題点などを語っていただき、ご参加の皆さまといっしょに、今後のフェミニズムのあり方を考えます。本書をまだ読んでおられない方の参加も歓迎ですが、よろしければお手元に置いたうえで、ご参加ください。当日も何冊か販売するためにご用意しています。

・斉藤正美さん:富山大学ほか非常勤講師。メディアとジェンダー、宗教右派、官製婚活などに関する著作多数。フェミニズムへのバックラッシュに関しては、2012年にも、山口智美さん、荻上チキさんとの共著『社会運動の戸惑い:フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』(勁草書房)を刊行されています。
・牧野良成さん:大阪大学大学院文学研究科博士後期課程在学。社会運動史、フェミニズム理論を研究されています。