日本女性学研究会3月例会のお知らせ

『女性学年報』第27号合評会「わたしの『平等』、あなたの『解放』」

○日 時2007年3月31日(土)1:30pm-5:00pm
○場 所ドーンセンター4階大会議室(大阪市中央区大手前1-3-49)
ドーンセンターへの行き方
○会 費一般:800円 ※会員は無料
当日お支払いください。申し込みは不要です。お気軽にご参加ください。


☆おはなし:『女性学年報』27号執筆者の皆さん

◆有田啓子さん・藤井ひろみさん・堀江有里さん
「同性パートナーシップの法的保障に関する当事者ニーズ調査から」

お話の概要
 「同性パートナーシップの法的保障に関する当事者ニーズ調査から」
 私たちは、2004年に血縁と婚姻を越えた関係に関する政策提言研究会有志が実施した「同性間パートナーシップの法的保障に関する当事者ニーズ調査」(筆者らのうち二名は有志のメンバー)の分析・考察を行いました。異性愛者に限定されている、婚姻制度などの社会制度の問題性は、関係保障に関わる葛藤として当事者にのしかかってもいます。これら社会規範を詳細に考察し、今後さらに議論を深める必要があると考えています。今回の発表では、三人の著者が、先行する文献や活動のふりかえり、問題点を説明し(堀江)、そこで起こった調査の経緯と、数的にも質的にも当事者ニーズを把握することの必要性(藤井)と、そして、自由記載に書かれた声をもとに浮かび上がってきた結果について、家族形成の権利、特に生殖・子育ての点から述べます(有田)。

◆ 山家悠平さん
「娼妓にとっての『解放』とは何か
――遊廓のなかの女性たちの活動にみる解放のイメージ」

お話の概要
 「娼妓にとっての『解放』とは何か――遊廓のなかの女性たちの活動にみる解放のイメージ」
 1920年代後半から1930年代初頭にかけて、遊廓のなかの女性たちはストライキや集団逃走といった手段で、自らの状況を改善するために行動している。いったい女性たちはどのような言葉で自分たちの要求を提示し、どのような方法で実際に状況を切り開いていったのだろうか。芸娼妓たちを「救済」する側の言説やまなざしにより添って「娼妓解放」の歴史を描くのではなく、遊廓のなかの女性たちの言葉や行動を中心に歴史をとらえかえすことの意義について考えたい。

問い合わせ:『女性学年報』27号編集委員会 荒木