日本女性学研究会 11月例会

「館長雇止め・バックラッシュ裁判」
原告・三井マリ子さんのお話を聞く

○日 時11月26日(日)午後2時〜4時45分(1時半から開場)
○場 所ドーンセンター4F 大会議室 (大阪市中央区大手前1-3-49)
ドーンセンターへの行き方
○会 費一般:800円 ※会員は無料


◇「館長雇止め・バックラッシュ裁判」とは

 三井マリ子さんは、豊中市の女性センターの館長に全国公募で選ばれました。2000年に就任して以来、独創的な企画を次々におこなうなど全力を尽くして仕事をし、その仕事ぶりはマスコミにも多く取り上げられました。

 しかし、彼女はバックラッシュ勢力(旧来の性別役割分業に固執し、男女平等の推進に反対する勢力)とそれに屈服した豊中市により、2004年、館長の座を追われます。その背景には、館長を含めて女性センターに勤務する女性職員の多くが非常勤だったという問題もありました(詳しくは本研究会の機関誌VOW9月号の記事参照)。

 11月例会では、三井さんに、彼女が豊中市と「とよなか男女共同参画推進財団」(女性センターを管理する財団。理事長は市のいいなり)を相手取って、慰謝料などを請求して起した裁判についてお話しいただきます。

◇三井マリ子さんプロフィール

 高校教員(英語)、東京都議(2期)、大学教員などを経て、「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」初代館長。2005年からは東京女学館大学国際教養学部、東海大学北欧学科講師など。

 全国フェミニスト議員連盟初代代表。都議時代に誕生させた都のセクハラ対策は、日本初の公的セクハラ対策として全国に影響を与える。北欧をはじめとした世界の女性政策を研究。『セクハラ110番』『男を消せ! ノルウェーを変えた女のクーデター』など著書多数。

◇担当者より

 三井さんの裁判の報告会は全国で開催されてきましたが、女性学関係のところではまだあまり開かれていません。しかし当然女性学と女性運動との関係は大切です。先日、地元の豊中市でこの問題に関わってきた女性からも「女性学の研究者も、女性運動をもっと支えてほしい」という言葉をいただきました。女性センターを単に利用するだけでなく、女性センターのあり方自体を考えることはとても大事だと思います。

 平日の裁判には行けない方も含めて三井さんのお話を聞ける機会ですので、ぜひお越しください。お話の後で質疑応答など対話の時間も持ちます。終了後、簡単な懇親会もいたします(費用別途)。

◇参考資料

『館長雇止め・バックラッシュ裁判原告・三井マリ子 陳述書』(800円。112ページ)  この「陳述書」は、三井さんの身近に起きた事実の積み重ねによって記述されたもので、わかりやすいうえに、迫力があります。この裁判を支援している「ファイトバックの会」(http://fightback.fem.jp/)のほか、ドーンセンターの「ウイメンズブックストア・ゆう」などで発売中ですので、ぜひお読みください。

〈問い合わせ先〉遠山・村井(yatoidome@hotmail.co.jp)
〈主催〉日本女性学研究会
    大阪市中央区谷町1-6-4天満橋八千代ビル10階 オルタナティブ内
    http://www.jca.apc.org/wssj/
関連文書も併せてお読みください。