女性のメディアの実践(に向けて)
―どんな情報をどのようにつくって発信していくか―


◎日 時/8月26日(日)午前9時30分〜11時30分
◎会 場/ヌエック 国立女性教育会館 視聴覚スタジオ
◎共催:日本女性学研究会・サイバーフェミニズム研究会

「女性学・ジェンダー研究フォーラム」参加の記

 
報告 : 松本澄子

 開催日時は、25日(日)9:30〜11:30。実質的にサイバーフェミニズム研究会との完全共催で実施した。内容的には、3・3メディアイベントの時と同様で、パソコンを使っての映像表現の制作プロセスを実際に経験してみる、体験型ワークショップ。グループワークなので、パソコンを触った事のない方でも参加可能。当日の参加者は19人だったので、一グループ3〜2人、6のグループに分けて、各グループで一台のパソコンを使って一つの作品を仕上げた。編集ソフトの使い方については、グループごとにサポーターがついて説明やアドバイスをした。

今回のテーマは「女性」。パソコンソフトの中にある27個の映像素材(ビデオクリップ:私たちが作成して事前に入れてあるオリジナル素材)を使って(その中からどれかを選んで)作品を作っていく。まずストーリーをどのようなものにするかをグループで話し合い、使う映像を選び、全体の長さや、効果をどのように使うかを考え、効果音やナレーション、場面変化など入れていく作業をした。そして2分ほどの作品を作り上げていった。最後にそれぞれのグループが作った作品を上映。同じ素材を使ってどのような違った作品が出来上がるのかをみんなで鑑賞し、感想などを報告しあった。

 参加者が全員女性だったこと、各グループの人数が3〜2人という少人数だった事、前提としての参加者の質的な近似性などにより、どのグループもグループでの話し合いがスムーズに進んだように感じる(特に3・3イベントに比べて)。そのため、ワークショップの時間が全体でも2時間と、このようなパソコン作業を伴うワークを行うにはたいへん短かかったが、だいたい予定の時間内に作品が出来上がり、すべての作品を鑑賞する事ができたのは良かった。

ただ、できれば作品を鑑賞後に全体の意見交換の場も設けたかったが、それはできなかったのは残念だった。作品については、映像素材は27コマあったが、結局使われた素材は各グループとも良く似ていて、ストーリーも近いもの−女性のエンパワーメントに関する題材−が多かった。それは、このワークショップの位置付けそのものや参加者の質的前提、設定したテーマも影響していたと思う。しかしながらその中でもやはり違う作品になるところがこの“おもしろさ”でもある。 

一つの作品(情報)を作るとき、何かの視点を明確にして情報を作り出し、発信していくとはどういうことなのか(これがメディアリテラシー)、またそれを映像作品にのせて発信することの楽しさやポイント(つぼ)をわかってもらう事がこのワークショップの趣旨・目的であったが、これを機にパソコンにチャレンジされる方もいて、参加者の感想は総じて良かったようだ。私たちがこの2時間のための準備にかけたエネルギーも報われる思いがした。