反戦・平和分科会

多くの様々な活動分野の方から発言をもらった上で議論をしたいと考えていま
す。米軍基地問題、核兵器、イラクに対する戦争、安保、憲法9条、有事法制、
アジアとの反戦平和運動の連携などの個々の課題への取り組みをふまえて、さ
らに日本の反戦・平和運動で今何が問われているのか、世界社会フォーラムに
どのように関わるか、何を期待するか、反戦・平和という課題はその他の様々
な課題とどのような関わりを持つかなど話題はつきません。この分科会では、
なるべく多くの反戦運動、平和運動に取り組んでいるみなさんからの発言をも
らった上で、これらの多様な課題の交通整理をして、運動の課題を明確にする
ことを試みようと思います。


ジェンダー分科会
基調報告
●グローバリゼーションと連帯経済
北沢洋子

 問題提起
●ジェンダーと人間安全保障 ーWSFと国連を結ぶー
   武者小路公秀
●国家安全保障から人間の安全保障へ
   清水澄子
●ジェンダー・環境都市ネットワークに向けて
   三隅佳子
●グローバルとローカルを結ぶージェンダー視点からの地域政治の試み
   森屋裕子
●ジェンダーの視点からの教育
   黒見節子
●世界社会フォーラムから北京プラス10に向けて
   羽後静子

報告要旨「グローバリゼーションと連帯経済」

北沢洋子(国際問題評論家)
企業によるグローバリゼーションは、80年代、先進国ではレーガン・サッチャー、
そして中曽根のネオリベラリズム政策にはじまった。途上国では債務危機を契機に
IMF・世銀による構造調整プログラムの導入であった。90年代、冷戦の崩壊は、
これを加速させた。
その結果、(1)貧困が急増した。4〜5人に1人が生きていくのに必要な基本的
ニーズ(BHNs)さえも奪われている。(2)、格差が増大した。ビル・ゲイツ
の個人資産、エクソンなど多国籍企業1社の年間売上高は、最貧国(LDCs)49
カ国、6億人のGNP総額よりも大きい。(3)経済のカジノ化が起こった。それ
は1日、1兆3,000億ドル。
これに対して、グローバルには、債務帳消し、トービン税の導入、IMF、世銀、
WTOに対する国際的規制、多国籍企業の行動規範などのグローバルな闘いがある。
またサミット会議に対する巨大な抗議デモも連続している。21世紀は直接民主主義
の時代である。
一方、草の根レベルでは、利潤でなく、人間どうし連帯に根ざした政治・経済活動が
ある。それは協同組合、共済組合、NGO、NPO、女性の無償労働、マイクロ・ク
レジット、地域通貨、フェア・トレードなどである。これらグローバルと草の根レベ
ルの活動を総称して「連帯経済」と呼ぶ。「もう1つの可能な世界」である。



WTO・経済のグローバル化分科会

WTO・グローバリゼーションって何だ!?
――誰でもわかる入門編からオルタナティブまで一挙進行!――

B,カリキュラムと進行
1)誰でも分かるWTO入門                30分(含む質疑討論時間)
2)WTOカンクン閣僚会議はなぜ決裂?次は?       30分(含む質疑討論時間)
・休憩    10分
3)日本(企業)の果てしなき願望「投資の自由化」って?
 ――カンクン会議とFTA(自由貿易協定)から見る    30分(含む質疑討論時間)
4)オルタナティブ(もうひとつのグローバル化)を探る   30分(含む質疑討論時間)
 .哀蹇璽丱訃規模農業基金
 ■達圍圈聞餾欅拌惻莪税:トービン税) など

C,分科会のねらい
経済のグローバリゼーション関連で最近のビッグな出来事は、この9月メキシコ・カンク
ンで行われたWTOの第5回閣僚会議が決裂したことだ。「ちょっと待った!先進国主導の
自由化ルール」という大合唱が途上国の方からまき起きたためだ。
しかし、それにしてもWTOってのは、経済のグローバリゼーション関連の中でとくに理
解しづらい構造を持っているように見える。基本は貿易の自由化を推進することだが、まず
取り扱う貿易の種類がモノ、サービス、知的所有権とかもともと膨大な上に、さらに貿易と
環境の課題だとか、投資など新課題とかが入ってきてとても理解が追いつかないことがその
原因だ。また、用語も最恵国待遇だとか関税譲許だとか、いろんな専門用語が出てくる。も
う見るのもうんざりって言いたくなる。
だから、これは専門家でないと無理かな…、と思うのはちょっと待った。実はWTOの骨組
みってのは意外とシンプルにできていて、だからここを理解すると(できると)、な〜んだ
こんなものかって分かるものなんだ。で、分科会ではまずWTOの骨組みとそのミソ的部分
を理解してもらう。「誰でも分かるWTO」講座を開設する。
続いて、この前のカンクン会議では何を交渉しようとし、なぜ決裂してしまったのか、そし
て今後この貿易の自由化問題はどうなるかを、考えてみる。次に、貿易の自由化ってのは、
実は投資の自由化に必ず結びつくものなんだが、この「投資問題」を日本政府はカンクンで
一番熱心に取り上げようとしてがんばったのはどうしてか、そもそも投資の自由化って何か
を考える。で、最後にWSFのキーコンセプトである「新自由主義的グローバリゼーション
に対するオルタナティブ」について考察する。「新自由主義的」ってのは、平たく言えば、
市場(競争)原理をもっぱらとする経済の考え方のことで、弱肉強食の経済社会で結構、優
勝劣敗の経済社会で結構という考え方だ。だから、私たちのオルタナティブは、この逆の考
え方、相互扶助とか連帯とか、平等とかのグローバリゼーションが求められる。その考え方
にもとづいて二つの革新的な(核心的な)オルタナティブを提示する。


ユース分科会
はじめに数名のゲストの方(ユースで面白い活動をしている人)に、それぞれの活動
について話をしていただき、その後、「もう1つの世界を楽しく創ろう!」をテーマ
にフリーディスカッションを行なう予定です。

メディア分科会
14:45〜15:25 基調講演
桂 敬一(東京情報大学教授 マス・メディア論・社会情報学)
「メディアとジャーナリストに期待される役割−市民とともに創るジャーナリ
ズムのあり方を考える」

1.日本のマス・メディアの限界をみせつける問題の数々
2.世界の動きは新しい歴史の変化が生じていることを物語る
3.市民は新しいメディアをどのように創造し、活用しているか
4.日本における市民メディアの創造とジャーナリストの課題
 
15:40〜16:40
分科会参加者による、自己紹介及び常日頃のマスコミ報道についての参加者に
よるディスカッション
※参加人数によっては、グループ別にわかれてのディスカッションあり。
グループ別の場合、グループ同士のディスカッションを別途設ける予定

16:40〜16:50
インターネットと市民運動・マスコミ報道について

16:50〜17:00 まとめの講演

ディスカッションの内容につきましては、WSFに関連したものになる予定で
す。また、ディスカッションが活発になった場合は、メディア分科会のMLを
新規に立ち上げ、議論の続きはそちらでして頂く予定にしています。

司会:丸山 重威(関東学院大学)
    遠藤 嘉則(JCA−NET)

なお、当日のプログラム構成は若干変更される可能性があります。

労働分科会: 世界化の時代に働く・暮す

 新自由主義的なグローバリゼーションが、人々の生活を大きく変えつつある。
国際的な「競争」の下で、人々はさらに高い生産性を求められ、労働は強化さ
れ、報酬は切り下げられ、権利が奪われていく。
 グローバリゼーションという視点から、労働をめぐるさまざまな問題を知り、
論じる場としてこの分科会を開催する。

スピーカー
アジアの労働情報ネットワーク (高幣: APWSL/レイバーネット)
日本と韓国をつなぐ (李: PARCスタッフ)
(仮)国際化の下の労働組合 (要請中: 全統一労組)

 いわゆる「グローバリゼーション」で、最も直接的な影響を受けるもののひ
とつが、労働の分野だろう。インドでの開催が予定されている世界社会フォー
ラムでも、労働問題は重要なテーマのひとつである。
 国際的なデファクトスタンダードという名の下に、従来の労使の慣行、仕事
のかたちは大きく変化し、人々の暮らしがチャレンジを受けている。そして労
働運動も、以前にも増して国際的な視野が求められ、既成の枠組みを超えた参
加と運動が広がっている。同時に、このような運動は、新しいさまざまな困難
に直面している。
 NGOや労働組合で、労働運動にかかわっている三人の話題提供者から、それ
ぞれの立場でかかわってきた事例や問題点を提供していただいた後、参加者の
中から追加の話題提供を受ける予定である。
 この話題提供の後、現在、労働者が置かれている現状、問題解決の取り組み
の事例、そしてグローバリゼーションに対抗していくための運動についてディ
スカッションをしていきたい。