Subject: [reg-easttimor 167] PARCワールド・インフォ
From: 越田清和 <koshida@jca.apc.org>
Date: Mon, 19 Mar 2001 11:32:40 +0900
Seq: 167

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アジア太平洋資料センター ワールド・インフォ
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 2001年4月
1 アンゴラ:国境管理の強化へ
2 北マリアナ諸島:米海軍の演習中止を求める
3 ケニヤ:援助打ちきりの危機
4 米国:Amazon.com社で組合結成
5 旧ソ連:希望なき「移行期世代」
6 南アフリカ:製薬会社とのたたかい
7 東ティモール:女性への暴力、法廷に
8 タイ:エビ養殖の排水処理、義務化へ

アンゴラ:国境管理の強化へ
 アンゴラ、ナミビア、ザンビアの首脳は、2月10日ルアンダで会談し、三カ国による国境管理体制をつくることを発表した。この国境管理は、人間と車輛の不法越境、ダイアモンドや象牙などの売買、武器の密輸、不正資金の洗浄などを防止することを目的としている。アンゴラの反政府組織UNITAはダイアモンドの密輸で莫大な活動資金を得ている。アンゴラのドス・サントス大統領は、ザンビアとの国境地帯が政府軍の管理下にないという報告を否定し、全ての国境地帯がアンゴラ軍の管理下にあると強調した。
(Angola News, February 2001)

北マリアナ諸島:米海軍の演習中止を求める
 サイパン島の北にあるファラロン・ド・メディニラ島では、米海軍によって、島を標的にしたミサイル発射や艦艇射撃などが行なわれてきた。しかし、この島が渡り鳥の重要な立ち寄り先であることから、サイパン島の住民が米軍の軍事演習はアメリカ渡り鳥条約に違反するとの訴訟を起した。北マリアナ諸島連邦は軍事演習の中止を求めてきたが、米国との協定によって米軍が一部の地域を使うことが認められている。
(PACIFIC NEWS BULLETIN, Vol.16 No.1)

ケニヤ:援助打ちきりの危機
 国際通貨基金(IMF)と世界銀行はケニヤ政府に対して、450万米ドルの援助を打ちきると警告した。この警告は、ケニヤ国会で利率統制法が成立したことに不快感を示すために発せられた。また世界銀行は、国会で議論されている「石油製品の価格統制」法案と「電気に関する石油と外貨交換調整割当法」の廃止についても、注目している。もし打ちきりが実施されれば、ケニヤ政府の貧困対策に大きな影響が出ることになる。
(Bretton Woods Update, February/March 2001)

米国:Amazon.com社で組合結成
 世界最大のインターネット書店、Amazon.com社で労働組合結成の動きが広がっている。2000年9月、顧客サービス業務の一部をインド企業に外注しようと計画していることを、同社の顧客サービス部員が発見したことが、今回の組合結成につながった。この動きが表面化する以前の7月、同社労務部は組織化への動きを押さえるため社内ウェブサイトを設け、社員に反組合感を植付けようとしていた。
(MULTINATIONAL MONITOR, January/February 2001)

旧ソ連:希望なき「移行期世代」
 1989年の「ベルリンの壁」崩壊に始まる社会主義諸国の「市場経済」への移行によって、若い世代の登校拒否や失業、疾病などが増加しているという事実を、ユニセフが発表した。旧ソ連や旧東欧には6500万人の「移行期世代」と呼ばれる青年層(15〜24歳)がいるが、その多くは大人たちの言動が180度変わっていくのを目の当りにしてきた。1989年から98年の10年間で青年層の死亡率は30%上昇、とくに自殺率の上昇が報告されている。また喫煙や飲酒、麻薬など割合も高くなっており、とくに女性の喫煙率が倍増している。また静脈注射による麻薬使用の増加によってHIV感染者も5万人に増加している。
(TERRAVIVA, December 2000)

南アフリカ:製薬会社とのたたかい
 3月5日、世界の製薬会社40社は南アフリカ高裁において「医薬品管理法」に関する意見陳述を行なった。南アフリカでは500万近くの人がHIVに感染しているが、欧米の製薬会社に医薬品は高すぎて入手できない。この法律は1997年に成立したもので、住民に安価で必要な医薬品を提供するために価格の安い国から輸入することを認めている。しかし法律制定直後の1998年2月、製薬会社は法律を施行させないために提訴していた。それから3年たった2001年3月、初めての意見陳述が行なわれることになった。しかしこの3年間だけで、40万人がHIV関連の病で死んでいる。
(http://www.tac.org.za)

東ティモール:女性への暴力、法廷に
 住民投票から1年半が過ぎた東ティモールでは、インドネシア軍と自警団(ミリシア)によるレイプなど女性への暴力が裁判にかけられようとしている。2000年末に被害女性への支援団体が発表したところによると、1999年にあった女性への暴行は165件、そのうち46件がレイプだと言う。西ティモールの難民キャンプでは、まだこうした事態が続いている。しかし件数だけが問題ではない。1人の女性が6ヶ月間監禁されていたり、遠くへ強制連行されたり、といった「性的奴隷」状態に置かれていたことも大きな問題である。そして被害女性に対して、男たちやコミュニティは「汚れたもの」という態度を撮ることが多い。レイプによって妊娠した女性の家族が「出産したらその子を殺す」と脅されたり、カトリック教会が洗礼を拒否するケースも出てきている。(east-timor@igc.apc.org)

タイ:エビ養殖の排水処理、義務化へ
 タイ公害管理局は、大規模エビ養殖場に対する排水処理設備を義務付けることを決めた。この決定は国家環境委員会によって承認され、二年以内に実施されることになっている。ただし、その対象は10ライ(62・5ヘクタール)以上のエビ養殖池に限定される。これら大規模エビ養殖池は、タイのエビ養殖池全体の20%を占めている。
(LESRRL3@ALO.COM)





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