12/29 NHKで今年の1年に我々の住民投票運動が取り上げられていた。山形県を水道料金全国一にしている広域水道政策に一石を住民が投じた、全国初の画期的なプロジェクトだと思っている。全くこの事業に危機感をもたず、時代認識に欠ける市長や議員たちによって、否決されたのは非常に悔しいが、住民の思いや願いは一生消えることはないだろう。さて、今回の12月議会では、補正予算で、駅前のマリカという駅ビルが経営破綻におちいりそうなので、支援策として1億9千万円でその廊下と売場の一部を買うというもの。事前に担当に聞いても、これをおこなってどれだけの採算が合うのか、投資によるコストベネフィットについて、全く触れる資料がないのには閉口した。議会で論じる材料がなくて、何を判断すればいいのだ。この3セクの責任者でもある市長は、これが議会で論じられる前に役員会も開かず、そのため、資料も何もないのだと聞いた。また、この敷地には、IT関連の公共施設となるということだが、ビジョンが明確でない。全く、公共事業の捉え方が、20年前のそのままといっていいんではないか。これは、市民の税金なのだぞ!「市長派」議員たち24名は「期待をする」などと眼をつむったままに賛成をしてしまった。

焦点のもうひとつは、教科書問題である。教科書採択を求める請願があがった。子供と教科書全国ネット21のホームペhttp://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/などによればこれは全国的に自民党議員と「つくる会」とで、歴史教科書を改めさせたいというような趣旨のようだ。委員会で榎本平成クラブ議員は、今の教科書は自虐史観に基づいているなどと発言。そしてこの請願の内容は、今の教育委員会の態度を冒涜するかのような今の制度の形骸化などについて記されていた。私は反対討論をして反対をした。21世紀の子供たちには、戦争が起これば世の中が狂ってしまうのだということ。だからこうした戦争、過ちを犯すきっかけをつくった人間は、戦犯として処罰されないといけないこと。これを反省にもう二度と、過ちをおかしてはいけないこと。それを伝えなければならないのではないか。ヒロシマに原爆をおとされた日本。平和はこの国から率先して発信するべきだ。だから、きちんと反省をまずしなければ。ごめんなさいと隣国に謝罪をし、この地球を愛する心の中で手をつないでいかなければならないだろう。この全国的な「国民の誇りを取り戻す!?」などというキャンペーンには、はなはだ疑問である。ところが保守系議員たちが結託してこの請願をいとも簡単に賛成多数で通してしまった。鶴岡市議会として僕は、恥ずかしいことだと思った。


連日、署名集めに走りまくる。しかしながら、9月24日におこなわれた柴崎先生の発言をカタチにしたかったので、10月15日のタイミングで「地球の声通信3」を出した。

10月5日から住民投票条例制定を求める署名期間に突入。

10月1日、鶴岡タイムスに「平成」がはいる。「なぜ、今住民投票か」と威圧的な内容。9月24日の柴崎先生のフォーラムが議会を動かした。

9月11日。一般質問 地下水管理の矛盾について主に話した。

9/7,本会議。昨年、公益文化大学大学院及び慶応大の先端環境科学センターに鶴岡公園隣接の敷地を無条件無償譲渡するプランについておこった反対署名者全員に、説明ハガキを送付した件をとりあげ、「はがきをもらった人の中には、おびえを感じた人もいる」と請願権などでの違法性を石川議員が質問。市長は、市長への提言はがきにも返事の手紙を書いている。それと同様。返事をだす。レスポンスが大事。などと平然と答えた。内容的には確かに柔らかいのだが、事実として、請願署名一軒一軒に説明はがきをだす行為は全国であまり聞いたことがないし、現におびえた方もいることを記しておこう。


9/6 7日から、9月定例会がはじまる。水問題。私達の主張は、あくまで地下水100%の水道水をできるだけ維持したいということ。最近 共産党やその関係者が、「水道料金の大幅値上げ反対、地下水の最大限の活用を」とちらしをまきはじめているけれども、いずれにしても、広域水道の受水を認めていることは昔とちっとも変わっていない。昭和55年に党として下した、ダム水容認の決断を切り替えるなら切り替える、そうでないならそうでないとはっきり精算してから主張してほしい。私は、6月県議会では、社民党田辺県議にロビーを展開した。昭和55年の決定当時、市議会で的確な指摘をし、その責任をということで今回県議会で勇気をもって取り組んで下さった。私は、「地球の声・鶴岡」として単独であくまで市民の代表として議会にでているし、水問題の活動は、それ以前の市民運動「ウォーターワッチネットワーク」の活動からみんなと一緒に取り組んできた。どの党にも肩入れをするわけではないし、志をもってらっしゃるところにロビーに行くだけだ。

東京都昭島市がやっているように、地下水利用の水道水の価値を認め、保全策と節水政策を施し、できるだけ今のまんま維持し、受水は当面凍結する。これが私のかねてからの主張である。


9/2,東京、新宿の中村敦夫代議士の 国民会議で水問題について、思川開発、全国の広域水道問題について、ジャーナリスト保屋野初子さんとともに語り合いました。市内で配布されている政党チラシなど数点を提示もしながら、5時間ちかくにわたっておおいに議論。無責任きわまりない鶴岡市の非民主主義の姿勢、ダム事業の失敗を棚にあげて無理矢理正当化しようとしているようなコメントに集まった都議の方含め、政策秘書が激怒。だれもがそう思うでしょうねえ。まったく。しかし、東京の水はまずかった。あれが高度処理をおこなった水なんでしょうか。みんな沸かすか高い浄水器をつけるかしていると聞いた。美味しい地下水とは雲泥の差。そして経済効果まで生み出しているこの水の価値。なぜ、わからない!


7月は、特に県議会への働きかけを重要視した。どうにか県議会に、全国高い水道料金の山形県を認めさせ、明らかに失敗している広域水道事業を見直しをさせたい。それが目標だ。社民党 田辺県議の、予算特別委員会での発言にもちこめたことは、大いなる収穫だと思った。この動きが、8月の各会派からの「水道問題政策ちらし」、市議会の県への陳情。などを促していったものと私は考えている。もっと県議会にこの水道料金議論をしていただきたい。これは県民にとって非常に大切なことなのだから。