謹賀新年! メルマガ、GREEN VOICE、より
 
HAPPY NEW YEAR!  KEEP PADDLING!!!

----------------------------------------------------------------------------■謹賀新年2002年 年頭、2001年、年末に思う。

 2001年。21世紀最初の年。私にとっては、広域水道導入の予算が決まる2月県議会へのアプローチ、市の協定締結など、一昨年、市民の皆さんの1万2千725名もの署名をいただいた、月山ダムからの広域水道水導入の是非をめぐる住民投票の直接請求署名運動を踏まえての行政チェック。そして毎回の議会での水道問題を中心とした追求、と、またも水道問題にあけくれた1年でもありました。

 おかげさまで、昨年は、5月30日には、NHKクローズアップ現代にて、また12月10には、日経ビジネスにて、又、朝日新聞、共同通信、などで鶴岡の水道問題を大きくピックアップしていただきました。
 
 年末の12月議会では、水道水質をめぐるアンケート調査の際の声を発言したことをめぐって、市議会初の懲罰委員会が設置されるなど、なにやら体制側の節操のない攻防戦も続いております。懲罰動議事件が報道され、皆様には色々ご心配をおかけしております.この件について色々と励ましのファックスやメールをいただきました。ありがとうございます。草島はいたって元気。「市民の率直な声を議会に届けることこそ意義がある」と感じるのは私だけではないでしょう。詳しくはHPをご覧下さい。

それはともかく、今、私のところには、市民の皆さんの悲痛なる声が寄せられています。特に、浄水器やペットボトルの水を飲み始めた方も段々と増えてきているようです。10月に請求された水道料金から、約28%値上げになった水道ですが、水質の低下により、浄水器やミネラルウォーターの購入費が負担となっている方もいらっしゃいます。
 全国有数の水質を誇る水道を誇っていた鶴岡で、なぜこんな負担を?と思うと腹立たしくなるのは、私だけではないでしょう。そして、これは最近よく聞かれることですが「水が冷たい」ということ。飲食店関係者や主婦の方が「水が冷たくて困る」と言う声をお寄せ下さっています。
 ダム湖は冬、凍ります。その直下から取水される水は1月1日現在、ほぼ5度。これは年間13度で安定していた地下水とはえらい違いです。結局光熱費用にも大きく影響してくることは必須です。また、水質については、国の基準含め、再検討をしないといけない時にあると思います。

 とにかくこの水道問題、今後も揺るぎなく、監視と政策提言を続けていきたいと思っています。

みなさんのご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 
また、昨年はオーストラリアの緑の党世界大会、ダム放水による富山湾のヘドロの視察、地下水学会、比較文明学会、など、様々な刺激を受けた年でもありました。様々なネットワークを私の今後の政策の礎にしたいと思います。

 昨年は、私自身にとって、結婚、妹の死となかなか波乱万丈の年でもありました。
妹の千秋は9月6日、33歳の誕生日を目前に他界しました。私は、やさしい社会、いい社会になるよう常に願っていた妹の志を胸に、しっかりとこの人生を燃やし続けていきたいと思います。
 
 11月には、私の敬愛するデビッドブラウアーの妻、アンブラウアーが、そして年末にはジャックマイヨールが他界しました。デビッドブラウアーは一昨年の11月に他界しています。
 
 どこまでも真実を追究し、地球との関わりの中で、私たちに感動を与えてくれた彼らの志をムダにしない。そのためにも私たちが今、勇気をもって行動を興さなくてはと改めて感じています。

「地球の声に耳を傾けよう。このすばらしい音楽を理解するために すべての人間は創造されたのです」 

                         デビッド ブラウアー
 
 年末。私は、ひさしぶりに、「大失業時代」(The end of work ジェレミーリフキン著 松浦雅之 訳 TBSブリタニカ版  )を読み返しました。今、雇用問題が深刻化しています。この本では、米国で従来の経済が崩壊し、行政サービスが行き届かなくなったりする中で、NPOなどの第三のセクターのサービスや雇用の重要性を伝えています。(*注)日本の第三セクターとは違います)

「働くとは」「幸せとは」「生活するとは」

 従来のものさしから外れて、これを一人一人で再構築してもいい。そうした時代がやってきていると思います。「高収入=幸せ」では必ずしもなくなっている。

 多種多様な「豊かさ」「くらし」を創造する。新しい仕事を作り出す。社会の問題を解決する。その土地の魅力を洗い出し、取り入れる。同じ志の人と輪をつくる。

そうした一人一人の「行動」が、この21世紀の「暮らし」をひとつひとつ豊かにしていくものと思います。元旦の朝日新聞の特集はそうした意味で非常に興味深かった。

すべては、自ら意志をもって動き始めるところからはじまります。

 新しい「くらし」の創造。その模索をボクも続けていきたいと思うし、どのようにしたらそうしたシフトができやすくなるのか、学習を続け、提案を続けていきたいと思います。

 官僚大国、日本では、まだまだ、NPOの重要性が理解されていない。光が全然十分に当たっていないと思うのはボクだけではないでしょう。第三部門を活性化するためには「陰の賃金」が必要。でもその財政措置がまだまだ考えられていないのが実状で、この辺がなかなかNPOが根付かない原因であり、ここが鍵だと思います。

 それに、川辺川を例にとれば、あれだけ市民が検証し、反対の声を挙げているのに「漁業権の強制収用」なんてバカな事を言って押し進めようとしている。、全く「市民」を理解していないというか、それよりも従来の既得権益やど利権構造を保守したいんでしょう。こうした事を改めなければ、真の構造改革もできないし、「市民社会」の再構築などできないでしょう。
 
 河川や淡水地域の漁業の経済効果が「持続可能な発展的な経済のひとつ」として、米国で重要視されている今1世紀初頭にいかにこの国の「非民主主義」的行為、そして「環境後進国」が浮き彫りになっているといっていいでしょう。

 先の「利益」よりも百年先、二百年先の真の「公益」とは何か、それをはっきりと提示し、真剣に議論をする為には、先ず、市民の動きを無視してはならない。

「大失業時代」を迎えた今、構造改革の両輪として、NPOや、市民事業に、そしてなにより「民主主義」ということに光を当てなければいけない。

 2002年、私は、デビッドブラウアーや山下弘文氏と同じ志をもつはしくれとして、水環境、ダム開発、周辺の自然環境を見つめ、検証し、政策、事業を打ち出していきたいと思います。

また、心豊かな「くらし」の創造に、取り組んでいきたいと思います。

 月山の懐から、今年も、世界中の心あるみなさんと一緒に行動し、新しい文化の創造、構築の喜びを共有していきたいと思います。

とにかく、KEEP PADDLING! 「漕ぎ続けよう!」

 これはガイアシンフォニー4番の中でビッグウエーブサーファーのジェリーロペスが述べていた未来のこども達へのメッセージです。サーフィンの波に乗るときも、カヌーで川の流れに対峙するときも、自発的に漕がなければ波に乗ることもできないし、川を安全に下ることもできません。

 時代の流れの中で、変革と創造のためにチャレンジをたゆまず、ひるまず、恐れず続けよう。

KEEP PADDLING!   2002年もそんな年にしたいと思います。

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■1月1日、2002年。湯殿山の雪の中で。

 今年も、性懲りもなく一人。雪の湯殿山に赴きました。1月1日正午。湯殿山の入り口、湯殿山ホテルの手前、3メートル近く降り積もった雪の中に、走行距離21万キロをオーバーしたうちのクジラ号(角目のデリカです)をとめ、いつものテレマークスキーと年末に購入したスノーシューを装備。神社の鳥居まで約2時間半の雪の中トリップです。

 午前中は結構晴れていたのに午後からは雪模様。風も多少吹き始め、昨年と似てきたなあなどと思いながら、登り始めました。スノーシューというのは、カンジキの西洋版みたいなもので、今回はじめて使いましたが、なかなか自由度があって雪のハイキングや自然観察のいい道具ですね。比較的スキーの方が雪の中にもぐらずに進めますが、軽さが全然違います。

 ま、それはともかく、何も手つかずの雪の中に、自分の足跡をつけながら、一人ぽつんとはいっていくと、ブナ林の中の静寂。雪のちらほらと落ちる姿。風の音と、いつもは隠れていた感覚が呼び起こされます。木々の木肌の奇妙な模様が、白い雪の中に浮きだって見える。「ああ、忘れていたなあ」とまたこうした風景に出会えた喜びを感じながら、登っていきました。

 いつも目印にしているイチョウの木は、いつもながら堂々とボクを迎えてくれました。春、この木は花をたくさん付け、この木の周りには澄んだ湧き水が流れ、水芭蕉が咲いていました。今、静かに雪の中に立っています。

 僕らよりも数倍もの命をまっすぐと生きてきたこの木の事を思いながら、命の事を考えました。

 スキーだろうと、スノーシューだろうと、降り積もった雪の中を登っていくのは結構大変です。今年は去年よりも足が重く、なかなかたどり着けない。うーむ、大丈夫だろうか。と思いながら何とか足を進めていったのですが、約2時間と少しで、いつの間にか、赤い鳥居が前に表れました。

 ほとんど吹雪の中、鳥居の手前まで行き、月山の方向にむけて、そして仙人岳の方向にむけて手を合わせ、新年のあいさつと祈りをおこないました。

 その後、スキーで下り、湯殿山ホテルの湯船につかりました。この温泉が湯殿山のご神体のお湯のような赤い水でなかなか効くんですね。凍え、なおかつ慣れないスキー靴でしびれている足が生き返る。ささやかながら、すごく贅沢な時間を今年も過ごさせていただきました。ボクは、こんな時、雪やブナ林、そして月山や湯殿山があるこの地に住んでいる幸せを感じます。

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■1月2日の探鳥会とカヌー初漕ぎの会。

 1月2日、午前6時。大山下池の尾浦愛鳥館集合の新春探鳥会。総勢18名。オオヒシクイと、マガンが併せて約250羽、コハクチョウ1000羽、カモ数万羽と、有数の渡り鳥の飛来地での探鳥会。まだ暗いうちに集合して、朝があけていくと同時に飛び立つガン類の飛ぶところや、8時ぐらいに飛び立つ白鳥を観察しました。

 これもなかなかここでしか味わえない、充実した時でした。平地に近いところに広がる高舘山のブナ林とあわせ、湿地と沼地という絶妙な自然環境が、渡り鳥に慕われるのでしょう。実に美しい風景でした。鶴岡、庄内にお住まいの方には、「オオヒシクイ」の飛び立つ姿をぜひ見ていただきたいと思います。実に美しいので。
 NHK、YBCなどの取材が来て、夕方に放映されていましたが、ガン類は薄暗いうちに飛び立ちますので、なかなかテレビには登場しません。
 
 その後、お昼からこれまた性懲りもなく、カヌー3挺で「初漕ぎ」をおこないました。参加者のひとり、羽黒で山伏修行をおこなっているおさななじみが祝詞をあげてくれました。雪が降っていましたが、総勢7名。市内を流れる内川を漕ぎました。ユースのお客さんで神奈川から来た女性陣が実に生き生きとパドルを操っていました。
 
橋の下をくぐりながら、目線を変えてこの鶴岡を眺めるのもまたいいものです。昔、この川は芭蕉が船で下り、酒田まで渡航したことで知られています。その時は川と市民とのつながりは今よりもずっと密接だったのだと思います。内川から赤川へ流れ、そして最上川へでて酒田の港につく。今、赤川は放水路ができて最上川とつながっていませんので、船旅はできませんが、車で行けば30分。高速飛ばして15分。船で行けば、朝でて、夕方につくといった感じだったでしょう。今回下ったところも車で行けば10分そこそこ。それを下ると1時間ぐらい。スローな川の時間というのもたまにはいいもんです。参加してくれたみなさん、ありがとうございました。

今年こそは最上川ツアーやります!

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■今週の「FINEWORK」
鶴岡周辺の「FINEWORK」を取り上げます。今回は今日、カミさんと一緒に行ったイタリアンレストラン「アルケッチアーノ」。僕らと同年代のシェフ(いやボクより若い)が、庄内周辺の選りすぐりの素材から巧みに創作する料理には毎回うならせられています。新作のイカスミの練り込みパスタと手長エビのトマト味なんとかというのは最高!でした。またも「よし、俺も負けずにがんばるぞ!」とすごくエネルギーをいただきました。ちなみに水は独自の地下水を使用。水の味にもほっとしました。場所はとの島112号線から鶴岡にはいるところにあります。
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■PEACE!
今回は桑原茂一氏プロデュースのスネークマンショー「戦争反対!」のCDを聞きながら作成しました。これは傑作。 WEBラジオ/ラジオクラブキング「戦争反対」もオススメです。詳しくは、http://www.clubking.comをご覧下さい。
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■上記の文章は、草島メルマガより抜粋しました。メルマガご希望の方は、E-mail stern@jca.apc.org

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【発行】 地球の声 鶴岡   週刊   発行毎週土曜日 
【編集】 草島進一
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