ミニ学習会

クレオール

石原 正恵


@「クレオール」が注目を浴びる

 「クレオール」が注目を浴びるようになったのは、マルティニク島出身のグリッサン、コンフィアン、シャモワゾーらの運動によるところが大きい。したがって、「クレオール」について語るときは、このカリブ海のアンティル諸島のフランス領(マルティニク島とグアドループ島)が中心となり、南米の仏領ギアナ、さらにマダガスカル沖のレユニオン諸島などが加わる。

A多義的「クレオール」

Bクレオール語

Cアンティル諸島

Dアンティル諸島のフランス植民地の変化

Eマルティニクでの変化

Fクレオール性への流れ

・コンプレックスの感情の内面化

・ネグリチュード運動

エメ・セゼール
1913年マルティニック生まれの詩人・政治家。30年代にサンゴールらと新しい黒人文学運動(ネグリチュード運動)を興す。長編詩『帰郷詩帖』は、ネグリチュード運動のマニフェスト的性格をもち、仏語圏現代黒人文学に大きな影響を与えた。

・アンティル性

・クレオール性

ラファエル・コンフィアン
1951年マルティニックに生まれる。高等教育はフランスのエックス=マルセイユ大学で政治学と英語を、マルティニックのアンティル=ギアナ大学でクレオール言語学を修める。クレオール語で詩や小説を発表する。88年にフランス語で書いた小説『黒ん坊と提督』似よって脚光を浴びるようになり、2作目の『オー・ド・カフェ』がノヴァンブル賞を獲得した。その後は、小説、評論、ドキュメンタリー、口承民話の採録、翻訳など多方面にわたってクレオール語表現文学の確立を目指す。「セゼールの息子たち」の世代の自立を表明。
パトリック・シャモワゾー
1953年マルティニックに生まれる。基本的にフランス語を使用して小説を書くが、伝承や資料を重層的に組み合わせて書き言葉の中にクレオール性を取り入れる。92年に『テキサコ』がゴングール賞を獲得。

 

 

 

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