国家公務員定数削減
省庁再編、乏しい成果

抵抗強く、0.6%減どまり

1999年12月24日 日本経済新聞

 政府は来年度末の国家公務員の定数を84万903人とする計画を決定した。2001年1月に省庁再編を迎えるが、再編後の定数は統合される各省庁の合計に近く、組織や役割の大胆な見直しとは程遠い。「過去最大」(総務庁)と自賛する全体の削減数も99年度末の定数から見れば0.6%に過ぎず、民間企業のリストラに比べて努力不足が鮮明になった。

 中央省庁の人員を担当する総務庁の続訓弘長官は、定数を巡る各省庁との厚相を「すべてが苦労の連続だった」と振り返る。原子力防災対策の強化などに伴って新たな増員要請があり、その他の分野でも削減への抵抗が強かった。大幅に減員した郵政省(再編後は総務省)や農水省も、これまで通り現業部門の削減が中心で、本体をスリム化する意欲は乏しい。

 「国家公務員数を10年間で25%削減する」という小渕恵三首相の公約を計算する最初の公務員数は、2001年1月時点の定数から郵政現業部門を引いた約54万4千人になることも決まったが、これについても反発する声が多かったとされ、人員削減に対する官僚組織の抵抗の強さが浮き彫りになった。 

省庁再編、行政スリム化は?(各省庁の定員・人)
1999年度末 2000年度末 増減
内閣官房など 261 内閣官房など 453 +192
総理府 585 内閣府 36,807 +27
経済企画庁 507
沖縄開発庁 1,141
宮内庁 1,116
国家公安委員会 8,220
防衛庁 24,639
金融再生委員会 572
総務庁 3,503 総務省 304,422 -2,502
郵政省 302,234
自治省 589
公正取引委員会 558
公害等調整委員会 40
法務省 51,145 法務省 50,991 -154
外務省 5,230 外務省 5,283 53
大蔵省 79,211 財務省 79,011 -200
文部省 137,999 文部科学省 139,725 -396
科学技術庁 2,122
厚生省 75,953 厚生労働省 100,518 -345
労働省 24,910
農林水産省 42,990 農林水産省 41,933 -1057
通商産業省 12,346 経済産業省 12,381 +35
北海道開発庁 7,271 国土交通省 68,248 -509
国土庁 470
運輸省 37,572
建設省 23,444
環境庁 1,020 環境省 1,131 +111
合計 845,648 合計 840,903 -4,745

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