早大、ベンチャー100社育成
来年から3年計画
ナノテク・環境分野で
2001年7月31日 日本経済新聞 朝刊
早稲田大学は経済産業省などと協力して、大学を母体にしたベンチャー企業を2002年から3年間で100社育成する計画をまとめた。同大学は東京都内でベンチャー育成拠点の整備を進めており、2003年には経産省が早大の新キャンパス(埼玉県本庄市)に大型のインキュベーション(ベンチャー創業支援)施設を開く。両拠点を核にナノテクノロジー(超微細技術)や環境分野を中心にベンチャー創業を支援する。
早大はまず10月に西早稲田キャンパス(東京・新宿)近くの早稲田実業跡地にベンチャー育成拠点を設ける。早実の校舎を改造して学生起業家や研究者によるベンチャー企業を低料金で受け入れる。ナノテク研究などを中心にする。
本庄キャンパスでは経産省のインキュベーション施設整備とほぼ同時期に、早大が環境分野の大学院と研究機関「国際環境総合研究センター」(仮称)を開設する。大学院の基礎研究から生まれた技術をもとに、研究センターが企業との共同研究チームを立ち上げ、インキュベーション施設で事業化する仕組み。
経産省の施設整備費は約20億円で、大学内に整備するインキュベーション施設としては国内最大規模。早大の大学院整備費を含めだ事業規模は50億円以上になる。早大などは今秋、企業と研究者を結びつけるコーディネーターの役割を担う財団法人「本庄リサーチパーク研究推進機構」(仮称)を設立する。
政府は雇用創出策として「大学発ベンチャー」を3年間で1000社設立する構想を打ち出している。早大の計画はその先導事例になり、奥島孝康総長は「政府の目標の1割を占めたい」と話している。