「大学発VB」128社
高知工科大など調べ
龍谷大、19社で首位
2001年4月2日 日本経済新聞 朝刊
全国の国公私立大学から生まれたベンチャー企業が128社に上ることが、高知工科大学と筑波大学の共同調査で分かった。大学別ランキングは龍谷大学の19社を筆頭に、大阪大学が9社、慶応大学と高知工科大学が6社で続いている。大半の企業がここ数年以内に設立されたとみられ、教官らの起業が研究成果を産業界に移転する有力な手段になりつつある。
調査は全国の国公私立大学(338校、工業高等専門学校を含む)や自治体など合計400機関を対象に昨秋実施。教官や学生からの出資や、大学の技術や資金を活用して創業したケースを拾い出した。大学を離れた人が1年以内に起業した場合を含めた。
調査対象学校の約18%に相当する61校がベンチャーを生みだしており、上位10校からの企業が全体の半数にのぼるなど特定大学への集中が目立った。トップの龍谷大学はベンチャー向けのレンタル研究室を用意するなどの取り組みが実を結んだ。
遺伝子治療技術を手掛けるメドジーンバイオサイエンス(大阪大学)や大規模集積回路(LSI)開発のシンセシス(大阪大学)、バイオ新薬開発のエフェクター細胞研究所(東京大学)、木製のシートを開発するゼロワンプロダクツ(龍谷大学)、物質制御技術開発のつくばナノ・テクノロジー(筑波大学)など技術志向の企業が目立った。
大学の技術移転では国が認めた技術移転機関(TLO)がこれまでに約30件の技術を産業界に移転したとされる。大学から生まれたベンチャー企業の数は技術移転の件数を大きく上回っており、大学関係者のスピンアウトの可能性の大きさを示唆している。
大学から生まれた
ベンチャー企業数龍谷大学 19 大阪大学 9 慶応大学 6 高知工科大学 6 東京大学 5 東京工業大学 5 北海道大学 5 豊橋技術科学大学 5 九州大学 4 筑波大学 4
(注)2校以上が共同で設立した場合はそれぞれの大学で1社と数えた