北海道旭川市でドコモの携帯電話基地局計画が廃案

報告者:電磁波問題市民研究会・事務局長

 北海道旭川市で、ドコモの基地局を建設する計画が進められました。これに対し、住民有志が建設反対の声をあげ、取り組みました。
 住民有志は、反対理由として、(1)基地局周辺住民に健康被害が出ているという報道がある、(2)マンション住民には赤ちゃんや高齢者や心臓ペースメーカー装備者などが住んでいるし、基地局が設置されれば、1日24時間、365日電磁波に被曝される。そのことにより健康被害の可能性が生まれる、(3)基地局からは低周波が出るし、地震による陥没のおそれがある、(4)将来的に資産価値が下落するおそれがある、(5)周辺の学校等への配慮も考えたほうがいい、と具体的に問題点を訴えました。その結果、総会で4分の1以上の反対があり(設置には4分の3以上の賛成が必要)、基地局建設計画案は廃案となりました。
 住民有志の方々は、丁寧な資料を作成し、粘り強くマンション住民への説得活動を展開しました。あきらめずに、基地局反対の声を広げていった有志の皆様の取り組みに敬意を表します。


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