千葉県柏市のマンションにおけるドコモの不当な対応

報告者:電磁波問題市民研究会・事務局長

契約を解除すると違約金が発生するってホント?
 千葉県柏市のマンションで、管理組合とNTTドコモの間で、いったんは基地局建設契約を交わしました。その後、住民たちから基地局に対する不安感が出され、臨時総会で「延期」が可決されました。管理組合の役員構成が代わったことを契機に、管理組合は契約解除をめざし、再度臨時総会を開こうと準備に入りました。
 ところが、ドコモは「契約を解除すると違約金が発生する」「基地局建設に賛成する区分所有者が、契約解除は不当だと訴訟に訴えてくるかもしれない」と脅しをかけてきました。そして、臨時総会の場にドコモ関係者を説明役として出席させろとも言ってきました。

住民側の質問には巧妙に逃げるドコモ
 基地局に反対する住民が「違約金はいくらなのか」とドコモに聞くと「個人では払えない額だ」というばかりで具体的な数字は言いません。「他のマンションでは、契約解除した例はないのか」「そうしたケースではいくら違約金をとったのか」と聞くと、それには答えない。

契約時にリスク説明しないのは不当
 当会と連携して、契約解除したマンションは相当数ありますが、そうした場合、ほとんどのケースで、携帯会社は違約金請求の脅しをかけてきます。しかし、これまで違約金を支払った事例は一度もありません。契約解除の理由は、「契約時に基地局にまつわるリスク説明が不十分だった」および「最高意志決定機関である管理組合総会での決定はなにものにも優先する」の二つで十分です。


会報第80号インデックスページに戻る