ドコモが高等学校屋上基地局建設を撤回

学校内外が共同して東京都教育委員会を追い詰めた

□東京都教育委員会から学校長に建設断念の連絡
 保坂展人衆議院議員の秘書から、電話で次の連絡がありました。「本日(2009年7月15日)の夕方、当該の高等学校屋上へ、ドコモ基地局建設を断念したとの連絡が、東京都教育委員会から当該学校長に届きました」。
 その内容は、全保護者向けに学校長名でプリントで配布されました。ついに、東京都立高等学校では初めての学校敷地内建設は阻止されたのです。今後、同じような企図は困難になったといえます。

□共同の力が実を結んだ
 東京都教育委員会と学校長とドコモという、強固な体制を跳ね除けた要因は、地域からの素早い反応、PTAの断固たる反対姿勢、東京都高等学校教職員組合の組織をあげての取り組み、東京都杉並区議会で取り上げて地元の運動を展開したこと、保坂衆議院議員が動いたこと、それと電磁波問題市民研究会が適切に協力したこと、等々の様々な力が総合して働いた結果と見ることが出来、辛うじて基地局建設を阻止したのだと思います。

□学校に基地局はあまりにもひどい
 学校長からのプリントに書かれているのは、基地局建設中止理由は工事再開の目途が立たないためとしています。しかし、工事再開の目途が立たなくしたのは、生徒が学び集う学校に健康リスクの可能性を持つ電磁波をまきちらす基地局を建設すること、さらに、それを秘密裏にすすめることが、広範な人たちの反発を招いたからです。東京都教育委員会と学校長は、このような事態を招いたことを真に反省し、二度と起こさないと関係者に謝罪すべきです。


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