車内および駅構内での携帯電話使用禁止の要望書を鉄道各社に提出

マナ−モ−ドでは電磁波被害は防げません。電源はオフにしてください

□関東の鉄道会社が基準見直し
 今年9月15日から関東地域の電車内アナウンスが変わったことにお気付きだと思います。それまでは「混雑した車内では携帯電話の電源をお切りください」(JR東日本)というパタ−ンが多かったのが、「優先席付近では電源をオフに、それ以外の場所ではマナ−モ−ドにし通話はご遠慮下さい」に一斉に変わりました。これはJR東日本や大手私鉄など首都圏鉄道各社が携帯使用について統一基準に変えたためです。

□メ−ルを黙認する明らかな後退だ
 携帯電話は3秒か5秒に1回の割合で位置確認の電磁波を発射しています。電源をオフにしない限り電磁波は頻繁に出るのです。これまでは曲がりなりに「車内では電話をしない」という雰囲気があったのが今回の基準変更以降「ケ−タイメ−ルならいい」とい風に乗客の認識が変わりました。これは明らかな後退です。
 そこで電磁波問題市民研究会は関係鉄道会社に要望書を提出しました。

□いまのところ首都圏だけの動き
 今回の車内アナウンス変更は首都圏だけの動きで11月に名古屋に出掛けた際は、従来どおり「車内での電話はご遠慮下さい」でした。(名古屋市の地下鉄で)
 しかしいつ拡大するかわかりませんから首都圏以外の鉄道会社にも同様に申し入れしました。

□「第2のタバコ」にすべき
 タバコは現在長距離電車の「喫煙車両」以外基本的に禁煙ですが、携帯電話も同様な措置にむかうべきです。電車内には心臓ペ−スメ−カ−をつけた人だけでなく、妊産婦も子どもも電磁波過敏症の人も乗るのですから。私たちは携帯電話禁止とOKの車両に分けることにも基本的に反対です。

□公共の場では携帯電話は「遠慮」を
 米国では「ケ−タイは第2のタバコと同じ運命をたどる」ということが一時期言われましたが、タバコ同様に公共の場ではまわりへの影響を考え、使わない・使わせない世論を形成すべきではないでしょうか。

<資料>
車内および駅構内で携帯電話使用禁止の要望書
・朝日新聞2003年9月7日<投稿>「ケータイ怖い、優先席はどこに」

<要望書を提出した鉄道会社>
JR東日本、JR西日本、東武、西武、京成、京王、小田急、東急、京急、帝都高速営団、相鉄、名鉄、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神、西日本


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