白装束集団について

 服も車もテントも周りの木々まで白い布をまく“白づくめ集団”が報道を賑わしています。「パナウェ−ブ研究所」を名乗り“電磁波攻撃からの避難”を言うものだから当研究会にもマスコミから取材や問い合わせがいくつもきます。

 マスコミからの情報しかないので予想でしかないが、どうやらこの集団構成員の多くは電磁波過敏症らしい。「カメラが痛いから近づくな」と報道陣に抵抗していることからわかります。

 当会は「パナウェ−ブ研究所」に関して次のように考えています。

  1. スカラ−波なるものは電磁波の分類にはない。電磁波のどの種類について“スカラ−波”と定義しているのか不明
  2. 白が電磁波を防ぐというのは全く根拠がない。紫外線カットのように黒ならまだわからないでもないが
  3. 「共産ゲリラからスカラ−波兵器攻撃受けている」と言っているが、最大の電磁波兵器は米軍とりわけ米空軍が開発している点をみない荒唐無稽な主張である

 当会の電磁波対策は、“共産ゲリラ”に対してではなく、日本政府や電力会社・携帯電話会社・電気メ−カ−等が予防原則に基づく抜本的対策をとることを求め取り組んでいます。

 その観点から、「白装束騒動」で電磁波問題が特殊な問題とされることを危惧します。と同時に、社会的敵対行動をとらないならば「思想信条の自由」を尊重すべきです。いたずらにバッシングして、彼らを追い詰めるべきではありません。


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