福島県郡山でドコモ基地局建設計画

反対する住民を裁判所が強制排除

 NTTドコモ東北が福島県郡山市逢瀬町に建設中の携帯鉄塔に住民団体「多田野携帯電話用基地局の移転を求める会」が反対している。2002年11月25日、福島地裁郡山支部の執行官4人が、県警機動隊、ガ−ドマン、建設作業員ら約100人を引き連れて、住民を建設現場から排除する強制執行を行なった。
 この強制執行は、ドコモ側が地裁に申請した「建築妨害行為禁止仮処分決定」に基づいて行なわれた措置だ。
 住民側は約40人が「話し合いで解決を」と書かれたビラを手に、重機や機材、生コンクリ−トなどの搬入を阻止するため、建設現場入口に集まっていた。
 機動隊は、退去警告を出しても動こうとしない住民らを両脇から抱え、一人づつ現場から排除した。強制排除はタンクロ−リ−など建設用車両が現場に入るたびに行なわれ、夕方まで続いた。
 ドコモは力づくで鉄塔を建設すれば済むと考えているようだが、日本中で住民が闘いに立ち上がる要素をつくっている。そのうちに、裁判所の権限を悪用したこの汚いやり方に多くの人たちが気づき、さらに強力な運動を進める結果をまねくであろう。


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