海外情報

マイクロウェーブ・ニュース
2002年7〜8月号より
(抄訳 TOKAI)

キプロス政府は国内のイギリス軍基地内のアンテナ建設中止を申し入れ

 地中海の東方にあり、トルコとシリアに近い島国キプロスには、英国軍事基地がある。長い間キプロス政府は英国軍に気兼ねし軍事基地擁護政策をとってきたがその方針を転換しつつある。
 キプロス外務環境省は、7月3日、英軍基地で情報収集に使用される二つの新しいアンテナ鉄塔の建設を中止するよう英国に求めた。
 320フィ−ト(約百m)のアンテナ鉄塔と巨大なワイヤ−ネットは近くの沼に住む野生生物に有害な影響を与えることを理由にキプロス政府は反対した。
 アンテナ鉄塔建設について住民が反対し、昨年には国会議員の一人が塔によじ登り逮捕されたことがきっかけで暴動にまで発展した。以前は英国寄りだったキプロス政府はようやく方針転換した。
 今回は同じ議員が建設予定地に入り込みブルド−ザ−に乗りおりなかった。


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