海外情報

(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年5〜6月号より

非電離放射線の基準値設定は電離放射線の歴史を後追いしている

 電離放射線(ガンマ−線やエックス線)も初めは基準値が高かった。それが人体に影響あるという研究が出る度に安全基準は低くなり、そこから「アララ(ALARA)原則」という“合理的に低く設定できるならできるだけ低く”という原則が確立したのである。このことは非電離放射線にも明確に適用すべきではないだろうか。
 熱作用や刺激作用よりはるかに低いレベルで生体影響や「脳血液関門浸透」が起こる、という報告があるなら、とくに大人より子供を守る立場に立って、私たちは非電離放射線に「アララ原則」を適用することを追求すべきではないだろうか。


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