海外情報

(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年5〜6月号より

英国でも「携帯電話電磁波シ−ルドは効果なし」のレポ−ト

英国通産省の委託テスト結果でも効果ある反面に電話機能にマイナス

□英DTI(通産省)任命のテスト
 「多くの携帯電話電磁波シ−ルド製品は電磁波を宣伝するほどカットしないし、逆にシ−ルドするものは電話の通話機能を損ねてしまう」このほど英国DTI(通産省)から委託任命されたテストはそう報告している。
 DTIから委託を受けたロンドン近郊のニュ−ディゲイトに本拠をもつSARテスト社のマイク・マニング博士とマット・デンスリ−博士の報告書によると、いくつかの携帯シ−ルド(ケ−ス型やアンテナクリップ型)はSAR値を大きく減らせるとしている。しかしSARテスト社の測定結果だと、多くの“効果ある”シ−ルド製品は電話信号を弱めるし、入ってくる信号を拾う能力を弱めてしまう。

□あちらを立てればこちらが立たず
 基地局の数が多いため電話本体がフルパワ−で作動しない都市部では、出力を上げることでカバ−する仕組みになっている。この仕組みはシ−ルドのメリットを否定する。シ−ルドすればするほど出力がアップするためだ。反対に電話が最大パワ−で機能している所ではシ−ルドは携帯信号の質を落とす影響をもつ。つまり建物内や車内や田舎ではシ−ルドは電話の能力を減らすということだ。
 通信を損ねることなく被曝を減らすにはSARが始めから低い商品を買うことだ。なお電話に貼るボタンや耳あては効果がない。この報告は5月10日に出た。


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