ブルートゥースの問題点

 高速で大容量の情報を伝送するためブロ−ドバンド化がもてはやされています。
 電磁波研会報15号の9ペ−ジで「無線アクセス」と「電灯線インタ−ネット」を紹介しましたが、「無線アクセス」はソニ−が力を入れている超大容量のFWA(22ギガヘルツとか38ギガヘルツ)と無線LANがありますが、もう一つ「ブル−トゥ−ス」というのもあります。無線LANもブル−トゥ−スも主に2.4ギガヘルツ(ギガは10億)の周波数を使いますが、無線LANはブル−トゥ−スより11倍速い伝送速度システムです。
 ブル−トゥ−スは、2.4ギガヘルツ帯を使う短距離無線技術で携帯電話・パソコン・白モノ家電・AV機器・車載用・各種産業用など幅広い利用が見込まれている無線技術です。現在、パソコンやテレビ・AV機器の無線(またはリモコン)は赤外線方式が主流だがこれだと1台の機器に1台しか接続できません。それがブル−トゥ−スだと1台で最大7台の機器が接続できます。
 さらに赤外線と異なり障害物により通信障害を受けにくいのです。ブル−トゥ−スは、ノキアやエリクソンといった北欧企業が世界標準規格を提唱しこの分野の主導権を握ろうとして登場した技術で、現在はIBM・インテル・東芝・マイクロソフト・モトロ−ラなど世界の主要企業を網羅して強力に推進されています。しかし無線LANもブル−トゥ−スも鳴物入りで宣伝されているわりには日本では「当初期待したほど普及はすすんでいない」のが実態です。なんでも無線で電磁波飛ばすのは過敏症の人には迷惑ですし電磁干渉を起こす危険性もあります。


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