海外情報

(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年3〜4月号より

ブルントラントWHO会長、携帯電話使用で「予防方策」支持発言

□ノルウェ−の有力紙で発言
 WHO(世界保健機関)会長のグロ・ハ−レム・ブルントラント(Gro Harlem Brundtland)博士は、ノルウェ−の大新聞『ダグブラデット ノルゲ』(Dagbladet Norge)3月9日付けのインタ−ビュ−記事で「子供は携帯電話を使うべきでないし、携帯電話使用について予防方策を支持する」と語った。

□マイケル・レパチョリの考えとは違う
 ブルントラントWHO会長は、公衆衛生の資格をもつ医者であり,前ノルウェ−首相である。
 彼女の意見はWHO国際EMFプロジェクトの考えと一致しないようにみえる。というのは、WHO国際EMFプロジェクトの共同責任者マイケル・レパチョリ(Michael Repacholi)は「予防方策はEMFに適用すべきでない」と最近発言したからだ。
 ブルントラントは、携帯電話使用時間を人は制限すべきだと忠告した。しかし彼女は公式に警告を出すほど十分な科学的証拠はあるとは言えない、と考えている。(したがって彼女個人の意見としてだ。)

□自分も携帯電話で頭痛に
 ブルントラント自身、携帯電話を使う時頭痛がすると言った。「はじめに私は耳のまわりが温かく感じた。その後不快感がだんだん増え、それが頭痛に変わった」。
 さらに彼女はインタビュ−で「電話の使用時間を短くすることは助けにならない」と言った。
 この記事は、『ダグブラデット ノルゲ』の第1面に載った。その後、スウェ−デンの新聞でも取り上げられた。
 スイスのジュネ−ブにあるブルントラント事務所の広報アドバイザ−のヨン・リデン氏は「この記事は正確だ」と語った。

【電磁波問題市民研究会からのコメント】
 段階で言うと「慎重なる回避」次に「予防原則(方策)」の順となる。WHOが昨年10月出した見解は極低周波磁場について「慎重なる回避」の立場をとったものである。まだ予防原則まで行ってない。それとレパチョリは“企業寄り"としばしば批判されている。


会報第16号インデックスページに戻る