<海外情報>

(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年1〜2月号より

ロシアがRF(ラジオ波)兵器提供

モラルも地に堕ちたものだ


□提供先は“国”とは限らない
 ロシア兵器輸出局(ロソボロン・エクスポ−ト=Rosoboronexport)は、二種類の強力なRF(ラジオ波)電子戦争兵器を売り出した。買い手は誰でもいいわけではなく、豊富な資金と条件を満たしたものに限るとしている。(しかし、国という限定はしていない)

□マレ−シアの博覧会で展示
 2種類のRF兵器は「ラネッツE(Ranets-E)」と「ロサE(Rosa-E)」と呼ばれているが、2001年10月にマレ−シアで開催された「国際海上・航空宇宙博」で展示された。同年10月25日、ロソボロン・エクスポ−トは『PRニュ−スワイア−』を通じてプレス発表した。
 「ラネッツE」は地上用カノン砲で、五百メガワット以上の出力をもつ約30ギガヘルツの周波数でかつ10〜20ナノ秒(ナノは10億分の1)のパルスを使用する。記者会見用資料によると、半径10キロメートル内の敵の高精密兵器の能力を奪うことができる。
 「ロサE」は5〜10キロワットの出力で、周波数は「ラネッツE」と同じ周波数を使用する。「ロサE」は500キロメートル離れた距離のレ−ダ−システムを破壊することができる。


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