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東北公益文化大学で阿媽たちの証言を聞いて

希沙

6月30日、台湾から阿媽たちが来日され、東京に引き続き山形で集会がありました。
山形市からは私と泥ウソ国賠原告団の方や山形大学の学生さんなど、まいきゅうも含めると7人が参加しました。
会場はあまり大きくなく、こじんまりとした感じの集会だったのですが、参加者は意外と多く部屋の座席はほぼうまるほどでした(30人くらいはいたかな・・・)。

私は一度wamができた時に台湾の阿媽にはひとりお会いした事があるのですが、今日は初めてお目にかかる方も大勢いました。阿媽たちはとてもお洒落なのですね!それぞれとてもきれいな衣装でお話をされました。

まずは台湾で最初に名乗りをあげた人の証言のビデオをみました(15分程度)。ほんとうに、何度証言者の話を聞いても胸が引き裂かれるような思いがします。今回は私の仲間でもはじめて証言を聞く人もおり、最初の段階から衝撃を受けていたと思います。

その後台湾での活動の紹介、それからそれぞれのお話する時間は短かったのですが来日された阿媽ひとりひとりがお話をされました。

途中で涙を流して証言をされる方もおいました。聴いている私も日本が犯した罪の歴史と、現在も続く元“慰安婦”女性たちへの度重なる日本政府の侮辱がどれほど被害者の方たちに重くのしかかっているのかと思うと、苦しくなりました。

阿媽たちは日本政府に対する裁判でも全面的に敗訴しており、証言すらも事実認定されていないという状況です。今日も、阿媽たちが声をふりしぼって日本政府に対する怒りと、謝罪の要求を訴えておられました。現在も被害女性に対する人権侵害を日本がし続けていることを感じ、身が切られるような思いでした。

また、今回はお母さんが被害にあったという娘さんの証言もありました。
お母さんはもうなくなってしまっているのですが、現在も意志を受け継ぐような形で台湾での支援活動にも関わっておられる方のようです。

最後は参加者との対話ということだったのですが、私はここ10日あまり体調をくずしており、今日も最後はぬけてしまったので、その部分のことはわかりません。でも、いわゆる“嫌な”発言は参加者からは無かったようで安心しました。

終わった時間は終了予定時間が30分ほどオーバーし、予定にあったコーヒーブレイクという時間もとばしてかなり内容の濃い集会だったと思います。

今回私があらためて感じたのは、阿媽たちは(あたりまえの事ですが)謝罪と賠償を求めている、そしてそれに日本に住む市民が協力する、積極的に日本政府に政治的な力で訴えかけていくことを求めているのだということです。

阿媽たちは、もちろん日本の支援団体の方たちや、集会の参加者の方たちとも楽しくお話をしていたようですし、今夜は蛍も見に行くそうです。しかし、日本政府に謝罪と賠償をするように訴えかけていくこと、政治的な公としての解決を求めていくことがやはりとても大切なことなのだ、と思いました。

今日は阿媽たちの絶望や失望を強く感じました。その思いに直接的に応えられるようなことができたら、と思いました。

今日は私は体調も悪かったので、ほとんど阿媽とは交流できず、個人的にお話をすることもできませんでした。少し残念でしたが、今夜少しでも楽しい時間を持ってくれればと願っています。


                  阿媽とともに・台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会