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■■パキスタン地震■■

パキスタン地震支援事業 (2006.7.10)
●お楽しみ会●
事業も終盤に差し掛かりました。4月に始ったフェーズ2では18校を対象に活動を展開してきましたが、先週その最後の活動として、18校の生徒達を対象にしたお楽しみ会を実施しました。
日本では当たり前のように学校行事として行われているお楽しみ会、でも被災地の公立校では以前からこうした子どものための学校行事は皆無です。大地震の恐怖から、未だ心の傷を癒すことができていない子どもは多くいます。夜中に地震が起こり家の壁が倒れてくる夢を見て起きてしまう子。崩れてきた家の壁で頭を強く打ち、その後遺症なのか言動がおかしくなってしまったという子。皆、外見は他の子ども達と変わりなく、遊んでいます。
子ども達のために、一時でも楽しめるイベントを行うため、フェーズ1では、首都イスラマバードや近郊の公園への遠足を実施しました。夏の大変暑い季節に入っているフェーズ2では、長距離の移動や屋外の活動が難しいため、室内でできることとして、マジックショーとアニメ映画上映をあわせた半日の"Children's Fun Show"(お楽しみ会)を行いました。7月3日から6日まで、全4日間、男子校の日2日。女子校の日1日。共学の日1日。中には、遠い郡都のマンセラまで出かけることを許可できないという女子校が4校ありました。そうした学校には、マジシャンとアフガン図書館スタッフが訪問してお楽しみ会を行いました。
写真と共にご報告します。
「遅れてもいいから車のスピードは出させないで来ること。」
当日、毎朝5時半、子ども用の酔い止め薬と、中型バスに貼る各学校名の紙とイベントバナーを持ってスタッフの出迎え組が宿舎を出発。会場準備組は7時半からスピーカーやプロジェクター、おやつの準備です。
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朝9時ごろ、子ども達の乗ったバスが各校から次々と到着しました。
学校のある地域から車で1時間〜1時間半。会場は郡都の公立カレッジにおかりしました。
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地域から出たことの無い子どもがほとんど。
めったにない遠出の機会に特に女の子達の中には、おめかし組が多くいました。そういえば、私も遠足の前には何を着ていこうか楽しみだった記憶が甦りました。洋服に小さなバックをひじにかけておしゃまな感じの子やおそろいのシャルワカミーズの姉妹。そして、ウェディングドレスの子も!
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9時半すぎ、45分間のマジックショーの始まりです。
何も無かった布の中から白い鳩が出てきたり、マジシャンが紙を食べてしまったと思ったらカラフルな紐が口から出てきたり、、、。ひとつひとつのマジックに子ども達は歓声を上げていました。最後は、何も書いてなかった額の中から、布を開けたらパキスタンと日本の国旗が出てくるフレンドシップの出し物も。
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マジックショーの後で休憩とおやつの時間です。
ポテトチップスとりんごジュースのおやつをもらって、大喜びの様子。男子校の日はスタッフ汗みどろの大騒ぎ、扇風機2つしかない室内は熱気が充満。「すわってすわってー!全員分あるからあわてないでー!」「みなさーんしずかにしなさーい!」アフガンから応援に駆けつけた女性スタッフのナシマがマイクを握り締めて何度も叫びます。昨年7月、愛・地球博の際に来日した時から1年。本当に貫禄がついています。男性教員達もタジタジ。
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おやつに熱中して、トイレに行かないままの子もいます。
初日は映画の部に入って途中でトイレにたつ子が続出し、反省のもと、全員がトイレに行って戻るまで、映画の部を開始するのを待つようにしました。しかし「トイレに行ってくださいね」と言った途端、全員が一斉にドアに殺到。「順番にいきなさーい!」「押すんじゃありませーん!」「スロースロー!」言葉の通じない私も、英語と身振り手振りで子ども達を誘導しました。
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初日は男子校、2日目は女子校(パート1最後)、3日目は男子校(写真)、そして最終日は共学校が集まりました。
男子校の日は「ぎゃおーぎゃおー」という響きが、会場としておかりしたマンセラ商業カレッジ寄宿舎のホールの外まで聞こえてきます。でも他の日は、同じ年齢の子どもなのかしら?と思うくらい、先生の言うことを聞く静かな子ども達。最終日の学校では、なんでも出発前に「学校の名前に恥ずかしくないように行動をすること」とお達しがあったとか。怖い先生なのかな。しかし、複数の学校が一緒に来ているわけですから、お達しだけでこんなに違いが出るとは思えません。男子校の日は会場までのバス車内でも窓から身を乗り出す子、手を外に出して遊ぶ子、いくら注意しても少しも聞こえている様子がなく、7人の子どもをもつスタッフのアジズラフマンも冷や冷やしていたそうです。男子校は先生方も体力勝負のようだったのに、他はなんておだやかなんでしょう。"Boys....Boys...."横目で男性スタッフ諸君を見ると、ヒヒヒと笑っています。でも私も、日ごろ男性スタッフ、男性運転手、男性店員、男性ウェイター、男性ホテル従業員、男性、、、、だけに囲まれた生活ので、女性教員や女の子たちとの空間は共有できる癒しの時間となり、想いが入って見ていたのも事実かもしれません、、。子どもは元気で遊んでいるのが一番ですから、大騒ぎで良いはず。
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 写真:ソワソワしはじめる子たち
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後半の部はアニメ映画です。
低学年向けに子どもに人気の「トムとジェリー」。「リッチーリッチ」というお金持ちの天才少年リッチーが最新マシーンを使って悪を倒すお話。高学年向けに「ポケモン」を選びました。トムとジェリーでは皆大笑いして集中しています。そのうちさすがに40分ほどたってポケモンが始る頃は、ウトウトし始める低学年(または就学前)の子、歩きまわる子、映画ではなくプロジェクター係の私をジーっと見続ける子も出てきてザワザワし始めます、、。まだ楽しんでいる高学年のお兄さんお姉さんには申し訳ないのですが、低学年の子ども達のペースに合わせて、最後まで上映せず終了する日もありました。 |
みんな楽しんでくれたでしょうか。普段なかなか経験できない行事で、少しの間でも怖い思い出、辛いことを消せたら、そして、7月から始まった今年の夏休みの楽しい思い出となってくれていたら、と、願います。
(なお、フェーズ2ではSVAの図書館兼教室シェルター設置が完了したばかりなので、7月の夏休み期間中も、学校図書館は開館してもらっています。)
最終日7月6日(木)、午後3時半過ぎ。添乗スタッフ全員が宿舎に戻り、無事お楽しみ会活動を終了致しました。
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(社)シャンティ国際ボランティア会
緊急救援担当 伊藤解子

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