◆現地ニュースリリースNo2◆
被災地グジャラート州アーメダバードからのメッセージ
2001年9月4日
(社)シャンティ国際ボランティア会
市川 斉 川崎典子
8月26日からSVA第3回現地調査として、グジャラート州の被災地を回ってきましたが、本日を持って無事に全日程を終了しました。
帰国後に改めて報告いたしますが、取り急ぎ速報をお送りします。
再建が遅々と進まないブージ
9月1〜2日、今回の地震の震源地、ブージを訪問。そこで活動するJENインド事務所の椎名氏と合流し、さっそく被災地を訪問した。ブージは、人口約12万5千人。
旧市街地の被害が深刻で、7〜8割の住宅が全半壊の被害を受けたという。住宅の被害は、G1(一部損壊)〜G5(全壊)の5段階で判定されているが、未だにその判定についてのクレームが絶えないという。8月には、州政府より旧市街地の再建計画が発表されたが、減歩率が少なくとも25%を超えており、中には強制的に移転させられそうな家族もあり、計画の紆余曲折が予想される。
椎名氏の案内で、JENが支援するガウガンバ・ハイスクールの敷地にあるテント村を訪ねた。ここには、182家族978人が生活しているという。電気と水は行政から提供されるが、すでに物資の配布はなく、一部NGOの配布に頼っているという。その中で、カリマさんのテントを訪ねた。年齢は70歳前後で、ひとり暮らし。地震により家と家事手伝いの仕事の両方を失ったという。家の再建のめどはたたず、現在は、同じテント村に住む親戚に養ってもらっているという。
建設許可が下りるのを待つ保育所
8月29〜30日、SVAが支援を行なう予定のパタン県・スレンドラナガル県の保育所12か所のうち、4か所を訪問した。
その中のひとつである、パタン県パタンカ村。人口千人のこの村は、約250軒の家屋のほとんどが被害を受けたが再建した家は10軒にとどまるという。保育所は全壊し、新たに建設を予定しているが、村のOKは出ているものの、州政府の最終的な認可が下りず、いまだにテントでの仮運営を続けている。
また、他の地区では、保育所の建物が半壊で済み現在も建物を使用しているが、家を失った家主から立ち退きを迫られており、ほかの場所に移転せざるを得ないという。
刺繍職人支援
9月4日、地元のNGOであるSEWAラダンプール事務所でハンデイクラフト担当者チャンドリカベンさんの話を聞いた。
1月の地震によって、手工芸品プロジェクトなどSEWAの事業にも大きな影響があった。家屋の損壊など物理的な被害はもちろんだが、被災者の心の傷は深く、また地震が起きるのではないかという不安のために、ひとりでいられなくなってしまったり、ひとつのことに集中できない状態が続いたという。
また、突然の災害で家や財産などを失った衝撃は大きく、SEWAによる支援も食べ物やテントなどの物質的な支援だけでなく、心のケアも盛り込んだものになったという。
スタッフが話を聞きながら不安を取り除き、手工芸品製作に取り組むことで生活を再建しようと被災女性を力づけた。
この事務所が統括するダトナ村を訪ねて職人たちの話を聞いた。SEWAの提供する素材に伝統の刺繍を施す職人たちは、およそ200人。村の650世帯の半分を超える350軒の家が倒壊したが、再建されたのはそのうちの20軒にすぎない。干ばつや大雨など厳しい自然条件下にある農村地域では、収入も不安定で、復興はまだこれからだ。
現地調査終了にあたって
9日間にわたり、約2500キロ走行してグジャラート州の被災地を回った。阪神・淡路大震災以来、様々な被災地を見てきたが、貧富の格差による復興の速度の違いを改めて感じた。
SVAとしては、震災後一年間は、被災地のNGOに協力して支援活動を行なうが、改めて、息の長い支援の重要性をこの場を借りて訴えたい。
なお、今回は調査地からの速報だが、帰国後、9月25日(火)にSVAの事務所の1階で報告会を行なう予定。撮影した写真も交えて最新の現地情報をお伝えする。皆様のご参加をお待ちしています。
◆被災地の人びととともに復興に取り組む、SVAの支援活動にご協力ください◆
SVAは「インド西部大地震緊急救援募金」と「刺しゅう職人支援キャンペーン」の受け付けを来年3月まで延期します。被災地の人びととともに復興に取り組む、SVAの支援活動にご協力ください。
郵便振替口座00170-8-0397994
加入者名SVA緊急救援募金
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●被災地の子どもの支援 保育所の再建と運営の支援
●耐震性のある低コスト住宅の再建 低所得者のための住宅再建
●被災女性の生活を再建するための刺しゅう募金