ファルージャでは大虐殺が続いている!
自衛隊派兵延長をせず即時撤退させよ!
1066名分(計3756名分)の署名を提出
12月14日の期限切れを前に、延長反対の闘いを強化しよう!


 11月26日、全国のみなさんからお送りいただいた「自衛隊の即時撤退を求める署名」1066名分を参議院に提出しました。提出署名は全部で3756名分になりました。社民党福島瑞穂議員事務所を通じて、「ファルージャ大虐殺支持発言の撤回を要求し、自衛隊派兵延長をせず即時撤退させることを要求する請願」として提出しました。
 小泉首相は、11月26日の参議院イラク復興支援・有事法制特別委員会で、「イラク人が自衛隊の活動継続を要望している時に『引き揚げます』と言うことにプラスがあるとは思わない」と事実をねじ曲げた発言をし、自衛隊派兵継続を表明しました。自衛隊の宿営地には迫撃砲やロケット弾が撃ちこまれ、自衛隊撤退のデモがおこるなど、現地の人々の反日感情が高まり、撤退が迫られているのは明らかでです。しかも答弁では「世論調査の数字がすべて正しいとは思っていない。」「世論調査に常に従うものではない。総合的に考えて判断するのが政治家の責任だ」と世論や国民の意見に対する敵意をむき出しにしました。世論は間違っている、世論調査に従わないのが政治家だ、このような民意無視の姿勢を国会で露骨に表明するデタラメな首相がかつていたでしょうか。小泉首相の言う「総合的に考えて判断」とは、アメリカ追随を指すのは明らかです。すでに小泉首相は先のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)において、「イラク復興支援を継続する」と発言し、派兵延長を事実上ブッシュ大統領に約束しているのです。
 ファルージャでの大虐殺はまだ続いています。圧倒的な装備と兵員を動員して、米軍はしらみつぶしのローラー作戦を続けており、推定5万戸の家を徹底的に捜索しているといいます。がれきや物陰にいる住民を片っ端から銃撃し、拘束しているのです。この中心を沖縄海兵隊が担っているのは言うまでもありません。イラク暫定政権は25日、ファルージャ攻撃での死者数を2085人と発表しました。私たちは、大虐殺のまっただ中に「民間人の犠牲は一人もいない」と発言してイラク市民の甚大な犠牲を覆い隠し、そして今度は軍事行動の成果であるかのように死者数を発表するアラウィ政権に強い怒りを感じます。そして、被害はこの数倍に登ることは間違いありません。死体が散乱し、犬や猫が食いちぎっている、崩壊した建物やの中におびただしい犠牲者が取り残されている、負傷した人々が手当を受けられず死んでいく、外に出られず遺体を庭に埋めている、住民が周辺の町に避難し劣悪な環境に放置されている等々の状況があり、明らかになった犠牲者数は氷山の一角にすぎません。そして、水も食べ物も電気もない市内の破局的な危機はまだ続いているのです。
 政府は、12月10日に閣議決定する方針を固めたとも伝えられています。香田証生さんは自衛隊派兵によって殺されました、首相はファルージャの大虐殺を誰よりも早く支持しました、自衛隊は現地の住民によって「侵略軍」と見なされています。自国民の命、イラク市民の命、そして自衛隊の命よりも対米追随とブッシュ支持を優先する小泉政権を絶対に許してはなりません。
 派兵延長を阻止し、自衛隊の撤退を勝ち取るために、一層闘いを強めていきましょう。

2004年11月26日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局




ファルージャ大虐殺支持発言の撤回を要求し、自衛隊派兵延長をせず即時撤退させることを要求する請願


1.請願の要旨
米軍によるファルージャでの軍事行動=住民の大虐殺に対する小泉首相の支持発言を撤回させてください
小泉首相は、イラクでの米軍のファルージャ突入直後、「成功させないと」と発言し、ファルージャでの住民大量虐殺を支持しました。国連事務総長が警告を発し、中国、ロシア、フランスなど主要国がその甚大な犠牲の危険性を憂慮し遺憾を表明する中でここまで露骨にブッシュ大統領の戦争犯罪を支持したのは世界中でブレア首相と小泉首相だけです。
 1200人とも1600人とも2000人とも言われる住民が虐殺されました。ファルージャの街には屍と腐臭があふれ、かろうじて生き残った人々や負傷した人々は水、食料、電気、医薬品の不足によって、餓死の危機、人道的危機に直面しています。市の郊外には多数の難民キャンプが生まれています。この様な残虐行為はジュネーブ条約をはじめ国際法に真っ向から違反します。小泉首相はこの大虐殺と大量破壊、恐るべき惨状を「成功した」と断言するのでしょうか。私たちは小泉首相のファルージャ大虐殺支持発言の撤回を求めます。

自衛隊派兵延長をせず即時撤退させてください
 自衛隊が派兵されているイラクのサマワでも地元武装勢力による自衛隊宿営地への迫撃砲やミサイル攻撃も次第に本格的になっています。現地では「自衛隊撤退」を求めるデモが行われるまでになっています。サマワの自衛隊は、米軍同様イラクの国と民衆を虐殺し蹂躙する「多国籍軍」=侵略軍であることが急速に民衆に浸透し始めています。
 ところが、小泉首相は国会答弁において、イラク特措法で定める「非戦闘地域」の定義も知らず、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」とうそぶきました。これでは、爆弾が落ちようと、激戦が行われようと、自衛隊員が死のうとイラク人を殺そうと、「自衛隊がいるところは非戦闘地域」になってしまいます。
派兵延長を決定すれば、米軍の大虐殺・ジェノサイドを支持し、米の占領支配を補完する政治的意志を日本が表明することになります。各国が撤退を始めています。サマワに駐留するオランダも3月撤退を決めています。自衛隊の派兵延長をやめ、自衛隊をイラクから即刻撤退させてください。

ファルージャで大虐殺を犯した沖縄海兵隊の基地撤去を要求し、海兵隊の辺野古への新基地建設をやめて下さい
イラク戦争では、在日米軍基地がイラクへの出撃拠点、中継拠点、兵站拠点となっています。沖縄の海兵隊はファルージャ大虐殺の中心部隊となっています。1万8千人の在沖海兵隊のうち約5千人が、イラクの最も残虐な殺戮に加わっているのです。
 米日両政府が強引に推進している普天間の県内移設=辺野古への新基地建設に反対します。私たちは在沖・在日米軍基地がこれ以上イラクへの、そして世界中への侵略・出撃拠点として拡充されることに反対し、沖縄海兵隊基地の撤去を要求します。


2.請願事項
1.米軍によるファルージャでの軍事行動=住民の大虐殺に対する小泉首相の支持発言を撤回させてください。

2.自衛隊派兵延長をせず即時撤退させてください。

3.ファルージャで大虐殺を犯した沖縄海兵隊の基地撤去を要求し、海兵隊の辺野古への新基地建設をやめて下さい。