200515日(月) 10:00〜18:30
中之島中央公会堂
地下鉄御堂筋線「淀屋橋」下車1番出口から徒歩約5分
京阪電鉄「淀屋橋」下車徒歩約5分
日本軍「慰安婦」とされた辛い体験をもつ韓国のハルモニ(おばあさん)を囲む日本・中国・韓国の青少年たち(2004年8月「ナヌムの家」にて。『未来をひらく歴史』より)

■ 資料代:1,500円
(前売1,000円、学生・高校生半額)
 


■ 主催 アジアを共に生きるための戦後60年集会実行委員会
〒556-0026 大阪市浪速区西2−3−2−608 「心に刻む会」方
TEL 06-6562-7740 FAX 06-6562-5272

アジアを共に生きるための戦後60年集会実行委員会

実行委員会の構成団体(50音順): アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む会 / アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 / 「イラクの人びとの声にこたえ、自衛隊の即時撤退を求める国会請願署名」連絡会 / 韓国の原爆被害者を救援する市民の会 / 旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・大阪実行委(仮) / 小泉首相靖国参拝違憲アジア訴訟団 / 子どもたちに渡すな!危ない教科書・大阪の会 / 在韓軍人軍属裁判を支援する会 / 在日韓国民主女性会(ヨソンフェ) / 中国人強制連行をほりおこす会 / 日朝日韓連帯大阪連絡会議 / 花は土に咲くキャラバン隊 / ふえみん大阪 (6月25日現在)
賛同の団体・個人は省略



1. 午前の部:各国からの提案 10:00-12:30

●内海愛子さん
「日本とアジアは戦後60年をどう迎えるか」
1941年生まれ。日本人としてアジアの戦争被害者問題にもっとも早くから調査を手がけてきた研究上の第一人者。日本を含むアジア各地域の複雑、多様な戦争被害について広く研究してきた。現在、アジア太平洋資料センター理事。


●王康(ワンカン)さん
「重慶の「反日」と日本による爆撃の記憶
1949年重慶生まれ。1995年に「重慶大爆撃」の研究を開始。展示、映像、会議などを通して国際的な無差別爆撃に反対する活動を提唱している人文学者。重慶陪都文化研究センター主任、重慶爆撃訴訟原告団顧問。


●張信(チャンシン)さん
「韓国社会は「つくる会」教科書をどう見ているか」
1968年馬山生まれ。「アジアの平和と歴史教科書連帯」(旧・日本の教科書を正す運動本部)の初代事務局長。現在は延世大学で博士論文を執筆するかたわら、同会の政策局長として活躍中。ソウル在住。


●イサム・ラシード・アブドゥル・ラハマンさん
「軍事占領下のイラクはどこへ向かうか」
1973年生まれ。カメラマンとして2004年4月のファルージャ攻撃の様子や、その後の難民の状況を取材。米軍に逮捕されて刑務所に収監された体験ももつ。自衛隊を含む占領軍の撤退を求め活動している。バグダッド在住。




2. 沈黙の時 12:10-12:30

●詩の朗読と音楽
●不戦の誓い



3. 午後の部:分科会 13:00-16:45

●若者たちの「しゃべり場」
 なんでも言おう!なんでも聞こう!10代、20代ようこそ!
歴史認識といわれもピンとはきませんか? 私達が生まれる前に何があったのでしょうか?
何を教えられてきたのでしょうか? 戦後60年という意味は何でしょう?
日本人も、在日も、韓国・中国の留学生たちもこの場で出会い、率直に話をしましょう。
言いたい、知りたい、聞きたい人はぜひ!今ここで話しましょう!

●今と未来のための戦後責任
昨年韓国国会で成立した日帝強占下強制動員被害真相究明法に基づいて、今年2月から日本の植民地支配下の「従軍慰安婦」・強制連行被害者等の被害申告の受付が開始されました。この「真相究明」の意義と、それに応えて日本の私たちが果たすべき「今と未来のための戦後責任」とは何か? 韓国と日本の中心メンバーを招き、ともに考えます。

●靖国・教科書・歴史認識を考える
パネルディスカッション「靖国と歴史認識〜アジアをともに生きるために」を中心に、韓国と中国からのゲスト、そして日本で運動をやっている人たちが討論します。ビジュアルな情勢報告と素人コメントを織り込んで小泉首相に文句も言います。日韓共同映像プロジェクト「あんにょん・サヨナラ」(キム・ティル監督)の上映会を冒頭に予定しています。

●イラク人ジャーナリストが語る占領の実態と人びとの生活
本企画では、バグダッド在住の若手ジャーナリストを招き、彼が取材し、また体験した被占領下イラクの現在を、映像を交えながら語っていただきます。イラク人自身の声を通して、自衛隊派遣をしている日本を含めた世界のあり方を見つめ直し、占領と戦争を終わらせるために私たちに何ができるのか、ともに考えたいと思います。

●大阪大空襲と重慶をむすぶ
約15,000人の死者を出した大阪大空襲については今年大きく取り上げられています。しかし、その出発となった重慶大空襲について私たちはほとんど知りません。そしてその深い関係も。大阪大空襲の研究者・小山仁示関西大学名誉教授と被災者の方の証言、重慶空襲の研究者・潘洵西南師範大学教授と被災者の方の証言などで日中のシンポジウムを行います。

●コンサート アジアは友達
 お互いの音楽で心をひとつにしましょう!(14:00〜16:45)
明日の私たちの歩み方をアジアの人々と一緒に見つけ出す一歩となるように、誰でも気軽に参加できる企画を考えました。みんなで楽しみましょう。
第1部・アジアの歌声 花は土に咲くキャラバン隊他、各国の歌声を!
第2部・海勢頭豊さん、沖縄の心を歌う!


4. 分科会報告と交流会 17:00-18:30



アジアを共に生きるために
2005年6月25日

 今年は戦後60年の節目の年にあたります。戦争の被害を受けて、日本を含むアジア各地に生存している被害者が、活動の余力を残して迎える最後の10年目です。テレビや新聞で、この夏に向けてさまざまな企画が進んでいることはご存じのことでしょう。今年を、改めて戦争を考えなおすよい機会にしたいと思います。

 また今年は、中国にとっては「抗日戦争勝利60年」にあたります。韓国・「北朝鮮」にとっては「解放60周年」であり、そこへ日本による朝鮮植民地支配の出発となった日韓協約(第2次、乙巳条約)100年、日韓条約締結40年が重なります。アジアの人々にとってもこの年は、日本との関係をいっそう深め、友好関係を温めたいという期待の年です。

 しかし残念ながら、今年に入って、靖国神社、教科書問題、竹島(独身)領有権などをめぐって、深刻な対立が日本と韓国・中国の間に生じています。昨年からの「韓流」ブームも、2008年北京オリンピックに向けて期待されている盛り上がりも、一気に壊しかねないような危険なムードが、一部に起こっています。

 でも、確認したいことは、日本人は、韓国や中国の人々と仲良くできて初めて幸せでいられること、互いの生活や文化、経済活動を交流させて、真の意味で豊かになることができるということです。そして、それはまた、韓国や中国の人々にとっても同じことです。互いのこの関係をしっかり確認できれば、ともに隣人として誠実に向かい合い、間違ったことは正し、謝り、一緒に心を通わせてこのアジアを共に生きるために、もっと努力しなければならないことに気づきます。それは、日本が今、白衛隊を派遣しているイラクの人々との間でもなすべき課題です。

 この「戦後60年8月」を機に、これまで歴史認識や戦後補償問題にかかわってきた多くの近畿にある平和・市民団体が協力し、アジアで共に生きるための戦後60年集会を開催することになりました。若い人からお年寄りまで参加できる楽しくわかりやすい企画を皆で考えました。

 アジアで互いが笑顔を交わしてつき合える関係を、この集会での出会いと体験を通して創りあげましょう。多数の参加をお待ちしています。