「子供が犠牲になるのが一番嫌です」
アフガニスタン写真・パネル展に100名が参加
−−戦争の真実の姿を知らせる活動を広げよう!−−




 12/15、16の事務局主催の「アフガニスタンへの報復戦争に反対する写真・パネル展」には、小学生、中学生から戦争を体験したお年寄りまで、のべ100名近くの方が参加しました。
 写真展の直前に、イスラエルによるパレスチナへの侵攻が始まり、当日は侵攻を糾弾するチラシを配布するとともに、急遽写真展に追加し、「アフガニスタンへの侵略」「ペシャワール会の援助活動」「イスラエルのパレスチナ侵略とインティファーダ」「世界の反戦・反基地闘争と沖縄」の4つの展示を行いました。
 ほとんどの方がチラシをみて参加した一般の方々でした。「中村医師」の講演会でまいたチラシを見てきた人も数名いました。参加者からは、それぞれ言葉は違うけれども、アフガンの戦争の惨状に衝撃を受け、報道しないマスコミを呪い、「何かできること」を模索するという、とても誠実で、真剣な感想がつづられました。あらためて、写真や映像の持つ力、そして真実の姿を知らせていくことの重要性を痛感しました。結局、毎日毎日シャワーのように浴びせられた情報の中にはアフガンの惨禍をまともに伝えるものはなかったということです。もちろん私たちが入手し展示できた資料はわずかで、まだまだこれからです。
 もっとも強い印象を与えたのはやはり「子供たちの被害」です。血まみれで横たわる子供、泣き叫ぶ子供、そして死んで土色に変色した子供の顔・・・目を背けたくなるものもあり展示をするかどうか迷った上、これこそが現実として展示したものです。
 また、「じゅうたん爆撃」と「地雷原に一面に落とされた食料援助」。前者はすさまじい爆音が聞こえそうな写真。後者はクラスター爆弾と同じという黄色が鮮明に脳裏に焼き付きます。そして「非人道兵器」と「マザリシャリフの虐殺」−−これらの残虐行為はほとんどマスコミでは報道されていません。
 さらに日本ではあまり知られていない、欧米の反戦運動や、反戦を訴え停学処分になった女子学生の写真といきさつなどは、参加者の反響を呼びました。沖縄については基地建設候補地や「金曜集会」の最新の写真を展示しました。
 多くの参加者が感想に書いた「もっとこの現実を知らせていきたい」「ほかにできることはないのか」という言葉は私たちへの激励ともとらえ、新しい活動を模索していきたいと思います。
 なお、会場で何人もの人から、是非写真展をやりたいので貸し出してほしい、学校で中学生たちに見せたい等々の要望が寄せられました。現在貸し出し方法や条件等について事務局で検討中です。




■ アンケートにかかれた感想と意見
 @が写真・パネル展についての感想、Aがアメリカの対アフガン戦争や、日本の参戦、イスラエルの侵略についての意見をお聞きしたものです。(事務局の方で若干の加筆・訂正、説明等を付け加えている場合があります。)

○@子供が犠牲になるのが一番嫌です。

○@アフガンの捕虜収容所での全員の反乱への鎮圧に対しての東奥日報のニュースは衝撃的であった。日本のマスメディアはなぜこのような詳細な事実を大々的に報道しないのか。(東奥日報さんには悪いが)
A同時テロ多発事件とそれ以後の日本の新聞マスコミは何か平和日本、広島、長崎での原爆投下での平和への願いと現在のアメリカ寄りのキリスト教的法則、右の頬を打たれたら左の頬を出せではなく、マホメットのやられたらやり返せ的な動向的本能での論調が目立って現れているととても私自身危惧している。

○@小さい子が死ぬのはあまりにもかわいそうだ。(中学生)
A戦争以外の解決の仕方はないのだろうか。

○@かわいそう。(中学生)
A戦争はいけない

○@いろいろとパネルをみて平和の尊さを実感する。
Aイスラム教の多い国アフガニスタンはイスラム教(アフガニスタン国民)が復興を自国の宗教者がまとめるべきで他国の人は援助だけでアフガンの国はアフガン人民族が解決すべきよう手助けした方がよい。

○民間人への被害は許せない。軍・国家の争いを停止させる強制力が必要だ。

○@子供たちの悲惨な様子が印象に残った。(年輩の女性)
A第二次世界大戦を思い出して背筋がぞっとし、いやな気になりました。

○@被害に遭うのはいつも国民である。どうして、先(未来)のことを考えないのだろうか。将来ある子供たちが戦争に巻き込まれることに国は何も感じないのだろうか。
Aアメリカの目的はあくまでテロの首謀者を殺すことだと思う。後、すべてのテロをつぶすと言っている。我々には、言葉で話すことのできる。戦うのではなく話し合いで解決するべきだ。後、両国とも地球のことを考えていないのだろうか。 

○@事務局の情報収集力に驚くばかりです。事務局の方にお伝えしましたが、来年2月に金沢で『よみがえれカレーズ』上映会を開きたいと考えていますが、そのとき本展覧会のアメリカの非人道兵器、アフガニスタンの子供たち、反戦・反基地運動の写真をお借りしてこちらで展示できたらと思います。その折りには力をお貸しください。どうぞよろしくお願いします。(大学教員)
Aアメリカの犯罪行為を明らかにし、市民の手による裁きを実行させるべきだと思います。

○@殺傷力の極めて高い、完全に殺そうとする爆弾の使用は、何も知らない子供たちまで巻き込んでしまう。記憶障害や手足損傷などふだんの生活とは比べものにならない恐怖しかのこらない。人間をいとも簡単に殺していく戦争がなくなることはあるのか。食糧を与える方が遙かにやすいことに気づく方が簡単だろう。
(中村哲氏のビデオを観て)人間の生命力はすばらしい。すべてはたくましい心と、信念を失わない子供達が支えているのだろう。日本とは比べものにならないほど貧しい国でも、生きようという思いが日本人より上である。(学生)
Aテロは悪いこと。何千人と死者が出る。報復が正しいのかもしれないが、その中でも、反対運動を無視したり、弾圧したりしてはいけないだろう。

○@あっという間に自衛隊が派遣され、もう手遅れなのだと思います。よく眠れなくなりました。こうしている間も人が殺されている(アフガンで、パレスチナで)と思うと、どうしていいかわからないのですが、いてもたってもいられない気持ちです。反対している人は日本の中にもいるのにだんだん言えなくなっていくこわさを感じます。正しい情報が入ってこない・・・というのが一番もどかしいです。それできました。
Aよくわからない。でも一番恐ろしいのは国家テロだと思います。「正義」のうらには必ず利権が絡んでいることだけは感じます。
日本が戦争責任をとってこなかったことが今日の自衛隊派遣につながっているし、アメリカはかつて一度も無差別に民衆を殺してきたことを罪と認めていないから、今アフガンで人を殺しているのだという気がします。

○@国連が力をつけてほしい。米独走に見えるから。(中村氏のビデオを観て)中村医師の人間性にふれることができてき来てよかったです。
Aまだパレスチナのことは全然どうなっているか把握できていません。アフガニスタンについてはペシャワール会の活動や中村医師の講演会、ニュース(ラジオ、新聞)で少しは想像できます。

○@マスコミの一方的情報(操作された)でない情報をもっとたくさんの人にみてほしいと思います。大東市でも写真展をしてみたいと思ってます。
Aテロ→犯人・ビンラディン→それをかくまうタリバーンが悪い→アフガニスタンへの空爆。絶対論理的にもおかしいのに、全世界が同調している。アフガニスタンの人々はとばっちりでたくさん殺されている。アメリカ一国に振り回されている状況を替えたいと思っている人もたくさんいるはずなのに。

○@私たちが普段記事かテレビで目にする映像はけがをしていても軽いものが多いように思います。何人がなくなったとか、耳で聞いても通り過ぎ、実感がわかないので亡くなった方の写真を実際に見ると胸が詰まり、私以外の方もみる必要があると思いました。
A許せません。

○@米の戦争に積極的、きわめて積極的に参戦しているイギリスでさえ、反戦運動が展開されているが、日本ではなぜ?起こらないの?と問いたくなる。また、「テロ」に対し、なぜ、ここまで米が報復をした本当の理由は何なのであろうか。最近、高槻でのペシャワール会の中村医師の後援会に行ったが大勢の人が聞きに来られているので安心はしました。いろいろ質問されていましたが、あまりに真実が知らされていないことを痛感しました。
Aテロを認めるわけではないですが、テロを起こさなければならないほど抑圧された人民、これは、パレスチナでのインティファーダでも同じことがいえますが、抑圧しているのは誰か、なぜこのような行動が起きているのかを明らかにして、抑圧している国への闘いを強めることの重要性を訴えていくことがもっとも重要。

○@時間がなくて十分みることができなかったのですが(本、パンフを手に入れましたので、見てみます)このような会、、グループの存在があることで救われました。ありがとうございました。何もできなくてハガユク思ってました。

○@よくペシャワール会や中村さんをTVなどで拝見しています。国境、人種を越えての活動に感銘するとともに、世界は1つなんだという思いがもっと近くに感じられます。子供たち(のみならず大人も、皆が人間であるのだから)の惨状は本当に悲しいものがあります。もっとできる何かはないのかと思います。(昨日チラシをみてきました。もっと早くから知っていたらもう少し時間をつくってこれたのですが。)
A日々状況が変化し、巧みな情報操作などで真実が見えにくくなっています。人は皆、見方、考え方が違うのですべてがうまくまとまるとは思えないけれど、何か打開策はないかと・・・

○@子供たちのひどい状況を前に、何の言葉も見つからず改めて自分の甘さを生活を考えさせられました。
Aイスラエルのシャロンこそテロリストであり、アメリカ、イスラエルこそテロ国家だと思います。

○@すごい死に方をしている人が多くて、すっごくかわいそうな子供がたくさんいることがわかった。(10歳 小学生)
A日本はイスラムの方を助けるべきだと思う。アメリカはもう戦争をやめたらいい。

○@結局のところ、一般市民とは関係のない、宗教とも関係のないところで戦争や虐殺が行われている。大国の利益のみが残る。それも国家うんぬんでなく突き詰めると個人の利益のみであると思う。

○@友人がアフガニスタン・カブールに医療救援活動に行っています。テレビでは、こんなに小さな子供の生々しい被害を見たことがなくショックでした。でも、戦場で友人がこのような子供達や被害者に対し活動していることを現場には行けませんがそれに近い状況で理解できたと思います。日本は恵まれすぎています・・・。(看護婦)
A難しいです・・・。でも戦争は絶対にだめです。 

○Aアメリカもイスラエルもいいかげんにしろ!て感じです。なぜ国家のテロには何も言われないのだろう。アフガンのソ連侵攻の時はあんなに、オリンピックをボイコットするまでしたのに、アメリカも同じことをしているのになぜ?もっと広く知らせていく方法はないのかな。




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