第三回パネル展報告
“涙が込み上げてきました。怒りも”
アフガニスタンでの劣化ウラン使用疑惑もパネルで展示

  

 1月18日と19日に大阪の阿倍野市民学習センターで署名事務局主催で3回目の「イラクの子供たちに平和を」写真パネル展を行いました。2日間で約60人が参加されました。今回は、特に若い方の参加が目立ちました。アンケートで、「せっかく生まれてるのに、命があるのに。それを奪おうとする行動が理解できない。戦争はいやだ。反対!」という戦争反対の強い気持ちが示される一方、「自分には署名することぐらいしかできなかった。」「自分たちがこんなことしとっていいのかなと思った。」「劣化ウランを使用していたことや、その被害の大きさのこと。なぜ自分が知らないのか、知らされていないのか、自分の問題意識が薄いのか。有事法制のことや対イラク戦についても知らないことが多いので、今は、ネットを活用して情報収集していこうと考えています。」「あらためてブッシュ政権の傲慢さに怒りを感じ、戦争、基地問題など私たちが考え、行動しなければならない課題の多さを実感しました。」というように、戦争が切迫しているもとで、自分自身に何ができるのかを問う意見・感想が多く寄せられました。
 署名事務局では、さらにパネル展運動を強化するとともに、新しい行動を提起し、劣化ウラン戦争反対、イラク戦争反対、日本の加担反対の世論を作り上げていきたいと思います。

2003年1月25日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


以下は、アンケートに書かれた参加者の感想

○「言葉にできなかった。国の問題で何の関係もない子供たちまであんなことするのはあかんと思った。自分たちがこんなことしとっていいのかなと思った。ほんまに早く平和になってほしいです。」(10代女性)

○「すごく心がいたみました。何の罪もない子供たちを犠牲にするのが許せないと思います。このような問題が早く解決することを願っています。」(10代女性)

○「この戦争についても元々反戦的気持ちはありましたが、写真などで確認することでより一層、戦争の悲惨さを知ります。人間はアベルとカインの時からすでに争いがありました。しかし、人間はそろそろ次の一歩、争いという手段を持たないという進歩をしてもよいと思う。」(10代男性)

○「ひどいとか思った。けど自分には署名することぐらいしかできなかった。」(10代男性)

○「被害にあった子供達の姿はふだん私たちの目には入ってこないので、大変良い勉強になりました。メディアはもっと、現実を流すべきだと思いました。そうすれば日本でも反対運動が起きると思います。アメリカでのテロは同情します。あのテロも何の罪もない人々が殺されたわけですから・・・。しかし、だからといって、アメリカの今、行おうとしている行為は自分たちの利益のための口実だとしか考えられません。アメリカはあまりにも世界の国にかんしょうしすぎだと思います。そして、日本も反対すべきです。日本の『戦争放棄』の憲法を守るべきです。有事法反対!!いろいろ考えさせられました。ありがとうございました。」(20代女性)

○「イラクが経済制裁を受けていて、イラクの子供が病気などできちんとした治療が受けられず苦しんでいるということは、テレビなどで耳にしたことがあるけれど、写真を見て本当にひどい状態だということがわかりました。」(20代女性)

○「『名もなき人々・・・』そんな人いない。みんな大事な人たち。○○の国民だから・・・なだけで爆弾にふりまわされるなんてまちがっている。後遺症etcに悩まされるなんてヒドすぎる。せっかく生まれてるのに、命があるのに。それを奪おうとする行動が理解できない。戦争はいやだ。反対!」(20代女性)

○「今回の写真パネル展を見て、前回の湾岸戦争が過去のものではなく、今現在に至るまで何の罪もないイラク国民を苦しめつづけていることに気付きショックを受けました。しかも驚くべきことにこのイラク国民の現状をほとんど、どのマスコミも報道せず、現実はさらにイラクを武力攻撃すべく、情報操作していることに憤りを感じました。マスコミを通じてイラクのアラ探しをして武力行使をする口実を見つけて世論を戦争賛成に持っていく報道がいかに危険な事か、また何の罪もないイラク国民の置かれている現状(真実)を正しく伝えていくことがいかに大切かということに気付かせて頂きました。この不当な状況下で理性的に対処している素晴らしいイラク国民を石油の利権のために武力行使をして虐殺することに反対です。これからも平和のための正しい情報と平和活動を応援しています。頑張って下さい。」(30代男性)

○「世の中の平和はいつくるのだろうか?」(30代男性)

○「知らないことばかりでした。劣化ウランを使用していたことや、その被害の大きさのこと。なぜ自分が知らないのか、知らされていないのか、自分の問題意識が薄いのか。有事法制のことや対イラク戦についても知らないことが多いので、今は、ネットを活用して情報収集していこうと考えています。」(40代女性)

○「私には2人の子供がいるので子供たちが傷ついている写真は胸が痛みます。アメリカは、アメリカスタンダードを受け入れない国はすべて敵だと思っているのですね。」(40代男性)

○「“劣化ウラン弾の説明および障害” “150万人のイラク人が経済制裁で苦しんでいる”の項目、強烈でした。まじめに取り組んでおられることが伝わってきて胸がつまる思いです。ありがとうございました。フセインについても知りたいです。石油で得ている富は国民に分配されているのでしょうか。」(50代女性)

○ 「とにかく恐ろしい」(50代男性)

○「アフガンやイラクの事はある程度、新聞で知っています。イスラエルの事も。又、ポルポト派のカンボジアの悲惨さとその被害者の事も。ブッシュ政権とユダヤ人ロビイストとの関係、死の商人(具体的な会社の名前は知りませんが、戦争をして儲けることは知っています。例えば第二次世界大戦では、繊維メーカーデュポン社などです。)戦争の経験のない自分は想像や映画、展示会を通じてしか判らないです。でも、今、世界が危機的状況に、環境問題でもあります。」(50代男性)

○「人が人を殺す。何故・・・・・なんの為 正義のため。殺人は正しいのだろうか。」(50代男性)

○ 「戦争は絶対だめだ」(50代男性)

○ 「戦争を今後、やめてほしい。平和を願います。」(60代女性)

○「戦争はいやですね」(70歳以上女性)

○「涙が込み上げてきました。怒りも。展示やビデオをもっと多くの人が見なければならないと思いました。日本の化学者達が立ち上がらなければならないのに、皆さんはどんな活動をしておられるのでしょうか。その辺の動向もニュースとして取り扱っていただきたいものです。」(70歳以上女性)

○「昭和一ケタの人間として戦争はどんな事が有ってもさけたいと思います。一部の(例えば軍人、政治家)人によっておこされるべきものでは有りません。常に世界の平和を願いたいです。」(70歳以上女性)

○「一部新聞やテレビでみたように思うが、アメリカは勝手すぎるとかねがね思っている。」(70歳以上男性)

○ 「子供たちにもう少し手を差し伸べたい」(70歳以上男性)

○「ある程度は知っていたことだが、パネル展を見て、絶対にイラク戦争はすべきでないと思った。」(70歳以上男性)

○「あらためてブッシュ政権の傲慢さに怒りを感じ、戦争、基地問題など私たちが考え、行動しなければならない課題の多さを実感しました。このパネル展が一人でも多くの方に見てもらえることを願っています。」(女性)

○「ウランの半減期44億年!改めて劣化ウランの恐ろしさと使わせてはいけない兵器だと思う。ベッド上で顔に傷を負って泣いている男児を白いベア―のぬいぐるみを見せてあやしている女の子を見て、何かやりきれない気持ちになった。日常の忙しさに追われて、ほとんど何もできていない今の活動状況を大いに反省した。」(女性)