10月16日緊急国会請願行動&緊急集会 報告
3839筆を参議院議長に提出 !



 小泉政権と与党が参戦法案成立に向けて猛スピードで突っ走っていることに少しでも歯止めをかけたい、反対の声があることを主張したいと思い、「衆院で採決されるかもしれない」といわれていた16日に急遽東京へ行き、請願署名提出行動と議員会館内での緊急集会を実施しました。署名を立ち上げて間もない、いきなりの中央行動に、慌ただしくかつ初めて経験することが多い一日でしたが、多くの方々の協力を得て、何とか東京行動を成功させることができました。

全国各地での緊急かつ集中した取り組みが、3839名分の署名に結実!

 突然の提出行動だったにもかかわらず、署名開始10日ほどで3839名分の署名を集め、この日に提出することができました。多くの方の多大なご協力に心より感謝いたします。
 16日の提出は沖縄の女性たちとの共同で行いました。沖縄で紹介議員との交渉、日程調整等を短時間でしていただきました。そして2人の方が急遽駆けつけてくださいました。「署名の数が問題ではない、直接訴えることが大切」と言いながらも、沖縄の女性たちは署名提出行動が決まった翌日の14日には街頭署名、15日は24時間座り込み行動と署名を実施し、たくさんの署名を当日持ち込んでくれました。16日の東京行動と地元の活動を結びつけながらの参加でした。
大阪では、ちょうどアフガン攻撃が始まる直前から署名活動を開始し、梅田・大阪城公園・天王寺で集中した署名活動を行いました。また呼びかけ人となった諸個人と諸団体を通じて、全国各地に送付された署名が、署名事務局に毎日返送されてきました。3839名の署名はまさに、このような署名の広がり、その背後にあるブッシュの戦争、小泉の戦争参加への怒りの強さが結実したものと言えましょう。

参戦法反対緊急集会に約70名が結集!

 参議院議員会館で開催した「参戦法案反対緊急集会」には、平日の昼だったにもかかわらず約70名が集まりました。大阪からは10名が参加、東京近郊からも多くの方が署名を持って緊急院内集会に来てくださいました。50名の席がきっちり埋まり、立ったままでの参加者もいるほどでした。
 緊急集会では、署名活動の取り組みや「報復戦争」反対の取り組みが各地から報告されました。東京からは、地域に呼びかけて40人ぐらいで集会、デモをしたこと、たどたどしくはあってもマイクをもって初めてリレートークをしたこと、少人数で街頭署名を始めたこと、高校生が積極的であることなどのお話がありました。沖縄からは基地の緊迫感と署名への反応が報告されました。一気に署名や「報復戦争」反対の声が広がっている状況ではありませんが、反対の声をあげようと努力している人が大勢いること、反対と声をあげたくてもできない人がまだまだいること、そんな人たちへの働きかけを強めながら、「報復戦争」反対、参戦法反対、自衛隊の出動反対の声を高めていこう、署名活動をさらに発展させようと、参加者で確認しました。集会途中には、国会内でまさに特別委員会での強行採決が行われる直前という緊迫した情況の中にも関わらず、社民党の土井たか子党首はじめ6人の議員が参加、国会情勢の報告と参戦法反対の連帯のアピールをしていただきました。そして署名呼びかけ人にもなってくださった詩人の石川逸子さんが、「なぜ−アフガン空爆開始の日に」「願い」という二つの詩を朗読してくださり、参加者一同空爆下のアフガン民衆に思いを馳せました。

集会後、参議院議長宛に請願署名提出行動

 集会後、20人近くでみなさんからお預かりした署名を持って請願行動をしました。当初は衆議院議長宛にするつもりで準備していましたが、「明日にでも強行採決されるかもしれない」状況で、衆議院議長への請願は間に合わないという議員秘書からのアドバイスによって、参議院議長宛の請願にしました。手分けして社民党参議員8人、無所属の中村議員、島袋議員を訪れ、紹介議員となっていただきました。その後2人が残って、沖縄、東京の仲間とともに、東京の市民グループ主催の国会請願デモに参加、首相官邸や国会に向けて、怒りのシュプレヒコールを上げてきました。
 緊急集会そして請願中、東門議員や土井議員そして議員秘書の方々が、特別委員会や国会の様子を詳細に語ってくださいました。議員たちの話を聞いて思ったこと。なんと国会とはいいかげんな所なんだ、数の暴挙で何でもすると改めて腹立たしい思いをしました。敗戦後50年以上もできなかったことを、自衛隊を「日本軍」として海外に出撃させることを、国会内でもまともに審議もせず、小泉首相の独断と与党のごり押しで決めてしまうとは、国民軽視もはなはだしいものがあります。国会の目の前に来ると、ひときわ憤りも高まりました。

まだまだ闘いはこれから、署名活動を継続・強化しましょう!

 18日、残念なことに、参戦法案は衆院を通過してしまいました。本当に自衛隊を日本軍として戦闘地域に出撃させるのかと、悔しくてなりません。しかし一方で、こんな法案、きっとぼろが出る、きっと「やっぱりひどいじゃないか」と多くの人が実感するときがくるのではないでしょうか。アメリカの戦争が泥沼化していく過程で、アメリカの戦争のひどさと共に、小泉政権がごり押しした参戦法の犯罪性が浮き彫りになっていくはずです。あきらめず、とことん問題にし、反対していきたいと思います。小さな力かもしれませんが「戦争屋を喜ばすことだけはしたくない」「戦争屋を喜ばさない生き方をする」努力をしていきたいと思います。ささやかな抵抗ですが、多くの人とつながって署名活動を発展させていきたいと思います。次は参院通過が即問題になります。おそらく今週にもと思われる参院での山場には、第二次提出行動を予定しています。
 現在のところ、数からして参院での廃案はかなり難しいと思われますが、とにかく異議を唱えること、国民の多くが反対したにも関わらず強行成立させたという事実を作ることが、次にくる実際の部隊派遣、さらには有事立法や憲法改悪への動きに対抗するためにも絶対に必要です。この署名活動は、参戦法が成立したとしても、ブッシュ宛・小泉首相宛の署名として継続します。今後も署名にご協力くださいますようよろしくお願いいたします。(署名事務局 2001年10月20日)

10/16緊急集会の写真
私たちの訴え(10/16)
日本政府への緊急要請(10/16)



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