許さない強行採決。有事法制を廃案に。
野党は審議拒否を貫け。安易な妥協をするな。


ケータイ署名・ケータイ抗議で更に広範な世論作りをしよう
 ◎今すぐその場で!
 ◎ケータイで戦争国家への道にストップを!


■ 緊急に「携帯電話署名」「携帯電話抗議」を開始!

 危機感を持った何人かの若者から事務局に対して、携帯電話で署名したり、抗議行動をできるように、至急検討して欲しいとの意見が寄せられました。確かに、家でパソコンを立ち上げるより簡単。思い立ったらその場で、署名や抗議ができます。仲間で議論しながら、その場でできるのです。日常生活の中でパソコンより携帯電話を活用する人の方が圧倒的多数です。

 特に若者たちの最大のコミュニケーション手段は携帯電話です。その若者たちの、ことに高校生らの好反応が急速に広がっています。考えれば当然でしょう。彼らの将来の問題なのですから。
−−「こんないい加減な格好で、俺たちの将来が勝手に決められていいの?」
−−「ウチらの意見を聞かずに強行するのはイヤ」
−−「俺たちにもちゃんと説明してよ」「じっくり考える時間が欲しい」等々。

 状況は切迫しています。知人、友人、家族など、そして動き出した若者たち、皆さんのご協力を得ることによって、強行採決をやろうとする与党3党に全国各地からケータイで抗議を集中させましょう。またケータイ署名を広げて下さい。これらを成功させることができれば、強行採決反対の下からの世論作りに大いに役立つでしょう。


 携帯(iモード)対応署名ページは次のアドレスです。
   http://www.jca.apc.org/stopUSwar/i/sign.html


■ あと一息。強行採決できなくなってきた政府与党。ここからが勝負。野党は審議拒否を貫け。安易な妥協をするな。

 有事法制をめぐる国会情勢は毎日激しく変わってきています。今週初めには強行採決が通りそうだった状況が、昨日くらいから変わり始めたのです。

 小泉首相は23日、山崎幹事長に有事法制について「国民的コンセンサスを得る必要がある」として「審議正常化」に全力を挙げるよう指示しました。これは月内の衆院通過が困難になったことを意味します。更に自民党は、地方公聴会だけでなく27、28両日に予定していた中央公聴会も延期に追い込まれました。国民世論を無視した政府与党のごり押しとごまかしにきしみと破綻の兆しが見えてきたのです。

「有事法案、月内の衆院通過困難に=首相、審議正常化求める−国会」(時事通信)
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020523-00000237-jij-pol

 これに対して野党4党は23日、党首会談を開き、(1)小泉内閣がもはや国民の信任を得ていないことは明白、即刻退陣すべきだ、(2)衆院有事法制特別委員会の与党による単独審議の暴挙に断固対決していく、と与党への対決姿勢を強め結束して対応していくことを確認しました。

「小泉首相の即時退陣要求=終盤国会へ対決姿勢強める−野党党首会談」(時事通信)
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020523-00000053-jij-pol

 6月19日で切れる会期の延長と併せて、国会は更に緊迫した局面に入りました。あともう一息です。ここからの問題は、民主党を初めとする野党がどこまで踏ん張るかです。与党の「審議正常化」誘導に切り崩されるのか、それともこのまま審議拒否を貫き、内容も体裁もメチャクチャで危険な有事法制を廃案あるいは継続審議に追い込むのか、です。野党が、特に民主党と自由党が抜け駆けし、野党分断に手を貸すなら、有事法制は再び息を吹き返すでしょう。そうすれば与党が再び強行採決に踏み切りかねません。

 あくまでも廃案を要求しましょう。与党への抗議と同時に、野党に安易な妥協をしないよう叱咤激励(!!)を集中しましょう。
(1)引き続き与党の強行採決の動きに全国から抗議を集中すること。
(2)民主党など野党が安易に国会審議に乗ることに反対すること。あくまでも審議拒否を貫き廃案に追い込むこと。


■ 国民の疑念や懸念の世論が自治体や国会を動かし始めた。
 ここ数日の国会の空転や野党の審議拒否の中で、これまで黙っていたり、意見を控えていた人々や諸団体などが、特に自治体が疑問と疑念の声を出し始めました。
−−那覇市議会は24日に臨時議会を開いて、有事法制の慎重審議を求める意見書案を決議することを決めました。議案は全会一致で可決される見通しです。
−−京都府の八幡市議会は22日、有事法制3法案に反対する意見書を賛成多数で可決しました。府内では大山崎町議会が8日に同様の意見書を可決したのに続き2番目で、市議会では初めてです。
−−22日の中国地方5県の知事会議でも「国と地方の役割分担が不明確など欠陥がある」と批判が続出、国に対し十分な説明を求めることで合意しました。
−−鳥取では県弁護士会が有事法制とメディア規制法の廃案を求め声明文を出しました。−−長野県内の幾つかの町議会・村議会で慎重審議を求める意見書を政府に提出する動きが広がっています。
−−また超党派の地方議員ら約60人は22日、永田町の衆院議員会館で集会を開きました。等々。
  http://www.okinawatimes.co.jp/day/200205231700.html#no_3
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020523-00000005-mai-l31
  http://www.shinmai.co.jp/news/2002/05/23/012.htm
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020523-00000019-nnp-kyu
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020522-00000123-kyt-kin



5月29日、事務局も国会で署名提出行動を予定。多数の市民の結集で国会に圧力を!


 私たち署名事務局も、国会で署名の提出行動を行います。
●5月29日(水):署名提出行動
午後3時から、国会議員会館内要請行動。
午後5時半から、院内集会。衆議院第一議員会館、第3会議室。

 ヤマ場は後ズレしたとしてもまだまだ予断は許しません。6月初旬が危ない状況です。緊迫した状況の中での要請行動です。ぜひ多くの市民の方々にご参加いただき成功させたいと思います。少しでも政府与党の強行採決を遅らせ、継続審議、更には廃案に持ち込みましょう。

 上述したように、じりじりと政府与党は後退し始めました。絶望する必要はありません。政府首脳の一部は、有事法制の与党単独での強行採決について「最終的な着地点は見えていない」と、苦しくなっていることを明かしました。まだ間に合います。今こそ、強行採決反対の声を結集しましょう!そして戦争国家か平和国家か、日本の国家のあり方をめぐる重大問題を勝手に決めるな、わずか30時間の審議で国の将来を決めるな、の声を結集しましょう!


※その他諸団体の行動紹介。
●5/24 18:30〜 明治公園(千駄ヶ谷駅)
STOP!有事法制5・24大集会
5・24大集会実行委員会 03−5772−7138
開催日時(開始時間〜終了時間) 5月24日(金)18時半〜19時半
会場名 東京・明治公園
最寄駅 JR千駄ケ谷徒歩8分/地下鉄銀座線外苑前徒歩8分
集会名・内容・講師紹介など STOP!有事法制5.24大集会
集会後デモ行進
*非暴力・実行委員の指示に従ってください
参加費 カンパ
主催者団体名 STOP:有事法制5.24大集会実行委員会
連絡先名・電話番号 実行委員会 03-5772-7138

●5月26日(日)14:00〜平和をつくる市民の行動(仮称)。
場所は宮下公園。詳細は問い合わせをしてください。主催は「テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動」など。

2002年5月23日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局