韓国、日本、沖縄で活躍する写真家10人による合同写真展が、今年6月から8月まで、沖縄−大阪−東京−ソウルで開催され大きな成功を収めました。それぞれの国や地域で長年、報道写真、ドキュメント写真を追及し撮り続けている写真家たちが、国や民族を乗り越えて、合同写真展を開いたのはドキュメント部門では初めての試みでした。 ![]() 図録代 1500円 送料 340円(1冊)です。 お申し込み、お問い合わせは中條佐和子まで。 e-mail:snkj@ba.mbn.or.jp *宛て先と希望冊数をお知らせください。図録と振り込み用紙をお送りします。代金は後払いで結構です。
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新聞、TVで1日も途切れることなく流され続ける北朝鮮バッシング。毎日重苦しい気分になる中で、今の日本を静かに堂々と批判しているのが、この写真展だと思う。それは写真家や関係者の当初の想いを越えたものになったのではないだろうかと、東京のシンポジウムに参加してつくづく思った。 日本の植民地支配と侵略戦争は過ぎ去った問題なのだろうか。南北朝鮮を分断したのは誰なのだろうか。民族の統一を妨げているのは一体誰なのだろうか。朝鮮半島の危機を煽っているのは本当のところ誰なのだろうか。 「従軍慰安婦」や在韓被爆者の問題も、在日朝鮮人の問題も、沖縄戦の問題も、過去のことではなく現在に続いている問題、今こそしっかりと見つめなければならない問題として提起されていた。ひとたび朝鮮半島で戦争が起これば同じことが繰り返される。だからこそ「戦争の脅威が煽られる今、過去日本が朝鮮やアジアで起こした戦争の現在性」を考えなければならないのだと。 韓国と沖縄にどかっと居座る米軍。米軍を支える日本。日米両政府が朝鮮半島の危機を煽り、世界最強の米軍が朝鮮半島周辺で軍事演習を繰り返している。その緊張の中で、米軍基地周辺では数々の事件・事故が繰り返され、多くの人々が苦しんでいる。日米政府、韓米政府は、さらに米軍に便宜を図って最新の基地を造ろうというのだから、本当にやるせない。黙ってはいられない。 写真は演説をしない。ただそこに静かにあるだけだ。でも、250以上ある写真を前にして立ったとき、そこに写し出されたのは今の日本そのものだった。深く考えさせられた。 もっともっと多くの人に観て頂きたい写真展だった。 沖縄から始まって、大阪、東京、そして今日韓国の写真展は終わるが、写真展を通じて学んだこと、知ったこと、多くの人々の熱い想い等々は、これからも伝えていきたい。写真展を「新たなはじまり」にしたい。
2003年8月22日
中條佐和子 ![]() 大阪での写真展の様子
(資料: 写真展とシンポジウムの案内)
写真家たちは、自らの視点でその時代を見つめ、歴史を記録します。そして写真を観る私たちは、繰り返し時代を振り返り、考え、時代を記憶していきます。今回の写真展でも、10人の写真家の眼が時代の一側面を映し出しました。韓国、沖縄、在日の眼は、アメリカと日本を逆写し、私たち日本人を問うています。 韓国では南北交流を着実に進めています。同時に韓国の反戦平和を願う人々は、朝鮮半島の緊張を煽るアメリカと、そのアメリカに追随するノ・ムヒョン政権を厳しく批判しています。 さて、日本はどうでしょうか。テレビでは毎日北朝鮮がらみのニュースが流され、反北朝鮮のキャンペーンの嵐です。「北朝鮮を悪の枢軸とアメリカ言うが、右傾化している日本こそ、私たちにとっては危険です」と韓国の方は言われます。韓国から観ると日本の今こそ異常事態です。私たちは、冷静に、日本の今を見つめなければなりません。 7月13日(日)、韓国から3人の写真家が来ます。韓国、沖縄、在日の“眼”を通して、今のアメリカと日本を見つめ、議論したいと思います。是非多くの方が共にお話の輪に加わってくださいますよう、お願いいたします。
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