やんばる・ヤマトだより
2002年8月27日 NO.70
敗戦50周年を問う教職員の会
 中條佐和子

米軍は演習をやめろ!

 声を大にして言いたい。米軍は演習を即刻やめろ!最近は本当に演習がひどすぎる。演習による事故も起こりすぎだ。
 もしかしたら米軍は「訓練空域」や「訓練水域」、「演習場」など無視して、沖縄と日本、韓国周辺で好き勝手に演習をしているのではないだろうか。16日、佐世保に原子力空母リンカーンが入港した。佐世保入港前の14日に、リンカーンの艦載機と空母キティーホーク艦載機が嘉手納に飛来した。16日には普天間飛行場に常駐しない戦闘攻撃機FAホーネット11機が部隊として飛んできた。その他、普段嘉手納基地では見られない戦闘機が次々に飛来。もちろんおとなしく駐機していることはないので、嘉手納、普天間両飛行場を拠点に離着陸を繰り返し、爆音をまき散らした。あげくのはてにF15が墜落した。遠く米本国からやってきて佐世保に寄港した空母リンカーンとその艦載機、横須賀基地所属のキティーホークとその艦載機、FA18ホーネットは岩国基地からの部隊としたら、横須賀−岩国−佐世保−沖縄を結んでの演習だったのではないかと想像したくなる。
 米軍に国境はない。この間の演習と事故によってこのことを改めて実感する。空母リンカーンはアメリカ西海岸エベレット海軍基地を出港し、アフガニスタンへの攻撃を続けるためインド洋方面に向かう途中日本に寄港。そして、日本で、在日米軍、在沖米軍、各基地と共に演習を実施。韓国にも艦載機や嘉手納基地の戦闘機が飛んでいっただろう。米軍は、「在沖」や「駐韓」、「本国部隊」は関係なく、米軍であるということだけで沖縄・日本と韓国周辺の空と海、基地を自由に使う。
 沖縄・日本周辺で訓練・演習を繰り返した米軍が、直接実戦配備されるようになってきた。イラク上空の飛行禁止空域を監視する作戦に、嘉手納基地から継続的に兵士が参加し、数百人規模で中東に展開している。米空軍が機動力を高めるために創設した航空遠征軍の主要な部隊として嘉手納基地のF15戦闘機も参加している。イラクへの空爆に在沖米軍が直接関与している。イラクの人々に惨劇をもたらす戦闘機が日本から飛び立っているこは黙認できない。
 「アメリカが戦争をすると米軍基地が騒がしくなる。」以前から言われ続けてきたことだが、特に今年はひどいように思う。戦闘機の離発着の増加、原潜や戦艦の寄港の急増、演習・訓練の増加と激化、それらに伴う事故・事件の続発。またか、もういいかげんにしてくれと叫びたくなる状態だ。ブッシュ大統領の戦争政策と日本の支持・支援が沖縄や基地を抱える地域に許し難い事態をもたらしている。



沖縄をめぐる動き       (2002年8月24日〜8月29日)

8月24日(土)
イラク監視で嘉手納基地から派兵
 イラク上空の飛行禁止空域を監視する作戦に、嘉手納基地から継続的に兵士が参加し、数百人規模で中東に展開している。米空軍が機動力を高めるために創設した航空遠征軍の主要な部隊として同基地のF15戦闘機も参加している。

ホワイトビーチに米艦船、原潜寄港が急増
 8月に入ってから米海軍の艦船11隻が入出港。原潜寄港も今年に入って14回、同時期では復帰後2番目に多く、米同時テロ後に通信傍受業務を担わされているといわれる原潜の任務増を裏付けている。艦船の所属も横須賀基地だけでなく、米本国サンディエゴ基地、ハワイのパール・ハーバー基地などから寄港、同基地が第七艦隊の太平洋上の要衝であることを浮き彫りにしている。東南アジア各国との合同演習CARAT2002に参加したミサイル巡洋艦、ミサイルフリゲート艦、揚陸艦、救難艦をはじめ、攻撃型原子力潜水艦シャイアン、揚陸指揮艦ブルー・リッジ、米海軍海上輸送部隊所属の事前集積艦2隻、石油貨物船モントーク、高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスが寄港。

住居侵入、窃盗未遂、暴行、米軍の事件が相次いで発生。


8月26日(月)
嘉手納基地のF15が訓練再開。抗議の声。

沖縄、嘉手納、北谷の各議会が臨時議会を開催し訓練中止を求める決議可決。
 嘉手納町議会は、F15戦闘部隊の撤去を求める。北谷町議会は、原因解明までのF15の飛行中止、全航空機の総点検、民間地域での低空飛行訓練即時中止などを求めた抗議決議、意見書可決。

またF15戦闘機2機が相次いで緊急着陸。怒りの声。
 嘉手納基地に着陸したF15に約10台の消防車が取り囲む。エンジンに何らかの不具合があった模様。地元からは「訓練再開自体割り切れない思いだ。予防着陸は飛行機が万全でないということ」「国は深刻に受け止めて対応してほしい。」と怒りの声があがる。

名護東海岸は貝の宝庫。700種類を超える貝が生息。


8月27日(火)
キャンプ・シュワブで水陸両用装甲車13台が演習。

普天間飛行場でKC130空中給油機が緊急着陸。給油ホースが戻らず。

国防総省元幹部「沖縄は潜在的に危険。」
 ロビン・サコダ元国防総省日本部長「沖縄本島には大規模な米軍基地がありこの地域は潜在的に危険。」人口が集中する中南部から米軍のプレゼンスを削減することがベターと普天間移設を歓迎。


8月28日(水)
F15、またまた緊急着陸。26日の訓練再開から3日連続5回目。

米軍のPCB、沖縄に2100トン。
 在日米軍全体で3180トン。そのうちの67%が沖縄に集中。

フィリピン大統領、在沖米軍の訓練受け入れ前向き。


8月29日(木)
嘉手納、普天間で夜間の米軍機騒音激化。
 嘉手納、普天間両飛行場周辺で、日米間の騒音防止協定で飛行が制限されている夜間から早朝(午後10時から午前6時)の時間帯に、騒音発生回数が前年度比で大幅に増加。県環境保全課が発表した2001年度航空機騒音測定結果。特に嘉手納飛行場周辺では、調査した14地点中13地点で前年度を上回り、砂辺地点では約4倍増の126回となっている。昨年の急激増の理由として同課は米中枢同時テロや米軍横田基地改修による移駐などの影響を挙げている。

横浜の瀬谷通信施設明け渡し訴訟、横浜地裁地主の請求棄却。
 「土地は使用されておらず通信施設としての使用を前提とした国との賃貸契約はすでに無効」と日米両政府に明け渡しを求めたが、「必要性の判断は第一次的に米軍にある」と棄却。




「やんばる・ヤマトだより」バックナンバー

2002年8月21日 NO.69 梅香里を初めて訪れた。そして初めて実弾演習を見た。

2002年7月31日 NO.66 新海兵隊航空基地、リーフ上埋め立て決定糾弾!

2002年6月29日 NO.65 紹介 沖縄の声  〜有事法制に関する市町村決議〜

2002年6月15日 NO.64 沖縄・復帰30周年を迎えて

2002年5月25日 NO.63 元気に怒る! 沖縄の女性たち

2002年5月21日 NO.62 沖縄からみた有事法制 その2

2002年5月10日 NO.61 沖縄からみた有事法制 その1

2002年5月 6日 NO.60
 事故・事故・事故。米軍による事故が連続して起こっている。・・・


2002年4月28日 NO.59 日米安保・サンフランシスコ講和条約発効50周年を迎えて

2002年4月27日 NO.58
 米によるフィリピンへの軍事介入反対!アメリカは沖縄を支援基地にするな。


2002年3月28日 NO.56
 阿波根昌鴻さんが亡くなられた。・・・・


 「生活が第一で、闘いが二番目。同時に生活を守るためにも闘いが一番目。」
 −−−伊江島闘争のあしあと−−−