現地報告 「名護に新基地いらない」メッセージ運動
がんばれ、名護!!
全国380名の賛同人の皆さんの声を集め全国各地から、
「本土」の連帯と激励の思いを伝える




 私たち事務局のメンバーが1月25日〜27日にかけて、市長選公示をめぐる緊迫した状況の沖縄・名護現地へ飛びました。全国から協力いただいた賛同人の数は、1週間もない超短期の間に最終的に何と380名にものぼりました。本当にありがとうございました。現地の闘う市民の方々への激励、新基地をどさくさ紛れに押し付ける政府と岸本市長への怒りを一杯メッセージビラに託しての現地行動でした。
 後述するように私たちの当初の計画"新聞折り込み"は直前になっての新聞社からの拒否によってそのままの形では実現しませんでした。しかし現地の皆さんと一緒になって精一杯ビラ撒きを行い賛同人の皆さんの思いを伝えてきました。
 以下は、その現地行動の顛末を差し当たりまとめた報告です。詳細は後日、「署名ニュース」等の形で正式にご報告したいと思います。

■"火種"を守り続けた人々が市長選をひっぱる

 4年前の市民投票、名護市長選で立ち上がり、どんな苦しいときにでも運動の火種を灯し続けた人々が今回の市長選をひっぱっています。市長選で新基地を争点とするために反対派からの候補者を擁立したのは女性を中心とする市民運動でした。「勝手連」式に、自分のできることをどんどんやってしまうのもやはり女性たちでした。4年前の市民投票・市長選以来、運動から離れていた人々が、候補者擁立をきっかけに戻り始めているといいます。4年間押し黙ってきた思いを一気に吐き出すように積極的に取り組んでいる人もいるそうです。そのような人の姿をみて、地域でずうっとがんばり続けてきた人々が「やってきてよかったかな」とさらに元気に活躍されています。そして、今、名護市全域に、沖縄全県に、新基地反対の声を思いっきり響かせています。どんなに苦しいときでも反対を訴え続けた人々の努力の結果として今回の市長選があるように思えます。

■「新たな基地はいらない」という声なき声は根強い

 市長選なので市民投票のときのような大々的な看板は公示前にはみられず、少々不安になりましたが、ビラを配って歩いてほっとしました。ビラの受け取りがいい。最初、市街地から離れた町にビラを一件一件入れました。ポストがない家が多く玄関まで入れなければならず気兼ねしたが、家にいる人は気持ちよく受け取ってくれました。建設作業服の人に出会ったので、ビラを渡そうとすると「何!なに!」と怒ったように言われるので、これで基地反対のビラですと言ったらなんと言われるのだろうと思いながら恐る恐る言うと、「それならもらうわ」と受け取ってしっかり見てくださいました。他の家では「賛成!賛成!」とビラをもって言われるので戸惑っていると「反対のこのビラに賛成」と言ってくれたり、ビラを持って歩いているとクラクションを軽くならして手を振ってくださる人もいました。マンションの集中ポストにビラを入れていると「こっちにもポストがありますよ」と教えてくれたりと、たくさんのビラを抱えている私たちを応援してくださる人に出会えたことがうれしかったです。大きな声で「新基地反対」は言わないけれども、本当はいやなのだと心の底から思っている人はたくさんいます。基地反対の声は根強いと確信しました。

■小さな街の市長選は大きな対政府闘争の場。

 人口5万人、有権者3万5千。東京や大阪からみれば小さな市ですが、この小さな市の首長選が大きな対政府闘争の場になっていることを改めて実感しました。
 宮城候補の出陣式では、岸本市長を飛び越えて政府批判が強調されていました。新基地を押しつけ、新たな「琉球処分」をしようとしている政府と闘うことが必要なのだと繰り返し言われていました。敵は岸本市長ではない。政府なのです。対政府闘争、日米安保反対を呼びかけなければならない市長選が他にどれだけあるでしょうか。全国的な課題を名護市の人々が一身に負っているのです。
 ビラを持って回っているときおばあさんと話をしました。「はねのけられるものなら、はねのけたい。市民投票でいやだとはっきり言った。でも国とアメリカはどこかでもう決めているようだ。国が決めていることをどこまで反対できるだろうか。もう一度はねかえすことができるだろうか。」おばあさんの話は「本土」の運動の責任を追及しているように思えました。名護まかせ、沖縄まかせは、もういいかげんにやめなければなりません。名護も沖縄も十分にがんばってきました。全国的な課題は、全国で取り組みたいと思います。

■名護の人と共に配った"基地いらないメッセージビラ"

 賛同人が380人となった"基地いらないメッセージビラ"を名護の人と共に配って歩きました。380人の思いを一人でも多くの名護市民に伝えたいと思って朝8時半から夜の9時半まで配りました。3000枚ほど配れたと思います。
 それでもまだまだ多くのビラが手元に残ったのですが、名護の方が「私たちがまくよ」「私もまきたいビラだよ」と言ってくださり、市長選本番を控えて大変お忙しいみなさんなので、本当に申し訳なかったのですが、名護の方に残りのビラを託しました。地元のビラしかない中で、沖縄現地は言うまでもなく、県外から、文字通り北海道、関東から関西や九州まで全国各地からの声を集めた私たちのビラを快く引き受けてくださったことに心より感謝しました。ありがとうございました。

■がんばれ!名護!!

 市長選まであとわずかです。一日一日名護の様子が変わっています。だんだん「市民投票のような熱気」に近づいているようです。選挙1ヶ月前にようやく候補者が決まり出足は遅れました。資金面でも、人手の面でも、あらゆる面で劣勢であることは事実です。でもその劣勢を少数の人々の熱意で挽回し、多くの人々の共感と支持、協力を得ています。あと2日、あと十数時間が勝負どころです。がんばれ名護のみなさん!遠くからですが、一生懸命応援します。


※賛同人の皆さんへのお断り

(1)賛同人になっていただいた皆さん、本当にありがとうございました。私たちが最初考えていた"新聞折り込み"は残念ながら実現しませんでした。最終的に沖縄の2大新聞「琉球新報」と「沖縄タイムス」の両方に断られたのです。「沖縄タイムズ」に関しては一旦OKになったのでなおさら腹立たしい気持ちで一杯です。
 もう少し詳しく言えば、「琉球新報」には受付段階で「広告規約に反するから」と断られました。沖縄タイムス」は25日に新聞折り込みをすることが23日段階で決まっていましたが、直前の24日夕方に販売所に配布されたチラシを回収していると連絡が入りました。一方的な通知だったので26日に現地で事実確認と抗議をしました。全国380人の賛同人の方々のたくさんの思いが詰まったチラシなので本社あてに抗議文を出したいと考えています。

(2)本来なら上記の顛末を逐一皆さんにご報告した上で、その後の対応を決めるべきだったのですが、賛同人の方々の人数が多かったこと、市長選が迫り時間がなかったこともあり、「新聞社がダメなら私たちでやる」との意気込みでできるだけたくさんのビラを自分達で撒くことにしました。現地沖縄の賛同人の皆さんが上記の如く私たちの取り組みにご好意と協力を申し出て頂いたため、色んな意味で"新聞折り込み"に負けないくらいの効果を期待できたのではないかと思っております。ご理解いただければ幸いです。

(3)"新聞折り込み"用の様々な費用として皆さんからいただいたカンパは、当初の予定を変更し、"新聞折り込み"分を含めて、二見以北10区の会、心に届け!女たちの会、ぶりでぃの会(宮城やすひろさんを応援する市民の会)にそれぞれ5万円ずつお渡しました。

 詳細な報告は、抗議文、会計報告を含めて後日正式にご報告申し上げます。全国の賛同人の皆さん、本当にありがとうございました。名護の新基地問題も、在沖縄米軍基地の問題も米のフィリピンへの軍事介入を前にしてますます重要になっています。これからも在沖縄・在日米軍基地反対、アメリカの戦争と日本の参戦に反対する闘いに邁進していきたいと思います。今後もより一層のご協力とご支援をお願いいたします。

2002年1月31日
アメリカの「報復戦争」と日本の参戦に反対する署名運動事務局  中條佐和子




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