有事3法の廃案を要求して、日比谷で5000人を超える集会


 12日夜、日比谷野外音楽堂で「意義あり!有事法制――平和を願う市民の力で廃案に――6・12全国集会」が、フォーラム平和・人権・環境、テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動、原子力情報室、ATTAC JAPANの呼びかけで開催されました。この集会もすでに4回目で、回を追うごとに参加人員は増え、今回は梅雨入り宣言直後の悪天候の中5000人以上が集まり、日比谷野外音楽堂は北海道から沖縄までののぼりや旗が林立してギッシリ埋まりました。

 主催者から、有事法制の反対運動が政府・与党を追い詰めていることを自信を持って報告し、さらに有事三法廃案と小泉内閣打倒を掲げて闘っていく決意が表明されました。民主党からは横路議員が挨拶に立ち、民主党が役員会で廃案を目指すことを正式に決めたこと、防衛庁リスト問題を徹底的に追及して行くことを表明し、さらに有事法制のもとで自治体や指定公共機関を軍が支配していくことの危険性を強調しました。土井社民党党首は、どんどん反対の声が広がっていること、これからの1週間の闘いがことを決することを指摘し、防衛庁リスト問題、非核三原則見直し発言を徹底的に追及し廃案に追い込んで行く決意を表明しました。

 そのあとさらに、各界代表から挨拶が続きました。池田広島県被団協副理事長は、自らの被爆体験を語り、戦争をなくすことの尊さを改めて訴えました。松倉日弁連副会長は、強制加盟の日弁連が支持政党の違いを超えて基本的人権擁護の一点で有事三法の廃案を求めていくことを表明しました。住基ネット8月5日実施を許さない実行委員会白石氏は、人権保護法案廃案とともに8・5実施凍結を求めていくことを訴えました。最後に沖縄からは、5500人の参加で成功させた「6・8戦争はダメ!有事三法案の廃棄を目指す県民大会」の山内実行委員長から「譲って良いものといけないものがある、有事三法案は絶対に譲ってはいけない、廃案まで追い込む」と挨拶しました。

 このあと、司会者から16日に予定されている「STOP!有事法制 6・16全国大集会」呼びかけ団体からの参加要請メッセージが紹介され、最後に、廃案を目指す集会アピールを採択し、シュプレヒコールでスローガンを力強く確認し、国会請願のパレードに移りました。


2002年6月14日
ピースニュース(東京)