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11月7日教育基本法「改正」反対国会前集会リポート
−−500人が国会と首相官邸に向けシュプレヒコール
−−「ハンストするくらいのことを」 議員に激励。
−− 12日の3万人全国集会へ結集をよびかけ。

 11月7日来週にも、教育基本法改悪法の衆院通過との見通しが報道された当日、国会前(第二議員会館前)で、教育基本法反対全国連絡会の主催で集会が行われた。東京都と首都圏を中心とする教員・市民また全国各地からリレーハンストに参加の教員も合流し、主催者発表500名が国会と首相官邸に向けて教育基本法改悪阻止のシュプレヒコールをあげた。

 集会では日本共産党の参議院議員の発言に続いて、社民党の福島瑞穂党首が「法案を成立させないために全力をつくす」ことを表明した。東京都元教員が社民党に対して「ハンストするくらいのことをやれ」と激励。全国連絡会呼びかけ人のひとりである小森陽一氏は「いじめの問題を放置してきたのは、数値目標を掲げていじめの報告をおさえこんだ文部科学省の政策にある。文部科学省の教育行政に対する不満と批判はたかまっている。教育基本法改悪は阻止できる」とのべた。70歳代女性の元教員は、「あの時戦争に反対するという態度が少しでもしめされていたら自分も軍国少女にならずにすんだかもしれない。今こそ子供たちに態度で示そう。」との発言があった。大分からリレーハンストに参加の83歳になる女性は、助産婦の経験から戦中にうまれるわが子の顔も見ずに天皇のために出征した、出征せざるをえなかった若い父親たちのことを話された。二度とこのようなことを許してはならないとの年齢を超えた迫力ある訴えがあり、大きな拍手でつつまれた。北海道の教員から全道での精力的活動や道教組へ突き上げそしてリレーハンストへの60名参加の報告があった。20歳代の若者は教育基本法を知りそれが教育勅語体制の批判と反省のうえにあることをかたり、ともに闘うことをアピールした。千葉の高校教員から連帯の挨拶と学費未納生徒へ退学を強要する教育委員会との闘いが報告された。

 集会は、基本法改悪を阻止すべく翌8日の行動と12日の3万人全国集会への結集をよびかけた。
(2006.11.8 I.K.)