5月17、18日 ANSWER全国会議の初報

 5月17、18日に、米ANSWER連合は、ニューヨークで「戦争、植民地占領、帝国主義に反対する全国会議」を開催しました。この会議の初報と行動計画がANSWERのWEBサイトに公表されています。この初報の翻訳を、寺尾さんがamlなどに紹介されていますので、以下に転載させて頂きます。(http://www1.jca.apc.org/aml/200305/34180.html より転載)


INITIAL REPORT on MAY 17-18 NATIONAL A.N.S.W.E.R. CONFERENCE - plus: ACTION PLAN
http://www.internationalanswer.org/news/update/052103m17rpt.html

(以下、転載。一部訂正させて頂きました。)

5月17-18 A.N.S.W.E.R. 全国会議初報

追記:行動計画

 ニューヨークで開かれた戦争、植民地支配および帝国主義に反対する全国会議に全米から850人、内西海岸から約100人、海外からも何人か参加した。世界中の運動体からメッセージが寄せられ、代表団が参加した。

 全体会議のタイトルは「ブッシュ政権は何を企んでいるのか?」と「運動はどこに向かおうとしているのか?」であり、16のワークショップでは、ブッシュ政権の外交政策帝国主義的諸目的、国内問題では人種差別主義者と労働者に敵対する者たちによる公民権と市民の自由への攻撃について分析したのち、どうしたら実効ある抵抗を組織できるか討議した。報告と討論は、イラクの占領;ブッシュ政権によるキューバ、朝鮮、フィリピン、ジンバブエ、シリア、レバノン、パレスチナその他の諸国への脅迫と攻撃;市民の自由、移民の権利、労働組合と労働者の権利;ほか多岐にわたった。特に注目されたのは過去1年に世界的運動がおこってきたこと、それがアメリカ合州国という戦争装置にストップをかけるこれまでにない大きな希望と政治的力量の可能性をしめしていること、であった。

 参加者はこの1年の運動の組織化の経験を省み、平和運動のはずみを踏まえた運動構築、国内ではブッシュ政権の帝国と戦争への猛進に反対する運動結集の戦略と計画について討議した。日曜(18日)には参加者全員が3グループに分かれ、お互いの経験や情報を共有し自由討論を行なった。運動体の事務局担当者たちは次の計画を提起し、全国的行動計画を議論し、各地方の運動提起の間の調整を始めた。最後の全体会では、各討論グループからの経過報告がなされた。記録係が今これらの討論グループからの更に詳しい報告を作製中である。

 全国行動計画としては後に詳しく書くが、ブッシュが演説する予定の7月4日のフィラデルフィアのデモ;9月27日のイラク、パレスチナから朝鮮、フィリピンまでのアメリカによる戦争と支配に反対する国際抗議行動日;戦争および軍国主義と闘い、社会的権利経済的権利を守る必要があることを訴える言説を広める夏季公開教育運動、がある。また行動計画には5月19-20日のブッシュの新しいキューバ攻撃に反対する全国一斉行動があった。この2日、アリゾナ州トゥーソン、カリフォルニア州ロスアンジェルス、同サンディエゴ、同サンフランシスコ、マサチューセッツ州ボストン、ニューヨーク州ニューヨーク、ロード・アイランド州プロビデンス、テキサス州ヒューストン、首都ワシントン、カナダのウィニペグ、その他で集会、記者会見、街頭集会が行われた。

 会議での発言、討論等は近ぢかA.N.S.W.E.R.のウェブサイトに載せるが、プログラムその他詳細は次のサイトで得られる。
http://www.internationalanswer.org/pdf/m17program.pdf

 会議の成功に尽力してくれたボランティアの皆さん、世界の正義、国内の正義を求める闘いの奥深さと幅広さを示してくれたパネリスト諸氏に感謝する。それぞれの成功を分かち合い、経験を学び合うことに寄与した各組織の事務局員、活動家の皆さん、真の正義と軍事的経済的征服と搾取の終焉のために努力してきた各地のA.N.S.W.E.R.の数千人に及ぶ事務局員に感謝する。


以下、A.N.S.W.E.R.連合の予定された行動計画である。

7月4日:
フィラデルフィアに来るジョージ・W・ブッシュに抗議するために数千人が行進を行なう予定

 国立憲法センターの開所式に招かれているジョージ・W・ブッシュに、国内外でのアメリカの戦争にNO;植民主義と帝国にNO;イラクの占領を止めよ;人種差別、そして公民権および移民に対する攻撃、アメリカ合州国愛国法、憲法の形骸化にNO;と言い、そして、ペンタゴンの戦争装置ではなく、社会関係諸施策に予算をと声を上げる必要がある。

 国内外でのアメリカの戦争に抗議して、7月4日にフィラデルフィアで行われる全国動員行進に数千人の人びとに呼び掛けるという現地諸組織の提起を、A.N.S.W.E.R.連合は支持するものである。 A.N.S.W.E.R.連合は連合の組織化センターと良心を持つ全ての市民にフィラデルフィアの市街に出ることを心から呼び掛ける。

 7.4全国抗議運動の他に近隣地域で、多くのグループがその週末に地域的な抗議行動を呼び掛けている。これらの抗議行動に参加しているフィラデルフィアのグループとしては、ファラデルフィア A.N.S.W.E.R.(Act Now to Stop War & End Racism、戦争を止め、人種差別に今こそ行動を)、PRAWN(Philadelphia Regional Anti-War Network フィラデルフィア地域反戦ネットワーク)、少数民体験ネットワーク、先祖のあだを打つ連合(Avenging the Ancestors Coalition、ATAC)、平和のために団結を、国際ムミア・アブ-ジャマルの憂慮する家族と友人、その他である。

9月27日(木):
占領と帝国に抗議し、パレスチナからイラク、フィリピン、キューバその他の抵抗者と連帯する世界デー

 9月27日は、パレスチナ人民のインティファーダU開始の3周年である。彼らの過去数十年の植民地的占領に対する抵抗は、中東の反植民地闘争のまさに中心であった。この9月27日の抗議デーは、帝国主義に抵抗するすべての人々との世界的連帯行動になるだろう。

夏季公開教育運動

 全国の活動家からの要請に応えて、この夏A.N.S.W.E.R.は全国的レベルで教材を作成する。事実集、パンフレット、小冊子、ブックレット等々である。広範囲の問題に焦点を当て、ブッシュ政権が攻撃している国ぐに、社会事業予算の削減と軍事部門への支出の対比、国内での人種差別主義者による抑圧、世界中へのアメリカ軍国主義の膨張、などがあるが、これらに限るものではない。これらを有効に使って欲しいし、A.N.S.W.E.R.からフォーラム、ティーチイン、地域集会への講師も派遣する。