ドーム前週末アクションin広島
11回目のアクション報告。12/29もやるよ! 
翻訳資料 米、小型核爆弾を検討 (12月19日、AP)

プルトニウム・アクション・ヒロシマ 大庭里美


   12月22日、ドーム前週末アクションは10月13日以来11回になりました。参加者は4名でした。(23日の毎日新聞県内版に記事が出ていますが、東部や北部はどうでしょうか?)
 午後2時には、雨も雪もやんで、あまり寒くなくて助かりました。今回はとくにハプニングもなくて、おだやかに終わりました。
 数年前から米国がひそかに開発を進めてきた地中貫通型の小型核爆弾の開発、使用を米国防省が議会に進めているというニュースを聞き、このことを中心に訴えました。不正にアメリカをのっとったブッシュ政権にこんなに好き放題させていいものでしょうか。
   以下は、チラシの裏側に使ったアメリカの新聞記事の訳です。


米、小型核爆弾を検討 (12月19日、AP)

 Washington(AP) − 国防省高官は、地中深く隠された生物化学貯蔵庫を破壊するための小型核兵器の開発を検討している。
 そのためには、1994年の新たな核弾頭の設計禁止を破棄しなければならない。
 国防省が議会に提出した報告書によると、従来の兵器は、多くの地中攻撃目標には効果があるが、生物化学兵器を貯蔵した、最深部の施設を破壊することはできないだろう。
 最近では、テロリストグループや、非友好的な新規核保有可能国が、生物化学兵器を含む大量破壊兵器を地中に隠しているという可能性が高まっている。
 新たな核弾頭の開発は正式には要請されていないが、核科学者たちは、そういった地中の施設を攻撃するために「現存の核兵器をどのように改造すれば良いかという初歩的な研究は完了している」と、その報告書では述べている。その中には、核兵器の出力、貫通力、正確さ、および戦術が含まれている。
 通常兵器では、地中のもっとも深いところにある生物化学兵器庫を破壊することは不可能で、低出力の核爆弾ならそれが可能であるというのが、報告書の結論である。
 (中略)
 社会的責任を負う物理学者の会のマーチン・ブッチャーによると、この報告書は、ブッシュ政権の地中深くにある敵の施設への攻撃を担当する「本質的役割としての」核攻撃への考え方を示しており、将来的に新しい小型核弾頭の研究開発を全面展開するための「本質的にすべての準備を行っている。」
 核不拡散問題について先進的な意見を表明してきたブッチャー氏は、この種の核弾頭は「最も汚いものだ。非常に放射能が強い」と述べた。このような爆弾の開発は、核拡散の危険性を高めることになるだろうと、彼は語った。
 低出力核兵器は、一般に5キロトン以上と考えられている。それに対して、第二次大戦末期に広島と長崎に投下された原爆は15キロトンであった。 
(中略)
 この報告の中で、地中目標攻撃のための核兵器開発に関する決定は、ブッシュ政権の核兵器保有とすべての核兵器政策の中にふくまれるものである。
 報告書によると、バンカーバスターとして核兵器を使用することについての検討を行うために、すでに核計画共同委員会が作られている。
 低出力の地中貫通型核弾頭については、何年も前から検討されていた。1997年に秘密研究の報告が出され、ロスアラモスとサンディア国立研究所の核兵器研究者たちは、しばしばそれについて論じている。
 議会への報告書の要約は、18日火曜日アルバカーキ ジャーナルで報じられた。ニューメキシコ州サンタフェを拠点とするニュークリア・ウォッチによってインターネットで見ることができる。
 ― by H. Josef Herbert
(要約: 大庭里美)    Nuclear Watch of New Mexico:
www.nukewatch.org

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プルトニウム・アクション・ヒロシマは、10月13日以来、毎週土曜日、難民をさらに増やすアフガニスタンへの空爆と米ミサイル防衛計画、スターウォーズに反対して、原爆ドーム前で市民に呼びかけをしています。12月8日は、もんじゅ事故6周年でしたので、6名でもんじゅの廃炉を求めるチラシをくばりました。

これまでの参加者数は、以下のとおりです。
10月13日  20名 −世界同日行動(ロンドン、ベルリンでは5万人の集会)
10月20日   5名
10月27日   2名
11月 3日   2名
11月10日   8名 −ワクチン休戦を求める。
11月17日   3名
11月23日   3名 −日本海軍の派兵にも反対。
12月 1日  2名
12月 8日  6名 −もんじゅ事故6周年、もんじゅの廃炉、再処理、MOX計画の中止を訴える。
12月15日  4名 −アメリカでの「原爆の火」巡礼。ぺシャワール会の講演についてお知らせ。
  米国のABM条約脱退、ミサイル迎撃実験、臨界前核実験に抗議。
12月22日  3名 −地中貫通型小型核爆弾開発に抗議。
  
*次回は12月29日午後2時から3時ドーム前です。30分でもこられる方はよろしくお願いします。

*また、来年1月26日 (土)には北九州の脱原発ネットワーク・九州から深江守さんを招いて、浜岡原発事故の問題点をお聞きしようと思います。場所はHeart to Heart のスペース、時間は午後2時半からの予定です。

*11月にNHKで放映されたマーシャルの核被害の番組(アジア人間街道)、「忘れられた核実験の島で」の再放送が決定したそうです。
1月11日(金) 総合テレビ 午前10:30〜です. 

まだの方はぜひごらんください。また、機会がありましたら、ご覧になっておられない方にお知らせ下さい。

今年もいろいろとお世話になりました、などと平凡なことばでは締めくくれない、大変な年でしたね。実際、語る言葉がないほどです。来年が希望の年になりますように。
 
プルトニウム・アクション・ヒロシマ 大庭里美

プルトニウム・アクション・ヒロシマ 月刊ニュース 「希望の種子」 (1999
年11月発刊)
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